J. C. ヘボン 和英語林集成 手稿 翻字・索引・解題

定価
25,300円
(本体 23,000円+税10%)
判型
B5判
ページ数
800ページ
ISBN
978-4-385-36514-5

日本語研究資料として、そして近代的な辞書の範としての「和英語林集成」のルーツ

『和英語林集成』の編纂過程を知りうる貴重な資料

木村一、鈴木進 編

  • 日本初の本格的和英辞書『和英語林集成』編纂に向けて J. C. ヘボンが準備した手稿の翻字・索引・解題。
  • 幕末から明治初期の日本語を知るための基本文献の成立を解明する重要な資料。
  • 明治学院大学図書館所蔵の実物を写した16ページにわたるカラーページを収め、精密な翻字と現代仮名遣いによる索引および詳細な解題を備える。

特長

さらに詳しい内容をご紹介

解題より

「日本語を精密に聞き取り整理した「手稿」は,日本語研究資料として,また日本語辞書,和英・英和辞書のみならず近代的な辞書の範とも言える『和英語林集成』のルーツとして,現存することの意義,またその果たした役割はきわめて大きい。ヘボンの和英辞書作りの目的は初版の PREFACE に記されている通り,日本語の習得のためである。その目的と意図はすでに「手稿」にあらわれている。(…)「ヘボン自筆ノート」は,刊行された初版(横浜版・ロンドン版),再版(縮約ニューヨーク版と縮約上海版を含む),3版(縮約丸善版を含む)の祖となるものである。そのために日本語学,英語学,中国語学のみならず,近代日本の歴史,政治,経済,社会,文化・文明,また風俗・習慣,さらにはそれらにともなう制度を知る上でも有用な側面を持っている。「ヘボン自筆ノート」は,ヘボン,『和英語林集成』,ローマ字綴り,明治学院の関係をあらためて,さらに強く深く結び付ける存在なのである。」(「解題」より)

目次

  • 写真(カラーページ)
  • 序言
  • 序説
  • 翻字
  • 索引
  • 解題
  • あとがき