季節のことば

しょう せつ 【小雪】

2007年11月22日

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「二十四節気の一。太陽の黄経が240度になる時。現行の太陽暦で11月23日頃。十月中気。→大雪(たいせつ)」とあります。

もう少し詳しく…

『新明解国語辞典 第六版』には「二十四(節)気の一。陽暦十一月二十三日ごろ。根雪とはならぬ程度の雪に見舞われる時分の意。」とあり、どのような雪のことかわかります。

いつごろのことを言うの?

今年は11月23日です。また「大雪」(12月7日)までの間を言います。なお、来年は11月22日が小雪です。

時候のあいさつに使うなら…

「小雪の候」と使うこともあります。

ちなみに…

小雪のころ

『三省堂WebDictionary』(*)は全文検索が可能です。「小雪」と入れて検索してみると『大辞林』の検索結果に「液雨」という表現が出てきます。これは「陰暦10月頃降る雨。しぐれ。立冬後一〇日を入液、小雪(しょうせつ)を出液と呼び、この間に降る雨。」と書いてあります。このように、語釈に出てくる語が探せると周辺の情報を得ることができます(検索のコツが必要ですし、ノイズもそれなりに拾ってしまうので、情報を取捨選択する能力もつきます)。

二十四節気とは…

二十四節気は二十四気(にじゅうしき)ともいい、『新明解国語辞典 第六版』に「黄経〔=太陽の黄道上の位置〕によって、一年を二十四〔=各十五日〕に区分した、中国伝来の陰暦の季節区分。二十四節。二十四節気。節気。」とあるように、古く中国から日本に入ったものです。中国の黄河流域の気候に合わせた言葉であるため、日本の気候とは若干ずれますが、立春・立秋・春分・秋分・冬至・夏至など、日本の風習のなかによく取り入れられています。

 

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筆者プロフィール

三省堂編修所

編集部から

「時候のあいさつ」の番外編、「季節のことば」では古くから伝えられてきた表現を解説します。