辞書・ことば企画:10分でわかる「アウトソーシング」
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10分でわかる「アウトソーシング」の意味と使い方

【どういう意味?】

「業務を外部委託すること」です。

【もう少し詳しく教えて】

アウトソーシング(outsourcing)とは「業務を外部委託すること」です。例えばあるメーカーが、中心的業務である製造事業に集中するため、経理などの中間業務を外部委託する場合、この外部委託のことをアウトソーシングと呼びます。もともと情報システムの関連業務(開発・運用など)を外部委託する際に言われた語ですが、近年では開発・生産・営業・物流・人事・経理・購買などのあらゆる業務の外部委託について、アウトソーシングの語が用いられます。企業はこれを行うことによって、自社の中心的業務(メーカーにおける開発業務など)に経営資源を集中させることができ、全体として業務コストを削減することも可能になります。

なおアウトソーシングには、この他に「調達」の意味もあります。

【どんな時に登場する言葉?】

情報産業や、広く経営・ビジネスの分野で登場する語です。アウトソーシングする業務の内容によって「セキュリティーアウトソーシング」とか「物流アウトソーシング」などの用例が登場します。また、総務・経理などの中間業務について業務委託を行うことを、特に「ビジネスプロセスアウトソーシング」と呼ぶ場合もあります(後述)。

【どんな経緯でこの語を使うように?】

アウトソーシングの考え方は、当初はコンピューターシステムの分野で発達した経緯があります。例えば 1989 年には、アメリカのイーストマン・コダックが、社内情報システムの運用を IBM にアウトソーシングして、それに伴い自社のシステム部門そのものを IBM に売却したことが大きな話題となりました。その後、アウトソーシングは開発・生産・営業・物流・人事・経理などのあらゆる業務で実施されるようになっています。国内でアウトソーシングの語が用いられるようになったのは、およそ 1990 年代前半頃のことです。

【アウトソーシングの使い方を実例で教えて!】

アウトソーシング先
業務の外部委託先(受託企業)のことを「アウトソーシング先」と表現できます。「アウトソーシング先を探す」などの用例があります。
アウトソーサー/アウトソーシー
困った問題ですが、アウトソーシングの「受託企業」を表す言葉は、アウトソーサー(outsourcer)とアウトソーシー(outsourcee)のふたつに分かれているようです。一般には「アウトソーサー=受託企業」と認識されていることが多いようですが、言葉の成り立ちを考えると、「アウトソーサー=委託企業」「アウトソーシー=受託企業」と考えるべきとも思われます。これはライセンサー/ライセンシーや、フランチャイザー/フランチャイジーの関係と同様です。いずれにせよ、アウトソーサーの語が登場した場合、文脈による慎重な解釈が必要になります。
コソーシング(コーソーシング)
アウトソーシングのうち,委託企業と受託企業が共同で業務運営にあたる形態のことを「コソーシング」あるいは「コーソーシング(co-sourcing)」と呼ぶ事が出来ます。
オフショアアウトソーシング
アウトソーシングのうち,受託企業が海外に存在するような形態のことを「オフショアアウトソーシング(offshore outsourcing)」と呼ぶ事が出来ます。「オフショアリング(offshoreing)」と言う場合もあります。オフショア(offshore)は「外国の」を表す形容詞です。
ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)
人事・総務・経理などのビジネスプロセス(業務手順)について業務委託を行うことを、ビジネスプロセスアウトソーシング(business process outsourcing)と言います。多くの受託企業は、これらの業務を「情報通信業務」と「ビジネス業務」というふたつの側面からサポートすることになります。狭義のアウトソーシングが「情報通信業務のみのサポート」を意味する場合もあるので、これらを区別するために登場する語です。
アウトタスキング
「業務設計・管理責任などを自社で保持し、業務の実行部分だけを外部に委託する」ような形態を「アウトタスキング(out-tasking)」と呼ぶ場合があります。この語が登場する際「アウトソーシング」は、「業務設計・管理責任・業務実行のすべてを外部に委託する」形態をさす事になります。

【言い換えたい場合は?】

「外部委託」「業務外注」などの語を試してみてください。また、やや乱暴な方法ではありますが、単に「外注」の語を用いる方法もあります。なお調達の意味のアウトソーシングを言い換える場合は「外部調達」「調達」などの語を試してみてください。

【雑学・うんちく・トリビアを教えて!】

餅は餅屋アウトソーシングの有用性を語る際に、よく「餅は餅屋」という諺(ことわざ)が引用されます。「その道の専門家に業務を依頼した方が、より安価で高度に業務を遂行することができる」ということを表しています。餅は餅屋が一番上手につくのです。

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