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明日は何の日:3月8日

2008年 3月 7日 金曜日 筆者: 淳

討論終結規則を制定

1917年3月8日,米国の連邦議会上院で,cloture rule(討論終結規則)が制定されました。

上院では議員の発言を止めることを認めておらず,途中で席に座ったり席を離れたりしなければいつまででも発言を続けて審議を止めることができます。こうした行為をフィリバスター filibuster と呼び,映画『スミス都へ行く』Mr. Smith Goes to Washington (1939) でも新人議員が悪事を広く知らしめるためにこの作戦を用いる場面がクライマックスになっています。

しかし,行政府が重要と考える案件がこの制度があるために議会を通過しないこともしばしばあり,この年ウッドロウ・ウィルソン Woodrow Wilson 大統領の要請により,規則を改定して,出席している議員の3分の2が賛成すれば審議を中止させることができるようにしました。そして,1919年のヴェルサイユ条約批准の審議の際に cloture を求める投票が初めて行われました。しかし,結局条約の批准は否決されてしまいます。この後も何度か cloture が試みられますが,3分の2の賛成を得ることは難しく,ほとんどが失敗に終わっています。公民権運動の際にも同様でした。1975年には,成立するための条件が緩和されて,議員の6分の1の発議により,5分の3の議員あるいは60名の議員が賛成すればよいことになりましたが,それでもまだハードルは高く,フィリバスターは今でも有効な議会戦術です。

この項は米国連邦議会上院のウェブサイトを参考にしました。

2008年 3月 7日