辞書・ことば企画:10分でわかる「ブロードバンド」
文字サイズ変更

10分でわかる「ブロードバンド」の意味と使い方

【どういう意味?】

インターネットの「高速大容量回線」や、そこでの「サービス」のことです。

【もう少し詳しく教えて】

ブロードバンド(broadband)を直訳すると、広い(broad)帯域(band)のこと。特にインターネットの世界では「高速大容量回線」のことをさし、多くの場合はこの意味で用いられます。BB、ブロバンなどと略される場合もあります。「高速大容量」と呼ぶための具体的な基準はありませんが、概ね ADSL やCATV や光ファイバーなどの接続技術をさすようです。いくらブロード(=広い)という呼び名になっていても、銅線や光ファイバーが実際に太いわけではない点に注意してください。ちなみに従来的なアナログ電話回線(ダイヤルアップ接続)や ISDN などの接続技術のことは、ブロードバンドに比べて低速であるため、ナローバンド(narrowband; 狭い帯域)と呼びます。

インターネット回線が高速になると、低速時には難しかった利用方法が楽しめるようになります。例えば低速回線では「メールの送受信」や「ホームページの閲覧」などが主な利用方法でしたが、高速回線ではこれに加えて「動画の視聴」などの利用方法も可能になります。そこでブロードバンドという言葉は、このような高度なサービスをさし示す代名詞としても用いられるようになりました。

【どんな時に登場する言葉?】

インターネットの分野で登場する言葉です。多くは「高速回線」を意味する文脈で登場することが多く、その場合「ブロードバンド接続・ブロードバンド回線・ブロードバンド通信・ブロードバンド環境・ブロードバンド化」などの用例があります。これらの用例は、情報通信・娯楽・マスコミ・産業・経済・政治などさまざまな分野で登場します。

一方ブロードバンドは、高速回線上で提供されるサービス(動画配信など)をさし示す場合もあります。この場合「ブロードバンドサービス・ブロードバンドサイト・ブロードバンド特集・ブロードバンド情報・ブロードバンド番組」などの用例があります。

【どんな経緯でこの語を使うように?】

データ通信の分野において、もともとブロードバンドの語は、ここで説明しているものとは別の意味を持っていました(=複数の変調した信号を広い周波数帯域で同時に送る方式)。この言葉が現在の意味で一般化するきっかけを作ったのは、アメリカの CATV 業者と言われています。つまり「既存の通信サービスに比べて、CATV の通信サービスは早いですよ」と宣伝するために、ブロードバンドの語が持ち出されたのです。

日本でブロードバンドの語が注目され始めたのは 2000 年頃のこと。同年にNTT 東日本と NTT 西日本が、インターネット高速接続サービスである「フレッツ ADSL」の本サービスを開始。日本のネット環境も高速接続時代に突入したのです。翌年にはソフトバンクグループとヤフーが、低価格のサービス「Yahoo! BB」でこの市場に参入。ブロードバンド利用者の数を爆発的に増やすきっかけになりました。この出来事は、業界を激しい価格競争に巻き込んだうえ、インターネット利用者の質的変化をも引き起こしたことから、関係者から「ヤフーショック」と呼ばれています。また近年では、光ファイバーによる高速接続サービスも一般化しました。

2006年のデータでは、自宅にインターネット利用者がいる世帯のうち、ブロードバンド接続に対応した世帯が72.2%にものぼっています(参考; インプレス『インターネット白書 2006』)。

【ブロードバンドの使い方を実例で教えて!】

ブロードバンド化
「我が家のネット環境をブロードバンド化する」と言った場合、既存の低速回線を高速回線に切り替えることを意味します。つまり、アナログ電話回線(ダイヤルアップ接続)や ISDN などの接続技術を、ADSL やCATV や光ファイバーなどの接続技術に切り替えることを意味するわけです。ネット環境をブロードバンド化すると、例えば「ホームページの表示が完了するまでの時間が短くなる」などの効果を体験することができます。
ブロードバンドコンテンツ
高速大容量回線での利用が適しているようなコンテンツ(=情報やサービス)のことを「ブロードバンドコンテンツ」と呼びます。具体的には、映画やテレビ番組などの動画を配信するサービスや、音声電話・テレビ電話などのサービスをさします。

【言い換えたい場合は?】

「広帯域回線」「高速大容量回線」などの語を試してみてください。

【雑学・うんちく・トリビアを教えて!】

新語・流行語大賞ブロードバンドは、2001年の「新語・流行語大賞」(トップテン)を受賞しています。その際の受賞者は、ソフトバンク株式会社代表の孫正義(そんまさよし)でした。「Yahoo! BB」でブロードバンド市場に参入し、この市場に価格破壊をもたらしたことが、受賞の理由となったようです。

ブロードのいろいろブロード(broad)は「広さ」を意味する接頭語になります。例えばブロードキャスト(broadcast)は「放送(=広くばらまく事)」を意味しますし、ブロードウェイはニューヨークにある「大通り」を意味します。

三省堂デュアル・ディクショナリー

三省堂デュアル・ディクショナリー

三省堂デュアル・ディクショナリーとは、
「大辞林第三版」、
「ウィズダム英和辞典第3版」、
「ウィズダム和英辞典第2版」
をご購入頂くと、その辞書をウェブでも利用できる、辞書の新しい形態です。


三省堂の辞典

大辞林 第三版

大辞林

古代から現代まで、 本格派日本語[国語+百科]辞典。 類書中最大規模の238,000語を収録。


見やすい カタカナ新語辞典

大活字 分野別イラストで見るカタカナ語辞典

大きな活字で目にやさしい、大人のためのカタカナ新語辞典。日々増え続けるカタカナ語とABC略語約1万3千項目を見やすいレイアウトで収録。


コンサイスカタカナ語辞典

コンサイスカタカナ語辞典

的確な語義と詳細な解説で定評のあるコンサイスカタカナ語辞典の最新版。


デイリーコンサイスカタカナ語

デイリーコンサイスカタカナ語辞典

大幅な改訂増補で、日常生活に必須のカタカナ語・欧文略語を2万4千語収録。


大きな文字で読みやすい
三省堂新カタカナ語辞典

三省堂新カタカナ語辞典

大きな活字を採用した見やすく分かりやすい辞典


日経新聞を読むためのカタカナ語辞典

日経新聞を読むためのカタカナ語辞典

経済に強くなるカタカナ語辞典


辞書のご案内

カタカナ語辞典
辞書をお探しの方へ
お問い合わせ
辞書を買う
ことばと辞書の話題
今週のカタカナ語
このサイトについて

【三省堂サイト】

三省堂デュアル・ディクショナリー 三省堂ホームページ 三省堂教科書・教材 三省堂 Web Dictionary
三省堂WebShop