はしがき
この辞典は当初1986年「三省堂ニューズ英語辞典」として刊行された。その後我々を取り巻く国際情勢や社会情勢のめまぐるしい変化に伴い,1993年「コンサイス時事英語辞典」と名称を変えて,改訂版が世に出された。今回さらに「新コンサイス時事英語辞典」と名称を改め,全面改定新版として出される運びとなった。改称されたのは,改訂に当たり新しい視点による全面的見直し,内容の広範な updating と新情報の追加,時代の変化に対応した語彙・語義の大幅な増強の 3 点を改訂の基礎としたばかりでなく,時事英語辞典と一般学習辞典とを有機的に結合させたことによる。
これにより時事英語辞典というマスコミ専門の辞書機能をさらに version up し,一般社会の幅広い利用者をも視野に入れたハイレベルの総合的本格的時事英語辞典として生まれ変わることになった。
詳しい背景的情報だけでなく,一般的な語も含む全体的バランスのとれた網羅的な辞典を目指すとともに,地図・表などを再整理し,archaicな語や用例などを削除するなどして旧版よりも 96ページも増ページとなった。このことに加え,判型,組版寸法,組体裁,使用活字など印刷上の工夫も色々なされて,スペースの確保,見やすさ,斬新な印象などが生まれ,これがひいては uo-to-date な情報の大幅アップと内容のさらなる充実につながることになった。
本辞典の重要な特徴として次の諸点をあげることができる。
1 見出し語・成句・分離複合語などを新聞・雑誌・英米の最新の辞書などから新語の収録に全力を注ぎ大幅に追加補充した。これにより収録項目は11,000以上の新項目を含み約52,000となった。
(例 : abortuary, attention deficit disorder(ADD), KEDO (Korean Energy Development Organization), pharm, phat, POSSLQ, post-traumatic stress disorder, prenup, roid rage, scally, slapper, subcritical nuclear test, trainspotter, TMD(Theater Missile Defense), umbilical cord blood transfusion...).
2 語彙項目に次いで、英和辞典の柱となる語義記述に関しては,特定の context と situation に最も適切で、かつ英和辞典には収録されていない新語義も豊富に採用してuser-friendly style のものとした。
(例 : kidnapping 拉致, artifact 埋蔵文化財, detain(...の身柄を)拘束する, raid 強行突入, request 請託, asylum(亡命の)出国先, substantiate(自白などの)裏をとる, uncollectable(貸付金が)焦げ付いた, morgue(病院の)霊安室 ...).
3 旧版では不足していた一般的基礎語彙を大幅に取り入れ,かつ共起する前置詞などの語を( )内に特記することにより,語彙的情報に統語的情報を加えて current modern English はこれ一冊でOKという目標に向かって鋭意努力した。
4 情報の深化を目的として「→」の記号により,参照箇所を随所に設けた。
5 収録範囲は living English として用いられている一般英語の他に,現代の各種専門領域の用語や,世界の国家,世界の主要都市,会社名などを含む固有名詞,略語,頭字語などにわたっている。