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古語辞典でみる和歌 第12回 「都には…」

2015年 5月 5日 火曜日 筆者: 古語辞典編集部

古語辞典でみる和歌 第12回

都にはまだ青葉にて見しかども紅葉(もみぢ)散り敷く白河(しらかは)の関

出典

千載・秋下・三六五・源頼政(みなもとのよりまさ)

都ではまだ青葉として見ていたのに、紅葉が散り敷いているよ、ここ白河の関では。

「しか」は過去の助動詞「き」の已然形。接続助詞「ども」がつき、逆接の確定条件を表す。

参考

能因(のういん)の「都をば霞(かすみ)とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白河の関」〈後拾遺・羇旅・五一八〉という著名な歌を踏まえながら、「青・紅・白」を取り合わせて親しみを出している。

(『三省堂 全訳読解古語辞典』「都には…」)

◆参考情報

『三省堂 全訳読解古語辞典』で「もみぢ」を引くと、「もみぢ【紅葉・黄葉】(モミジ)[名]((上代は「もみち」。上二段動詞「もみづ」の連用形の名詞化)) 1 木や草の葉が赤や黄に色づくこと。また、その葉。『万葉集』では大部分が「黄葉」の字を、平安時代以降は「紅葉」を当てる。」とあります。

◆おしらせ

三省堂では、現在「三省堂 高校生創作和歌コンテスト」の応募作品を募集しております。募集する歌は「題詠:もみぢ」で、締切は2015年11月20日(金)消印有効です。応募要項など詳細は、以下のバナーからも御覧頂けます。ふるってご応募ください。

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2015年 5月 5日