デイリーハイスクール英和辞典

定価
1,980円
(本体 1,800円+税10%)
判型
B7変判
ページ数
704ページ
ISBN
978-4-385-10475-1

高校教科書・受験問題を徹底的に分析し、選び抜かれた1万8千項目

日々の学習と大学受験を完全にカバー。

三省堂編修所 編

高校教科書・受験問題を徹底的に分析し、選び抜かれた1万8千項目で、日々の学習と大学受験を完全にカバー。

高校生にとって必要な項目だけが入っているので、目指す情報がすぐ手に入る。

わかりやすいカナ発音、見やすい2色刷り、持ち運びに便利なハンディ・サイズと、あくまで利便性を追求した編集。

和英つき。

特長

さらに詳しい内容をご紹介

まえがき

 英語の学習に辞書は不可欠です.この辞書はいつでも持って歩けるよう小型に作りましたが,中身については高校生の学習に必要十分な情報を盛り込むよう配慮してあります.主要な大学入試長文問題の使用語数を調べてみますと,およそ1万語となります.一方,主な高校英語教科書では,特殊な固有名詞などを除けば約6千語となり,これは入試での1万語にほぼ含まれております.そうしますと,学校での英語学習・入試対策のためには,この1万語を自分のものにすれば十分ということになります.本書では,このような考えから,現在の入試問題・教科書を調査して,必要な見出し語として約1万語を選定しました.そして,この1万語に派生語・成句・変化形などを加え,1万8千項目を収録しました.それぞれの見出し語には,学習の効率を考えて,日常学習・入試に必要な知識のみを入れるようにしました.また,本書の編集に当たっては,特に次のような点に心がけました.

*見出し語は,重要度に応じて3段階に分けて示しました.
*発音は発音記号に加えカタカナ発音も示しました.
*各語の意味は必要不可欠なものだけを厳選して示しました.
*見出し語と関連のある同義語や対語を随所に示しました.
*よく使われる成句や,重要な構文はまとめて示しました.
*アクセントや発音などの情報を記号で示しました.
*学習に役立つ情報を,解説として本文各所に入れました.
*さまざまな例文の書き換えのパターンを示しました.
*小規模な和英を付録としてつけました.

 これらのことについては,次ページにある「この辞書の特長」のところでさらにくわしく書いてありますので,よく読んでこの辞書を十分活用してください.そして,日常の学習でいつも本書を手元において使うことにより,学習効果がどんどん上がってくることを心から願っております.
 最後に,この辞書の編集に当たり,ご協力くださった多くの方々に心より感謝いたします.

1998年 11月

三省堂編修所

この辞典の特長

見出し語

 この辞典で扱った単語の数はおよそ10200語.過去の入試問題や高校の教科書を中心に厳選した“覚えておくと得をする”語句です.しかも、その登場回数や扱い方などからランクを「覚え得」「知っ得」「見得」の3つに分類.活字の色と大きさから「お得度」を一目でわかるようにしました.
 なお見出し語のつづりで色のうすいところは「発音しない」部分です.“影がうすい”ということで,色をうすくしてあります.

覚え得(おぼえとく)

 その語が最重要語約800語中に含まれることを意味します.“ぜひ覚えておいていただきたい語句”ということから「覚え得800」と名付け,一目でわかる大きい色見出しとしました.

知っ得(しっとく)

 その語が重要語2200語中に含まれることを意味します.“知っておくと必ず得をする語句”ということから「知っ得2200」と名付け,大きい黒見出しとしました.

見得(みとく)

 ごく常識的な語句や“見ておけば得をする語句”ということから「見得7200」と名付けました.日常生活においてあまり一般的な語句でないにも関わらず,なぜか入試問題や教科書に登場する語句なども含まれています.

入試情報

 この辞典では,入試関連情報として色々な記号が登場します.見出しのすぐうしろに記してありますから,その語句はどんなところに注意をすればいいのかが一目瞭然です.しかも,各ページの下に説明がありますから,どの記号がどんな意味なのかを忘れても安心です.

「A」 accent(アクセント)のA.
アクセントの位置に注意してもらいたい語句です.

「M」 movable(移動可能な)のM.
同じ単語でも品詞が変わる場合にアクセントのある位置が変わってしまう単語です.長文の中で指定され,「同じ位置にアクセントがある語句を選択せよ」といった菰での出題がなされる傾向にあります.

「P」 pronunciation(発音)のP.
ローマ字読みや英語つづりの基本パターンからはずれているため,つづりからは発音の想像しにくい単語や,過去その発音にからんだ出題がなされている語句です.

「C」 communication(意思の疎通)のC.
会話問題やリスニング問題に出題されているものの中でも日常的に使われる語句です.

