楷行草筆順・字体字典 第三版

定価
2,640円
(本体 2,400円+税10%)
判型
B6判
ページ数
800ページ
ISBN
978-4-385-15051-2
  • 改訂履歴
    1983年5月20日
    初版 発行
    2002年12月30日
    第二版 発行
    2018年9月10日
    第三版 発行

きれいな字を書きたい人に、くずし字も書いてみたい人にすぐ役立つ…

楷書・行書・草書がすべてそろった筆順・字体字典第三版!

江守賢治 編

  • きれいな字を書きたい人に好評の楷書・行書・草書がすべてそろった筆順・字体字典第三版。
  • 常用漢字2,136字と人名用漢字や旧字体など822字、計2,958字にペン字による楷・行・草の筆順を明示。
  • 常用漢字を含む2,669字に毛筆による楷・行・草三体を付す。
  • より使いやすく用紙・造本を刷新。
  • 巻末に音訓索引を新設。

特長

さらに詳しい内容をご紹介

編者紹介

江守賢治(えもり・けんじ)

1915(大正5)年―2011(平成23)年
広島文理科大学卒業。元 文部省主任教科書調査官、元 日本書写技能検定協会理事。
主要編著書
『字と書の歴史』『漢字字体の解明』『筆順のすべて』(以上、日本習字普及協会)
『楷行草総覧』(日本放送出版協会)
『草書検索辞典』『解説字体字典』(以上、三省堂)

●編集協力

伊藤文生(いとう・ふみお)

1956(昭和31)年生まれ。
東京大学大学院修士課程修了(中国哲学専攻)。
主要編著書
『簡明 書道用語辞典』(天来書院)
『例解新漢和辞典』『新明解現代漢和辞典』(以上、三省堂)
『碧巌録』(共訳、岩波文庫)

まえがき

『楷行草筆順・字体字典』の初版が刊行されたのは昭和五十八年五月のことでした。その後、平成十四年十二月刊行の第二版では人名用漢字について増補し、おかげさまで現在に至るまで多くの方々にお使いいただいてまいりました。そして、このたび、平成二十二年十一月の「常用漢字表」改定を反映させるべく、第三版を刊行する運びとなりました。
第三版では次のような改訂を行いました。 
○「常用漢字表」の改定により新たに常用漢字となった漢字でこれまで収録していなかったものを増補し、全二九五八字の筆順を収録しました。
○筆順一覧について、これまで一般編と特殊編とに分けていたのを統合し、すべてを五十音順で一覧化しました。特殊編に収録していた旧字体は新字体と並べて示し、これにあわせて行書・草書を整理しました。
○国語施策や漢字研究の現状をふまえ、解説部分にも加筆・増補を行いました。
○巻末の画数索引に加え、音訓索引を新設しました。
本書が皆様の学習においてはもちろんのこと、日常の文字を書く場面でお役に立ちますことを願ってやみません。
平成二十三年六月、たいへん残念なことに、本書の編者、江守賢治先生が逝去されました。今回の改訂にあたって、追加の執筆や内容の整理においては、伊藤文生先生にご協力をいただきました。この場を借りて御礼申しあげます。

  平成三十年七月                      三省堂編修所

●初版まえがき

漢字は正しく書き、そしてできるだけ美しく書くことが望ましいことです。正しく書くとは、正しい形の字を昔からの筆順で書くことです。筆順も字の形を決めるもので、昔からの筆順で書けば美しい形になり、また能率的でもあるわけです。
この本では、日常よく使われる漢字二五三三字、及び旧字体や特殊な漢字二九二字を対象に、昔から漢字の三体といわれてきた楷書・行書・草書のすべての筆順を示しています。行書や草書の筆順を示したのは本書が初めてです。
楷書・行書・草書の三体の一覧には、大きくて美しい字の形を示してあります。ことに行書と草書については、筆順のところに筆順の上からみて適切な行・草の字を選んで示したのに対し、三体一覧表には使用頻度と美しさの上から選んだ字があって、両者をあわせると、行書・草書のほとんどの形をみることができます。
現在最も多く使われている書体の楷書には、いわゆる新字体あり、旧字体あり、また書道でよく書かれる書写体もあって複雑です。一つの文なり、書道的作品なりを書く場合、これらを混用して書いてもよいというわけではありません。この混用を避けるのに、ひとめで分かるようにくふうされた楷書の字体一覧表も収めてあります。これも、本書で初めてとり上げたものです。
このほか、楷書・行書を美しくするポイント、毛筆書きの冠婚葬祭の表書きと苗字、ペン書きの都道府県名や手紙用語など、日常役に立つ内容を収めましたので、便利に使用していただけると思います。

  昭和五十八年三月                       江守賢治

見本ページ

第一 筆順と字体・書体などの知識(p6)(p10)

第二 楷・行・草(三体)筆順一覧(p36)

第三 楷・行・草(三体)一覧(p430)

第四 楷書の字体一覧(p623)

音訓索引(p752)

画数索引(p783)

目次

口絵 平安時代の瓦経 古典に見られる行書
まえがき

第一 筆順と字体・書体などの知識……5

一 筆順と字体・書体などの用語について……6
二 きまった筆順がなぜ必要か……8
三 筆順は合理的にできている……9
四 筆順指導の必要性……9
五 楷・行・草の筆順に対する正しい認識……10
六 筆順は必ずしも一つとは限らない……11
七 筆順はやはり変わるか……12
八 『筆順指導の手びき』について……13
九 楷書の筆順……15
(一)筆順についての基本的な考え方……15
(二)漢字構成の基本となる部分の筆順……19
(三)まちがえやすい筆順の漢字一覧……25
十 行書・草書の筆順……29

第二 楷・行・草(三体)筆順一覧……31

一 よく使われる漢字の筆順一覧……32
二 筆順のわかりにくい漢字の筆順……423
三 活字だけでの旧字体の筆順……424

第三 楷・行・草(三体)一覧……427

第四 楷書の字体一覧……621

第五 許容される字形一覧……713

第六 美しく書くためのポイント……721

〈応用編〉
◇冠婚葬祭などの表書き……730
◇封筒・はがきなどの表書き……734
◇都道府県名など……735
◇苗字……736
◇手紙用語……739

〈付録〉
●ひらがな・カタカナの筆順……745
●ローマ字の筆順……748
●明朝体と筆写の楷書との関係……750

 音訓索引……752
 画数索引……783