2011年 5月 のアーカイブ

談話研究室にようこそ 第2回 テクストの博物誌に向けて(その2)

2011年 5月 5日 木曜日 筆者: 山口 治彦

第2回 テクストの博物誌に向けて(その2)

 次はことばの話です。ことばもたいてい理にかなった形状をしています。料理のレシピを例に考えてみましょう。

 レシピの多くは,料理の写真,材料の一覧,そして料理手順を示した各部が組み合わさってできています。これは,料理という一定の作業を原因・プロセス・結果という事態の流れに分割して示すからです。材料一覧は,料理の行為を可能にする前提条件を示しているので,原因に当たります。そして,料理手順はプロセスに,料理の写真は結果にそれぞれ相当します。

 レシピの特徴は,この原因・プロセス・結果の流れをそのまま時間的順序にしたがって提示するのではなく,たいていは――特に紙媒体のレシピは――結果→原因→プロセスの順で提示するところにあります。では,なぜこの順序で示すのでしょうか。

 レシピは結果志向の強いテクストです。出来上がりの写真(=結果)を目指すべきゴールとして先に示し,そこに至るために必要な材料と手順をその後に示します。この順序は,読者の都合からすれば必然です。

 私たちは,あり合わせの料理を工夫する場合を除けば,ふつう保存した食材から可能な料理を考えるのではなく,献立を考えてからそれに合わせて買い物をします。だから,今日のおかずは何にしようかと考える際に,ゴールに当たる料理の名前と写真が先に提示されているほうが検索しやすいわけです。また,おいしそうな出来上がりを示すことは,料理をがんばって作る動機づけにもなります。そのような理由で,レシピはたいてい結果→原因→プロセスの順を踏むのだと思います。

 このように,レシピの構成は読者の側の必要に裏付けられています。モグラの形態に生息環境の裏打ちがあることとどこか似ていませんか。ことばのかたちにも,しばしば必然が宿るのです。

 もっとも,すべてのテクストがレシピのようにわかりやすい構造をしているわけではありません。ときに,なんじゃこれは?と疑いたくなる奇抜なテクストも存在します。しかし,そのような奇抜さにも必然的な理由がしばしば隠されています。料理つながりでグルメ漫画のせりふを例に取って考えましょう。

 グルメ漫画のヒット作『美味しんぼ』には,こんなセリフが出てきます。

(2)むうう、すごい酒だ! 人間の持つ味覚のつぼ、嗅覚のつぼ、そのすべてに鮮烈な刺激を与えて、快感の交響曲が口腔から鼻腔にかけて鳴りひびく……

(雁屋哲・花咲アキラ『美味しんぼ』57集)

 これは,吟醸酒の味わいについて登場人物が語ったセリフですが,私たちの日常の経験に照らし合わせると,あまりに現実離れしていると言わざるをえません。日常の食卓では,「うまい」「おいしい」ですませることが多いからです。しかし,この漫画ではこのように饒舌な味覚表現がたびたび顔をのぞかせます。

 では,本来なら不自然なはずの表現がなぜ,この漫画では使われるのでしょうか。しかも,シリーズで1億冊以上も売り上げた事実に鑑みれば,読者はこのような表現を支持したと考えるべきです。不自然にもかかわらず,読者に受け入れられたのはなぜでしょうか。きっと理由があるはずです。(スミマセン,もう紙数オーバーです。答えは連載中にお伝えします。)

 モグラの特徴的な形態に生息環境の理由があったように,テクストの形式的な特徴には,そのことばが発せられた状況(=コンテクスト)がしばしば裏付けとして存在します。だからこの連載では,テクストを前にしてまず観察し,その形式的特徴についてなぜだと問いかけ,そしてその問いに対しコンテクストの裏付けをもとに答える,そういった分析の手法を試してみようと思います。