発音表記

 発音記号とカタカナ音の両方を記載.発音記号はアメリカ発音を中心に記述してあります.アメリカとイギリスで異なるもののうち一般的なものはイギリス音を省略しましたが,特に異なっている場合,また文化的にもイギリスに関連が深いものに関しては{英}と記してアメリカ音の後ろに併記してあります.なお,発音記号で省略可能な部分は斜体で示しました.
 また,なじみやすいやすいようにカタカナ発音をつけました.カタカナ発音のうちゴシック体(太字)で記してある部分にアクセントがあります.ここを強く言うように心がけてください.他の辞典に多く見られる「ッ」は,その前の部分を強調して言ってしまわないようにとの配慮から,あえて入れませんでした.特に注意を要する部分に関しては色で記してあります.なお,発音記号で斜体で示されている省略可能な部分については,カナ発音では発音するものとして扱っています.

意味

 語句の意味については,必要なものを最低限ということで選んであります.一般の辞典で小さなあつかいになっている場合でも,入試問題などで取り上げられる機会が多い意味は落としていません.

用例

 用例は,その語句の全体のイメージがつかみやすい用例をあげたのはもちろんですが,それに限らず実際に入試問題に使われている文章や,英文の雑誌やインターネットなどで用いられている“旬の”文章から採取したものも少なくありません.
 また,試験問題にでやすい書き換えのパターンの例をあげました.ある状況を説明する場合にいろいろな表現の仕方があることを覚えてください.

表現

 慣用句・成句・重要構文は探しやすさを考慮し,まとめて太字であげてあります.

解説

 得する情報を提供.ここでは語法や文法的な説明に留まらず,覚えておくと得をするような情報を記しました.また,特に間違いやすいパターンについては「×」で記して,注意を呼びかけています.

同義語

 同義語には関係の高い語句を上げてあります.

対語

 対になる語句として,まとめて覚えておくと得をする語句をあげました.また,日本語として想像がつきにくい場合には訳語も添えておきました.

参照語

 いっしょに覚えてほしい語句をあげました.また,英国つづりの語句は米国つづりを参照するよう指示してあります.

変化形

 見出し語の変化形について,いわゆる「不規則変化」の語句はもちろんのことですが,単純に-s,-ed,-ingといった形にならないものも取り上げました.

派生語

 見出し語と派生関係にある語で,まとめて覚えておいた方がよい語句に関しては派生語としてあげてあります.また,見出し語として立項されていない語句には訳語がつけてあります.

類語

 見出し語と一緒に意味的な違いなどを含めて覚えておきたい語を,類語として項目の最後にあげてあります.

和英単語集

 本文の後ろに和英単語集を掲載しました.およそ6000の日本語表現から該当する英単語がわかるようにしてあります.

