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「デイリー日仏英・仏日英辞典」について

まえがき

 21世紀に入り,私たちを取り巻く世界は急速な変化を遂げつつあります.コンピュータ技術の飛躍的な発展により,地球は一挙に狭くなりました.

これは言語の世界にも影響を及ぼし,とくに,インターネットの分野における英語の優位性は揺るぎないものとなりました.

 その一方で,世界各地の固有の言語の重要性も増しています.言語は文化を映す鏡,その多様性に私たちは強く惹かれます.いろいろな国の人々とその国の言葉でコミュニケーションできる楽しみは,外国語を学ぶ原点ともいえましょう.一つの単語から,外国語学習の扉が無限に開かれます.

 その際に,強い味方となるのが辞書です.しかし,多くの辞書は限られたスペースに最大の情報を盛ろうとするため,見やすさ,引きやすさの点で問題があります.また,詳細な語義区分や文法解説などが入っていても,初学者にとっては,かえって単語そのものの意味に迫りにくくなっている場合もあります.

 本書は,学生からシルバー世代まで幅広い初学者の立場を考え,思い切ってシンプルに編集しました.

 まず,「日仏英」の部では,日本語に対応するフランス語がひと目で分かります.日常よく使う1万3千の日本語が五十音順に並んでいます.色が付いているのは,比較的,頻度の高い重要語2400語です.〈サッカー〉や〈インターネット〉など分野別のコラムで,関連する単語を同時に覚えることもできます.

 つぎに,「仏日英」の部は,フランス語の重要語を中心にした5千語の簡単な辞書です.「日仏英」の部と相互に補い合って利用することが可能であり,語学のベテランの備忘録としても役立ちます.

 「日常会話」の部では,テーマや場面ごとによく使われる表現を集めました.ちょっとした会話をお楽しみください.

 そして,すべての部に英語を併記しましたので,日本語と英語,フランス語と英語を比較対照しながら,語彙力をアップすることができます.

 さらに,初学者には頭の痛い発音記号をいっさい使わずに,日本人が発音しやすいカタカナ表記を工夫して付けました.その言語を知らない人にとっても最低限のよりどころとなることでしよう.

 本書の編集は,日本語と英語の選定および英語のカタカナ発音は原則としてシリーズ共通のものとし,フランス語の部分と全体の監修を名城大学,村松定史教にお願いいたしました.また,編集作業の全般にわたって,株式会社ジャレックスにご協力いただきました.

 携帯に便利で,見やすくシンプルなこの「デイリー日仏英・仏日英辞典」が読者の皆様の韓国語学習の強い味方になってくれることを,心から願っています.

2002年4月

三省堂編修所