 扱うデータは,コンピュータ・ゲームの『ドラクエ』と『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる呪文,エッセイや漫画・小説における味覚の表現,女性雑誌に見られる婉曲表現,ハリウッド映画におけるキャラクタ設定やプロット構成,そして漫画・アニメの翻訳などです。

 さまざまなジャンルにおけるテクストを取り上げ,当該のテクストがなぜ特定の特徴を持ち合わせているのかについて考えます。テクストについての「なぜ」と「なるほど」を追い求める,そんなテクストの博物誌を目指そうと思います。

 あらためまして,談話研究室にようこそ。よろしくお願いします。

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【筆者プロフィール】

『明晰な引用,しなやかな引用』(くろしお出版) 『語りのレトリック』(海鳴社)山口治彦(やまぐち・はるひこ)

神戸市外国語大学英米学科教授。
専門は英語学および言語学(談話分析・語用論・文体論)。発話の状況がことばの形式や情報提示の方法に与える影響に関心があり,テクスト分析や引用・話法の研究を中心課題としている。
著書に『語りのレトリック』(海鳴社,1998)『明晰な引用,しなやかな引用』(くろしお出版,2009)などがある。

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【編集部から】

雑誌・新聞・テレビや映画、ゲームにアニメ・小説……等々、身近なメディアのテクストを題材に、そのテクストがなぜそのような特徴を有するか分析かつ考察。
「ファッション誌だからこういう表現をするんだ」「呪文だからこんなことになっているんだ」と漠然と納得する前に、なぜ「ファッション誌だから」「呪文だから」なのかに迫ってみる。
そこにきっと何かが見えてくる。

人名用漢字の新字旧字:「𫞂」と「曜」

2011年 5月 5日 木曜日 筆者: 安岡 孝一

第85回 「𫞂」と「

085you-new.png新字の「𫞂」(日へんに玉)は、常用漢字でも人名用漢字でもないので、子供の名づけに使えません。旧字の「」(右上が羽)は、やっぱり常用漢字でも人名用漢字でもないので、子供の名づけに使えません。新字の「𫞂」も旧字の「」も、出生届に書いてはダメで、新字でも旧字でもない「曜」(右上がヨヨ)だけがOKなのです。

085you-old.png昭和23年1月1日の戸籍法改正時点では、当用漢字表には、旧字の「」(右上が羽)が収録されていました。この時点では、旧字の「」だけが出生届に書いてOKで、新字の「𫞂」も「曜」もダメだったのです。これに対し、昭和24年4月28日に内閣告示された当用漢字字体表では、右上がヨヨになった「曜」が収録されていました。この結果、右上が羽の「」と、右上がヨヨの「曜」は、どちらも子供の名づけに使えるようになりましたが、新字の「𫞂」(日へんに玉)だけはダメでした。

昭和38年10月11日、国語審議会は「これまでの国語政策について」を報告しました。この報告の中で国語審議会は、当用漢字字体表のさらなる改善に触れていました。「曜」の代わりに、新字の「𫞂」を採用した方が、むしろ漢字を広く生かすことができる、と言うのです。しかしこの問題は、委員の中にも賛否両論があって、なかなか審議が進みませんでした。昭和52年1月21日、国語審議会は新漢字表試案を発表しますが、字体の簡略化をさらに押し進めるかどうかは、委員の中でも意見にまだ揺れがあったのです。

そこで文化庁は、昭和52年8月に、国語に関する世論調査をおこないました。「国民のことばについての意識を主として、漢字を中心に調査し、今後の施策の参考とする」ためのもので、全国20歳以上の10000人が対象でした。この世論調査の中に、以下の設問が含まれていました。

あなたは,ふだん文字を書く時,「にちよう」については,どちらを書くことが多いでしょうか。

  • 「日曜」
  • 「日𫞂」
  • わからない

「日曜」(右上がヨヨ)と「日𫞂」(日へんに玉)を選択肢に含めておきながら、「日」(右上が羽)は外しておく、という巧妙な設問設定だったのです。世論調査の結果は、「日曜」76%、「日𫞂」20%、「わからない」4%でした。