PROVERBS & SAYINGS

●あしたはあしたの風が吹く Tomorrow is another day. (あしたはまた別の日だ) ●あばたもえくぼ Love sees no faults. (愛があれば欠点は見えない) ●案ずるより生むが易(やす)し(☆実行してみれば,思ったよりうまくいく)  Fear is often greater than the danger. ●言うは易(やす)く行なうは難し Easier said than done. ●石の上にも3年 Patience wins in the end. (忍耐すれば最後には勝利を得る) ●急がば回れ Slow and steady wins the race. (ゆっくり,着実な者が競争に勝つ) ●一寸の虫にも五分の魂(☆どんなに小さく弱い者にも,それ相応の意地がある)  Even a worm will turn. (踏めば虫でさえも向き直って抵抗する) ●言わぬが花 Better leave it unsaid. (口に出して言わない方がいい) ●うそつきは泥棒の始まり He that will lie will steal. ●うわさをすれば影(☆人のうわさをすると,ちょうどその人がやって来るものだ) Speak of the devil, here he comes. (悪魔のうわさをすれば悪魔がやって来る) ●遅くてもしないよりはまし Better late than never. ●おぼれる者はわらをもつかむ(☆緊急の時にはどんなものにでもすがる) A drowning man will grasp at a straw. ●金がものを言う Money talks. ●金は天下の回りもの Money changes hands. (金は持ち主を変える) ●果報は寝て待て Everything comes to those who wait. (すべてのものが待つ人の手に入る) ●枯れ木も山のにぎわい Something is better than nothing. (ないよりは少しでもあった方がいい) ●かわいい子には旅をさせよ Spare the rod and spoil the child. (むちを惜しめば子どもがだめになる) ●口は災いのもと Out of the mouth comes evil. (悪事は口から生まれる) ●苦しいときの神頼み Once on shore, we pray no more. (陸に上がれば祈りをやめる) ●後悔先に立たず What is done cannot be undone. (なされたことはもとに戻せない) ●光陰矢のごとし Time flies. (時は飛ぶように進む) ●郷に入っては郷に従え When in Rome, do as the Romans do. (ローマにいる時はローマ人のようにふるまえ) ●虎穴(こけつ)に入らずんば虎児(こじ)を得ず Nothing ventured, nothing gained. (冒険をしなければなにも手に入らない) ●転ばぬ先のつえ(☆失敗にそなえて準備をしておけ) Look before you leap. (跳ぶ前によく見ろ) ●歳月人を待たず Time and tide wait for no man. ●猿も木から落ちる Even Homer sometimes nods. ([賢人の誉れ高い]ホメロスでさえも,時には居眠りをする) ●去る者は日々に疎し Out of sight, out of mind. (見えなくなれば,忘れてしまう) ●さわらぬ神にたたりなし Let a sleeping dog lie. (眠っている犬は寝かせておけ) ●事実は小説より奇なり Truth is stranger than fiction. ●親しき中にも礼儀あり A hedge between keeps friendship green. (垣根が友情を新鮮に保つ) ●十人十色 So many men, so many minds. (いろんな人がいれば,いろんな思いがある) ●過ぎたるはなお及ばざるがごとし Too much is as bad as too little. (多すぎるのは少なすぎるのと同じくらいよくない) ●すべての道はローマに通ず(☆ひとつのことをするにもいろいろな方法がある) All roads lead to Rome. ●世間の口はうるさい People will talk. ●背に腹はかえられぬ Necessity knows no law. (必要なことに法は関係ない) ●備えあれば憂いなし Save up for a rainy day. (まさかの時に備えて貯金をしておけ) ●立つ鳥跡を濁さず(☆去る前に自分の身辺整理をしろ) It is an ill bird that fouls its own nest. (自分の巣を汚すのは悪い鳥だ) ●短気は損気 Haste makes waste. (急げばむだを生む) ●ちりも積もれば山となる Many drops make a shower. (多くの水滴が雨となる) ●鉄は熱いうちに打て Strike while the iron is hot. ●天は自ら助くる者を助く Heaven helps those who help themselves. ●転石苔(こけ)むさず A rolling stone gathers no moss. (☆「転々としている者は,ろくな者にならない」という意。アメリカでは「たえず動き回っている者は,新鮮さを失わない」という意味にも用いられる) ●時は金なり Time is money. ●毒をもって毒を制す(☆悪事を抑えるのに悪事を用いる) Fight fire with fire. (火をもって火を制する) ●所変われば品変わる So many countries, so many customs. (国の数が多ければ,慣習の数も多い) ●捕らぬたぬきの皮算用 Don't count your chickens before they're hatched. (かえらないうちからひなの数を数えるな) ●ない袖(そで)は振れぬ A man cannot give what he hasn't got. (持っていないものは与えられない) ●生兵法(なまびょうほう)はけがのもと A little learning is a dangerous thing. (少々の学は危険なものだ) ●習うより慣れよ Practice makes perfect. (実践によって完成の域に達する) ●ぬかにくぎ(☆まったくむだである) It is like plowing the sands. (それは砂地を耕すようなものだ) ●能ある鷹(たか)はつめを隠す(☆実力のある者は,普段は謙虚にしている) Still waters run deep. (静かな川は水が深い) ●のどもとすぎれば熱さを忘れる The danger past, God forgotten. (危険が去ると神を忘れる) ●早起きは三文の得 The early bird catches the worm. (早起きの鳥は虫を捕まえる) ●必要は発明の母 Necessity is the mother of invention. ●人のうわさも75日 A wonder lasts but nine days. (驚きも9日まで) ●人の振り見て我が振り直せ Learn wisdom by the follies of others. (人の間違いから学べ) ●人は見かけによらぬもの Appearances are deceptive. (外見は当てにならない) ●火のない所に煙は立たない Where there is smoke, there is fire. ●百聞(ひゃくぶん)は一見にしかず Seeing is believing. (見ることは信じることだ) ●覆水(ふくすい)盆に返らず(☆やってしまったことを後悔しても始まらない) It is no use crying over spilt milk. (こぼれたミルクについてなげいてもしかたがない) ●骨折り損のくたびれもうけ Much pains, no gains. (苦労は多く,得たものはなにもない) ●まかぬ種は生えぬ You cannot make an omelette without breaking an egg.(卵を割らずにオムレツを作ることはできない) ●まさかの友は真の友 A friend in need is a friend indeed. (必要な時に頼りになる友人こそが,真の友人だ) ●身から出たさび(☆自業自得) One must reap what one has sowed. (自分でまいた種は,自分で刈り取らなくてはならない) ●目的は手段を正当化する The end justifies the means. ●柳の下にいつもドジョウはいない(☆一度うまくいったからといって,再び成功するとは限らない) There are no birds of this year in last year's nests. (去年の巣に今年は鳥はいない) ●よく学び,よく遊べ All work and no play makes Jack a dull boy. (勉強ばかりして遊ばないと,ジャックはばかになる) ●良薬は口に苦し(☆自分のためになる忠告は,耳が痛いものだ) A good medicine is bitter to the taste. ●類は友を呼ぶ Birds of a feather flock together. (同じ羽の鳥は群れをなす) ●歴史はくり返す History repeats iteself. ●ローマは1日にして成らず(☆壮大な事業は短期間ではできない) Rome was not built in a day. ●論より証拠 The proof of the pudding is in the eating. (プリンの質は食べてみないとわからない)