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「連句・俳句季語辞典 十七季」について

芭蕉の俳句にチャレンジ!

岩波書店『芭蕉七部集』猿蓑より

上は芭蕉さんたちの巻いた歌仙の半分です。連句には四季の移りゆき、人々の喜怒哀楽など様々な場面やストーリーが織り込まれます。

第一句目の発句と次の脇は、灰汁桶のしずくの音が止んできりぎりすの声が高まってくる気配に、行灯の油を消して後は寝るだけの秋という、秋の夜長を共感しあう挨拶です。

第三は前二句の庶民のひっそりした暮しから月明に匂い立つ新宅の風景に転じました。四句目はうきうきと宴を設える場面、五句目は野原で正月の子の日の行事に興ずる様。六句目のたびら雪は春の雪のことで、春告鳥といわれる鶯の声を聞きとめました。ここまでが”穏やかに詠む”といわれる表六句ですが、裏からはいよいよドラマティックに展開していきます。(『十七季』連句概説参照)