昭和56年3月23日、国語審議会は常用漢字表を答申しました。常用漢字表には「曜」が収録されていて、新字の「𫞂」も旧字の「」も含まれていませんでした。これを受けて民事行政審議会は、昭和56年5月14日、常用漢字表の「曜」は子供の名づけに認めるが、新字の「𫞂」も旧字の「」も子供の名づけに認めない、という答申をおこないました。昭和56年10月1日、常用漢字表が内閣告示されると同時に、戸籍法施行規則も改正され、当用漢字表の「」は子供の名づけに使えなくなりました。それが現在も続いていて、「曜」は出生届に書いてOKですが、新字の「𫞂」も旧字の「」もダメなのです。


【筆者プロフィール】
安岡孝一(やすおか・こういち)

京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター准教授。
京都大学博士(工学)。JIS X 0213の制定および改正で委員を務め、その際に人名用漢字の新字旧字を徹底調査するハメになった。著書に『新しい常用漢字と人名用漢字』(三省堂)『キーボード配列QWERTYの謎』(NTT出版)、『文字符号の歴史―欧米と日本編―』(共立出版)などがある。
http://slashdot.jp/~yasuoka/journal で、断続的に「日記」を更新中。

漢字の現在:ベトナムから見た日本・中国・韓国の漢字

2011年 5月 3日 火曜日 筆者: 笹原 宏之

漢字の現在 第95回 ベトナムから見た日本・中国・韓国の漢字

 東南アジアの濃密な気配と強い眼差しの中で行える講義は、とても新鮮だ。中国や韓国の教室とも何かが違う。日本の公立小学校を真夏の日中に参観したとき、冷房なしで日焼けした半袖の子供たちの織りなす授業風景に、東南アジアのような雰囲気が漂っていると感じたものだが、本当の南国の学生たちの真剣な容貌は、やはりそれとは違っていて、どこかエキゾチックに感じられる。


ハノイ市内で。仏教の建造物だけに頂点に「卍」があり、
クオックグウで「仏歴2555」(「陽暦2011」)
「春辛卯(かのとう)」とあるが、ウサギ年はネコ年となる。
クオックグウも音節は横書きで、文としては漢文風に縦書き。
(クリックで拡大表示します)

 ベトナムの国民文学は『金雲翹(キムヴァンキエウ)』だが、国民文学とはいえ、元は清代に中国で生まれた作品で、そこでは有名とならなかった中国の才人の恋愛小説がベトナム語独特なリズムの六八体になるように、チュノムを交えて翻案されたものだ。ベトナム人は、その文言を会話にちりばめ、教養を確かめ合うとのこと、大学生たちに暗記しているのか聞いてみたところ、全部は覚えていないという。なるほど、日本人だって古典文学を最後まで丸暗記など普通しない。

 大学への進学率は、中国と比べるとまだ半分程度で、10%台という統計がある。日本のように中学生はほとんどが進学し、高校生もまた半分以上が大学に進むという社会とはだいぶ違いがある(教育熱の高い韓国は、それが90%を超えたとか)。

 学生たちは、さすが、チュノムも読める。竹を意味する形声の「椥」は、ジェー(チェー)と読めた。ベンチェ(Tỉnh Bến Tre ベンチェ省・市 ベンは船着き場・発着場の意)を地元ではベンチェーと言う。やはり南部だけのことはあり、省の名が普通に固有語となっている。「羅」の下半分を「廾」のように略すベトナム独自の異体字も「ラー là」と即座に反応してくれる。『大漢和辞典』に収まったチュノムと私が考えて調べている「紦」も書いてみたら、「ba」と賢そうな女子が声を上げた。「罷」の「ヒヒ」の部分を、意味を表す「七」に取り替えたチュノムには笑いが起きた。

 異体字については、もしかしたら日本人に似た感覚を持っているのかもしれない。そう思って、
  「广」と「廣」とは、同じ字ですが、どちらが良いですか?
と聞いてみた。

