« 近刊案内(2011年2月) - 角色大世界――日本 45 »

地域語の経済と社会 第135回 手作りポスターがパワーアップ(新潟県村上市)

2011年 1月 29日 土曜日 筆者: 大橋 敦夫

地域語の経済と社会―方言みやげ・グッズとその周辺―
第135回「手作りポスターがパワーアップ(新潟県村上市)」

(クリックで全体を表示)
村上ことば
平成22年度村上ことば
村上ことば全文

むらかみ行革プロジェクト

 前年度(第90回で紹介)に引き続き、2回目となる「村上ことばポスター展」が開催されました。

 新潟県村上地域振興局内におかれた「行政経営改革おもてなし班」が手がける「むらかみ行革プロジェクト」によるもので、村上方言をとおし、村上に愛着を持たせる取り組みの一環です。

方言ポスターの増加

 前年度作成の25枚に、今回作成の47枚が加わり、ポスターは72種類に増加。

 見せ方も、のぼり・掛け軸・絵馬をかたどったもの等が作られ、多彩になっています。

表現された「村上ことば」を見ると、おいしい食べ物(「いよぼや[=鮭]」「はらこまんま[=いくらご飯]」など)が豊富にあって、地元の方が、自然や町並みとともに、それを誇りにされていることがうかがわれます(特に其の十一・十四など)。

ポスターの活用

展示されたポスターは、村上市内中心部のお店や瀬波温泉のホテル・旅館などに配られ、観光に訪れた多くの人々の目に留まることが期待されています。

* * *

◆この連載を続けてお読みになる方は
「地域語の経済と社会―方言みやげ・グッズとその周辺―」アーカイブへ

◆記事のタイトルからお探しになる方は
「地域語の経済と社会―方言みやげ・グッズとその周辺―」目次へ

【筆者プロフィール】

言語経済学研究会 The Society for Econolinguistics
 井上史雄大橋敦夫田中宣廣日高貢一郎山下暁美(五十音順)の5名。日本各地また世界各国における言語の商業的利用や拡張活用について調査分析し,言語経済学の構築と理論発展を進めている。
(言語経済学や当研究会については,このシリーズの第1回後半部をご参照ください)

大橋敦夫先生監修の本大橋敦夫(おおはし・あつお)
上田女子短期大学総合文化学科教授。上智大学国文学科、同大学院国文学博士課程単位取得退学。
専攻は国語史。近代日本語の歴史に興味を持ち、「外から見た日本語」の特質をテーマに、日本語教育に取り組む。共著に『新版文章構成法』(東海大学出版会)、監修したものに『3日でわかる古典文学』(ダイヤモンド社)、『今さら聞けない! 正しい日本語の使い方【総まとめ編】』(永岡書店)がある。

* * *

【編集部から】
皆さんもどこかで見たことがあるであろう、方言の書かれた湯のみ茶碗やのれんや手ぬぐい……。方言もあまり聞かれなくなってきた(と多くの方が思っている)昨今、それらは味のあるもの、懐かしいにおいがするものとして受け取られているのではないでしょうか。
方言みやげやグッズから見えてくる、「地域語の経済と社会」とは。方言研究の第一線でご活躍中の先生方によるリレー連載の始まりです。

* * *

この連載への質問、また「ここでこんな方言みやげ・グッズを見た」などの情報は、問い合わせフォーム( http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/support/question.html )から、「地域語の経済と社会」への質問・情報である旨を記してご投稿ください。

2011年 1月 29日