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地域語の経済と社会 第105回

2010年 6月 26日 土曜日 筆者: 大橋 敦夫

地域語の経済と社会―方言みやげ・グッズとその周辺―
第105回 魚沼方言かるた(新潟県魚沼市)

 魚沼市文化協会は、昨年、設立10周年記念として、「魚沼方言かるた」の作製を企画。市民から応募のあった2818句から45句を選び、同地方の風土や方言をあしらった札がそろいました。

【魚沼方言かるた】 【魚沼方言かるた】
(画像はクリックで拡大表示)

「あ」……足半[あしなか=わらぞうりの一種]と ふうこうかぶり[=頬かぶり]で 盆踊り
「ん」……んまげだの[=おいしそうだのう] 炊きたてまんま コシヒカリ

 取り札の表は、画家・田中博之さん(魚沼市特使)の絵、その裏には、句と解説が付いています。

 また、読み句のCDに、さらにもう一枚「魚沼の昔ばなし」のCDが付き、「狐火事」(堀之内)「まぼろしの鮭」(小出)ほか計6話が収められています。読み手・語りとも、魚沼昔ばなしの会の皆さんが担当。方言を中心に、魚沼地域の民俗文化の継承を願う気持ちが伝わってきます。

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【筆者プロフィール】

言語経済学研究会 The Society for Econolinguistics
 井上史雄大橋敦夫田中宣廣日高貢一郎山下暁美(五十音順)の5名。日本各地また世界各国における言語の商業的利用や拡張活用について調査分析し,言語経済学の構築と理論発展を進めている。
(言語経済学や当研究会については,このシリーズの第1回後半部をご参照ください)

大橋敦夫先生監修の本大橋敦夫(おおはし・あつお)
上田女子短期大学総合文化学科教授。上智大学国文学科、同大学院国文学博士課程単位取得退学。
専攻は国語史。近代日本語の歴史に興味を持ち、「外から見た日本語」の特質をテーマに、日本語教育に取り組む。共著に『新版文章構成法』(東海大学出版会)、監修したものに『3日でわかる古典文学』(ダイヤモンド社)、『今さら聞けない! 正しい日本語の使い方【総まとめ編】』(永岡書店)がある。

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【編集部から】
皆さんもどこかで見たことがあるであろう、方言の書かれた湯のみ茶碗やのれんや手ぬぐい……。方言もあまり聞かれなくなってきた(と多くの方が思っている)昨今、それらは味のあるもの、懐かしいにおいがするものとして受け取られているのではないでしょうか。
方言みやげやグッズから見えてくる、「地域語の経済と社会」とは。方言研究の第一線でご活躍中の先生方によるリレー連載の始まりです。

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2010年 6月 26日