 皆、「广」のほうが良いという。聞けば、「覚えやすいから」とのこと。この中には日本語学習者もいるそうだが、中国語を学習している学生が多いため、簡体字に慣れが生じていたということだろうか。日本人には正式な字としては、「まだれ」だけではバランスが悪く、欠落感さえも感じられがちなこの字体は、中国の人たちには「广」のほうが良い、むしろ中が広々しているとさえ言われる。とにかく、ここは日本的ではなかった。

 ベトナムでは、この例に限らず、どうやら字の形が美しいかどうかということよりも、覚えやすいかどうかのほうが重要とされているように感じられる。漢字が生活から離れてしまって久しい。また、他の文字との比較の対象とする機会もない漢字に対して、情緒的な感覚を投影する精神的な余裕がないのかもしれない(いや、昨今の日本人が持て余しすぎているのかもしれない)。

 俗字の説明で、「嬲」を板書したら、naoと読める。その元となった「嬈」という字も知っている様子だ。とてもよく中国語や漢字、チュノムを勉強している。北京語の「喝茶」や上海語の「喫茶」(吃茶)をホワイトボードに書くと、それらを北京語で読んでくれる。福建語の「啉茶」では、静かになり、当たり前だが読めない。この1字目はチュノムにもあるようだが、すべてのチュノムを知っている必要はむろんない。

 さらにベトナムにとっても異国である韓国の漢字についても触れてみた。ベトナムでいう「長江大海」(冗漫)な話になると学生たちも退屈するので、クイズのようにしてみた。
  秀  優  美  良  可
をランダムに板書し、韓国で行われている成績評価なのですが、良い順番に並び替えてみましょう、と出題してみた。ベトナムでは、「可」だけを語としては使っているという(第31回)。ここでは、なぜか回答の声がよく揃うのが不思議だったが、順序を上位の2つを逆にした以外は、ピタリと当てた。中国人や日本人には意外と外す者が多く、漢字を語感を滲ませながら使っている人々よりも、漢語や字義に対する感覚が鋭い点があるのかもしれない。韓国もかなり表音文字化が定着しており、漢字を排除した国のことば同士の間で、共通する意識が残っていることに感激を覚えた。さすが1000年いや2000年近くといえるほど永年にわたって漢字を使っていた国々だけのことはある。

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【筆者プロフィール】

『国字の位相と展開』笹原宏之(ささはら・ひろゆき)
 早稲田大学 社会科学総合学術院 教授。博士(文学)。日本のことばと文字について、様々な方面から調査・考察を行う。早稲田大学 第一文学部(中国文学専修)を卒業、同大学院文学研究科を修了し、文化女子大学 専任講師、国立国語研究所 主任研究官などを務めた。経済産業省の「JIS漢字」、法務省の「人名用漢字」、文部科学省の「常用漢字」などの制定・改正に携わる。2007年度 金田一京助博士記念賞を受賞。著書に、『日本の漢字』(岩波新書)、『国字の位相と展開』(三省堂)『訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語』(光文社新書)などがある。最新刊は2010年10月に発売、“漢字の現在”を映し出す『当て字・当て読み 漢字表現辞典』(三省堂)

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【編集部から】
漢字、特に国字についての体系的な研究をおこなっている笹原宏之先生から、身のまわりの「漢字」をめぐるあんなことやこんなことを「漢字の現在」と題してご紹介いただいております。前回は「漢字が好きなベトナムの人たち」でした。

この連載への質問、また「ここでこんな字が使われていた」などの情報は、問い合わせフォーム( http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/support/question.html )から、「漢字の現在」への質問・情報である旨を記してご投稿ください。

An Unofficial Guide for Japanese Characters 58

2011年 5月 1日 日曜日 筆者: SADANOBU Toshiyuki

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The magistrate’s “Ahhhhh!”

Children take fright at many things.

