ジェム仏和・和仏辞典 第2版

定価
4,400円
(本体 4,000円+税10%)
判型
A7変型判
ページ数
1,024ページ
ISBN
978-4-385-12163-5
寸法
10.8×6cm
  • 改訂履歴
    1980年3月20日
    初版 発行
    2003年4月10日
    第2版 発行

日本最小の本格的実用仏和・和仏辞典の全面改訂版。

大島利治、島利雄 編

  • 日本最小の本格的実用仏和・和仏辞典の全面改訂版。
    今改訂では内容をすみずみまで点検して刷新。
  • 仏和は2万3000語、和仏は1万2000語収録。
  • 最新の情報と適確な訳語で、海外旅行、ビジネス、学習に力強いパートナーとして幅広く使える。おしゃれな三方本金、最高級皮革を使用した豪華な装丁で、贈物にも最適。
  • (ビデオ・テープ型ケース入り。本体の色は濃い臙脂色。ビニール・ケース入り。)

特長

さらに詳しい内容をご紹介

見本ページ

はしがき(仏和)

言葉は社会の鏡として常に日進月歩する。ことに現代は情報化・国際化の時代であるから、この分野の新語や新語義がおびただしく生み出される。他方、文化が違えば言葉は異なるばかりでなく、その用法にも著しい差異が認められる。言葉はそれを話す共同体がもつ固有の生活様式、習慣、価値観、すなわちその文化に規制されているからである。本辞典を編むにあたって、とくにこの2点に留意し、日本人がフランス語圏の言葉や文化に接する際に必要な最小限の情報を盛り込むことに努めた。 23年前の初版では、Dictionnaire du francais contemporain (Larousse)を底本に、Dictionnaire des frequences (Didier)によって語彙を選定したが、今回の改訂では、Dictionnaire du francais d'aujourd'hui (Larousse, 2000)とLe Robert Micro (Le Robert, 2000)を底本に、語彙の選定に当たっては Larousse の Dictionnaire de poche, francais-anglais (Larousse, 2000)とHachette & Oxford の Dictionnaire de poche, francais-anglais (Oxford University Press, 2000)を参考にした。 本辞典に収録した語彙は約2万3千語である。語源と派生語・複合語に応じて見出し語と小見出し語に分け、収録語の語義と慣用語の充実を図ると同時に、専門用語の正確な対応を期した。この数年の間に、情報、科学技術をはじめ、法律、経済、理化学、医学、服飾、料理に至るあらゆる分野にわたって優れた専門用語の辞典が日仏両国で次々と刊行され、その成果を利用することができた。 終わりに、今回の改訂にあたり、われわれの希望と要請を快く理解していただいた三省堂出版局および印刷工場の方々に、とりわけ田村春夫氏のご配慮に心から感謝の意を表明したい。 2003年1月

大島利治 島利雄

はしがき(和仏)

仏和の『はしがき』で述べたように、文化が違えば言葉は異なるばかりでなく、その用法にも著しい差異が認められる。このことは和仏部ではとりわけ重要である。日本人がフランス語を使って自分の考えや感情を言い表すためには、日仏両国語自体の発音、文法、意味といった言語体系の相違に留意すべきことはむろんのこと、言語の背景にある日仏固有の文化の違いを深く理解した上で、日本語とフランス語とのより適切な対応を見つけなければならない。これは言うは易く行うは甚だ難しである。したがって読者の方も和仏部で探し得た言葉を、もう一度仏和部にあたってその意味と用法を確かめていただきたい。この点、仏和部と和仏部とを兼ねた本辞典は大いに役立つであろう。 語彙の選定に当たって、初版では『新明解国語辞典、第2版』(三省堂)の最重要語約5千語を中核に、現代社会の日常生活に必要な重要語を加え、約1万語を収録した。今回の改訂では『三省堂国語辞典、第5版』(三省堂、2001)の学習重要語約2千語をさらに加え、社会・時事に関する言葉を補強した。つまり、充実した内容と簡便さという長い伝統を誇るジェム辞典の一環として、その名にふさわしい辞典の作成に全力を傾けた。しかも Le Robert & Collins の Grand Dictionnaire, francais-anglais, anglais-francais (2vol., Le Robert, 2000)を参照できたことは非常に幸いであった。 もとより辞典には完成はあり得ない。改訂は同時に新たな出発である。読者の方々にも、本辞典の誤りや不備の点にお気づきの場合には、忌憚なくご教示下さるようお願い申しあげたい。 2003年1月

大島利治 島利雄