Higashiyokobori in Osaka during a summer afternoon. A merchant’s daughter and shop boy are walking together down a lonely street. Coming toward them is a man named Tookichi, who is renting a house from the merchant. Due to the summer heat, he wears just a loincloth and a happi(1), pulled up over his head to protect it from the sun. This gives him the appearance of an impossibly tall man possibly a monster, so the girl is frightened, and hides with the shop boy in the shadow of a rain barrel.

Feeling a mischievous impulse Fujiyoshi decides to surprise his landlord’s daughter. Tossing his happi the hiding girl’s head, he shouts “Ahhhhh!” in a loud voice. The girl promptly faints. When she finally recovers, she has amnesia. The merchant demands Fujiyoshi do something about the situation. These events are described in the Rakugo story Tsugi no Goyobi (The Next Day), which winds up in a courtroom scene.

After all the relevant people are gathered in the courtroom, the solemn magistrate appears. After hearing the whole story from the shop boy, he begins to interrogate Fujiyoshi. After some hemming and hawing, the magistrate says, grandiosely:

“The defendant must have shouted ‘Ahhhhh!’”

The sound that comes from the magistrate is unexpected, like the cry of a strange bird. But Fujiyoshi plays ignorant: “I didn’t shout ‘Ahhhhh!’” he screams back. The two exchange ‘Ahhhhhs’ for some time. Magistrate: “If you shouted ‘Ahhhhh!’ you should come clean and admit that you shouted ‘Ahhhhh!’” Fujiyoshi: “If I had shouted ‘Ahhhhh!’ I would admit I shouted ‘Ahhhhh!’, but since I didn’t shout ‘Ahhhhh!’ I can only tell you that I did not shout ‘Ahhhhh!’”

I won’t spoil the ending, but I will tell you that the part of the story that makes the audience laugh the most is when the ostensibly grave magistrate character shouts ‘Ahhhhh!’ at the top of his lungs. Last time I stated that “a refined character cannot directly quote things said by a vulgar character,” and here we can observe a similar phenomenon with regards to status, which resembles class quite strongly.

Children who shout ‘Ahhhhh!’ are not seen as particularly vulgar, so shouting ‘Ahhhhh!’ itself is not vulgar. But it is seen as a bit indiscreet and a sign of low status. To begin with the “man” character seldom screams loudly, and in particular, a person of high status, such as a magistrate should have a stately, commanding voice. The act of directly quoting Fujiyoshi, by loudly screaming ‘Ahhhhh!’ is a dangerous action, likely to destroy the magistrate’s character. The hemming and hawing of the magistrate on initially screaming ‘Ahhhhh!’ indicates that he knew this and felt conflicted about it.

What if we consider someone with even higher status than a magistrate—“God”? By “God,” I don’t mean an anthropomorphized God that behaves like a character in a soap opera. I’m thinking of a majestic God character with no corporeal form whose voice can be heard from the heavens.

The magistrate, for instance could directly quote a phrase such as: “According to the complaint, you shouted ‘I will kill you!’ Is this true?” But he could not directly quote low-status expressions like “Ahhhhh!” or “I’m gonna kill ya!” On the other hand, “God” cannot quote any phrase at all. In the sentence “Thou shalt remember. Thou saidst ‘OK’.” the “OK” in the direct quote is strange.

The act of making direct quotes is impossible if one’s status is too high. While “making a direct quotation” sounds very scholarly, it is surprisingly close to “doing impressions.”

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(1) A happi is a brightly colored coat formerly worn as everyday clothes. Happi are now mainly worn at festivals.

An Unofficial Guide for Japanese Characters 59 >>

author

Bonnou no Bunpou: Taikien o Kataritagaru Hitobito no Yokubou ga Nihongo no Bunpou System o Yusaburu Hanashi (The Grammar of Earthly Desires: How Our Desire to Narrate Daily Experiences Shape Japanese Grammatical Systems)Toshiyuki SADANOBU.
Professor of Linguistics at Kobe University. Ph.D.: Kyoto University, 1998. Research Interests: Personal Experience in Grammar and Communication.
Selected Publications:
(1) Bonnou no Bunpou: Taikien o Kataritagaru Hitobito no Yokubou ga Nihongo no Bunpou System o Yusaburu Hanashi (The Grammar of Earthly Desires: How Our Desire to Narrate Daily Experiences Shape Japanese Grammatical Systems). Tokyo: Chikumashobo, 2008;
(2) Sasayaku Koibito, Rikimu Repootaa: Kuchi no naka no Bunka (Whispering Lovers and Creaking Reporters: Culture in Our Mouth). Tokyo: Iwanami, 2005;
(3) Ninchi Gengoron (A Cognitive Study of Language). Tokyo: Taishukan, 2000.
URL:http://ccs.cla.kobe-u.ac.jp/Gengo/staff/sadanobu/index.htm

角色大世界――日本 58

2011年 5月 1日 日曜日 筆者: 定延利之(中文)

<< 角色大世界――日本 57

奉行的“啊!”

小孩子是害怕很多东西的。

故事发生在一个夏日午后的大阪东横堀。商家的独生女领着小伙计走在寂静的小道上。迎面走来一位叫藤吉的男子—在她家借住的房客。似乎是为了避暑,他下身只穿了个兜裆布,上身则是将号衣披在头上用来遮阳。他的这副样子不知是像个头异常高的怪人呢,还是像怪物呢,可把小姑娘给吓坏了。她就跟小伙计俩躲在水箱后面等藤吉过去。

但是,这一举动被藤吉察觉到了。藤吉动了捉弄之心,心想既然如此那我就吓唬吓唬房东家的姑娘吧。于是,他就把号衣罩在了在躲避他的小姑娘的头上,还“啊!”地发出了一声声音奇高的怪叫。

小姑娘当场就晕倒了。等再苏醒过来的时候,却已是丧失了记忆。商家要藤吉给个说法,就将他告到了奉行大人(“奉行”为日本江户时期的地方官)那里。单口相声(“落语”)《次の御用日(Tsugi-no Goyoobi)》(《且等下次开庭》)的故事情节就这样展开了,终于到了(下面要介绍的)审判场面。

在白州(江户时代的法庭)聚集的相关人士面前,威风凛凛的奉行大人隆重登场了。奉行大人听小伙计讲完事情的来龙去脉后,就开始盘问藤吉。奉行忸忸怩怩地踌躇了一下,竭尽全力地掩饰着威严说道:

“你说了‘啊!’吧”。

从奉行的口中发出了竟是意想不到的怪鸟般的声音。但是藤吉也发出尖高的怪声,说道“我没说‘啊!’”,装作毫不知情的样子。“如果你说了‘啊!’的话,就老实地说你说了‘啊!’”,“不,如果我说了‘啊!’的话,我会说我说了‘啊!’的,可是我没有说‘啊!’,所以我只能说我没说‘啊!’”,他们俩就这样一直互相反驳。

至于结局这里就不写了。在这个单口相声中最令观众发笑的大概就是,原本是威严的老爷角色的奉行大人发出了“啊!”的怪声的这一段吧。在上一回我提到了“高雅角色不可以直接引用粗俗角色的话语”,在这一回,与雅俗之“品”很相似的“格”(身份地位)里也可以观察到同样的道理。

比如,就像大喊一声“啊!”的小孩儿并不就是粗俗的一样,大声喊“啊!”不是粗俗、没有品味,但却会给人为人轻率、“格”调低的感觉。本来“男士”角色是不发出高声的,尤其是像奉行大人那样的“格”调高的人物,(说话时)适合稳重且有威严的声音。即使是直接引用他人话语,可发出“啊!”的奇声的行为是个破坏奉行大人之角色的危险行为。最初喊“啊!”的时候,奉行做出忸忸怩怩的样子,也许正是心里明白这个道理却迫不得已的烦闷心态的表现吧。

那么,“格”调比奉行的更高的“神”会怎样呢?此处所说的“神”不是指在大众电视剧中出现的犹如人类般的神仙们,而是指从天降声却不见肉体,庄严肃穆的神之角色。

奉行是可以根据内容来使用直接引用的,比如 “在状子中写着你喊了‘杀掉你’,那是真的吗?”之类的。奉行只是不可以直接引用像大喊声“啊!”或者“宰掉你”之类的“格”调低的话语。比起奉行,“神”则不可以直接引用任何人的话语。“请回想一下。你回答到‘知道了’吧”。这个“知道了”的部分如果是直接引用的话,还是感觉有点怪吧。

看来,直接引用是“格”(身份地位)太高的话就不能使用的行为呀。讨论“直接引用”这么专业的话题,显得有点夸夸其谈,但其实这道理跟我们平常所说的“模仿秀”很相像的吧。

角色大世界――日本 59 >>

author

《烦恼的语法―人们想谈体验的欲望会动摇日语的语法体系》(筑摩新书,2008)定延利之(SADANOBU, Tosiyuki)
神户大学大学院国际文化学研究科教授。文学博士。
专业:语言学、交际学。现在正在进行的课题:《与人物形象相应的音声语法》的研究、《以日语、英语和汉语对照为基础,制定有益于日语音声语言教育的基础资料》。
著作:《Ninchi Gengoron (认知语言论)》(大修馆书店,2000)、《Sasayaku Koibito、Rikimu Repotaa―Kuchi-no-naka-no Bunka (喃喃细语的恋人、用力说话的报告人―口中的文化)》(岩波书店,2005)、《Nihongo Fushigi Zukan (日语不可思议图鉴)》(大修馆书店,2006)、《Bonno-no Bunpo―Taiken-o Katari-tagaru Hitobito-no Yokuboo-ga Nihongo-no Bunpo Shisutemu-o Yusaburu Hanashi (烦恼的语法―人们想谈体验的欲望会动摇日语的语法体系)》(筑摩新书,2008)等等。

近刊案内(2011年5月)

2011年 5月 1日 日曜日 筆者: 辞書ウェブ 編集部
三省堂の辞書・事典、また言語関連の本で2011年5月に出版が予定されているものは…

現代英語語法辞典 小型版

小西友七 編
B6判 1,344ページ ¥5,460
ISBN 978-4-385-15167-0
2011年5月31日 販売会社搬入予定

2006年に刊行の、英語研究者・教員に必携の1冊が小型版となって新登場。
最新の英語語法研究を集大成!
近年大きな発展を遂げた英語語法研究の成果を詳細記述。
一般語、同義語、専門用語など2千項目。使いやすい索引付き。

現代英語語法辞典 小型版のページへ


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英語の疑問 新解決法 伝統文法と言語理論を統合して

八木克正 著
四六判 224ページ ¥1,785
ISBN 978-4-385-36503-9
2011年5月16日 販売会社搬入予定


英語の学習にあたり、誰もが出くわす「英語の疑問」。
どのような考え・姿勢で、どのような道具(辞書・語法辞典・コーパスなど)を用いてそれに立ち向かうのか。
語法研究の第一人者が、豊富な実例を交え、教条を廃し実践に即して「疑問解決」のための手順と道具について説き明かす。
英語~英語教育関係者必読。

英語の疑問 新解決法 伝統文法と言語理論を統合してのページへ


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学習言語とは何か 教科学習に必要な言語能力

バトラー後藤裕子 著
A5判 344ページ ¥3,045
ISBN 978-4-385-36511-4
2011年5月27日 販売会社搬入予定

近年、第二言語学習者、母語話者ともに「学習言語」の習得が不十分なために、授業についていけない児童・生徒が増えている。
本書は、日米の研究や事例を紹介しながら,教科教育で使われる言語のあり方を考える。

学習言語とは何か 教科学習に必要な言語能力のページへ

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