「日本橋 BOOK CON」に出展いたします

2017年 9月 20日 水曜日 筆者: 辞書ウェブ 編集部

イベントは終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

三省堂は、丸善日本橋店内で行われる<br />
本のつくり手と読み手をつなげる本の祭典<br />
「日本橋 BOOK CON」に出展いたします

三省堂が出展するのは会期中10月20日(金)のみ
当日だけの限定企画をご用意して皆様のご来場をお待ちしております

イベント名称:日本橋 BOOK CON(nihombashi Book Convention)
主催:株式会社丸善ジュンク堂書店 丸善・日本橋店
協賛:株式会社 トゥ・ディファクト
協力:日本出版販売株式会社
会期:2017年10月18日(水)~10月20日(金)
   ※最終日(20日)17:00閉場(特設スペースを除く)
会場:丸善日本橋店 地下1階~3階
   〒103-8245 東京都中央区日本橋2-3-10 
   店舗営業時間  9:30〜20:30

公式ページURL:https://honto.jp/cp/store/recent/nihombashi-bookcon

「三省堂国語辞典」編集委員<br />
飯間浩明先生のトークイベント開催!

国語辞典の作り手であり、希代のワードハンターである飯間浩明先生による1時間のトークセッションを行います。
どなたさまも無料でご参加いただけます。ぜひふるってご参加ください。

日時:10月20日(金)16時~17時(開場15時30分)
会場:3階ギャラリー
定員:30名(先着順)

定員に達しましたので申込受付を終了しました。

※会場で記録用の撮影が行われる場合があります。何卒ご了承ください。
※お問い合わせお電話:03-3230-9536(午前9時~午後5時・おかけ間違いにご注意ください。)

ほかにも楽しい企画が満載! あなたの名前が辞書に! オリジナルグッズ限定販売! 「今年の新語2017」募集! 辞書編集者による辞書の選び方・使い方レクチャーも!

ブース出展企画のご案内

日時:10月20日(金)9時30分~17時
会場:3階 ブース3-5

  • 限定企画!あなたの辞書に名前が入ります。
    • 当日ブースにて購入した三省堂の辞書に、あなたのお名前を無料で入れてお送りします。
    • 購入した辞書を一度お預かりし、名入れを施したうえで10月中に発送します。
    • 名入れできない漢字が一部ございます。また、書体は明朝もしくはゴシックのみになります。何卒ご了承ください。
    • お客様の個人情報は、名入れ・商品発送の目的以外には利用しません。
  • オリジナルグッズ限定販売
    • 辞書にまつわるオリジナルグッズを限定販売します。詳しくは当日ブースにて。
    • 数量限定につき、無くなり次第終了します。
  • 三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2017」大募集
    • ブースに「今年の新語2017」応募箱を設置します。
    • [当日応募のみ限定]応募した方にオリジナル景品を進呈します。景品は無くなり次第終了します。
    • [当日応募のみ限定]大賞に選ばれた言葉を応募した方、抽選で5名様にオリジナル図書カードをプレゼントします。
    • お客様の個人情報は、賞品発送の目的以外には利用しません。
  • 三省堂の辞書編集部員がブースに常駐
    • 三省堂の辞書編集部員が、辞書の選び方や使い方を解説します。
    • 幼児・小学生には、ふせんを使った辞書引きのポイントを伝授します。
    • その他、辞書についてのさまざまな疑問にお答えします。

【イベント情報】『三省堂国語辞典』飯間浩明さん×『広辞苑』増井元さんトークイベント

2014年 1月 22日 水曜日 筆者: 辞書ウェブ 編集部

以下のイベントは終了いたしました。ご来場くださった方、ツイッター等で案内を広めてくださった方、ありがとうございました。

* * *

三省堂国語辞典・飯間浩明×広辞苑・増井元が語る「辞書を編むという仕事。ことばにまつわる、その知られざるドラマ」

2月20日(木)19時よりリブロ池袋本店において、飯間浩明さん(『三省堂国語辞典』編集委員)・増井元さん(元『広辞苑』編集者)を招いて、トークイベントを開催いたします。

《日時》 2014年2月20日(木) 午後7時~
  (開場午後6時30分 開演7時00分~8時10分 質疑応答8時10分~8時30分)
《会場》 西武池袋本店別館9階 池袋コミュニティ・カレッジ4番教室
《参加チケット》 500円(税込)
《チケット販売場所》 西武池袋本店書籍館地下1階リブロリファレンスカウンター
《ご予約・お問い合わせ》 リブロ池袋本店 03-5949-2910

トークイベント参加チケットご希望の方はリブロ池袋本店書籍館地下1階リファレンスカウンターにてお求め下さい。

***以下、リブロイベント案内ページから***

 ことばの奔流の中から、「辞書」という書物を編み出す。いま、「辞書編集」という仕事がにわかに注目を集めています。

 その仕事といえば、地道にことばを集め、選択し、そのことばをどのように説明するか考えること。とはいえ、現場のリアルな様子は、なかなか一般に知られることがありません。

 今回のトークイベントでは、辞書編集の仕事や、それに携わる人々の意外な側面を紹介しつつ、「辞書編集」がいかにスリルと発見に満ち、ものを生み出す喜びにあふれた仕事であるかを、わかりやすく楽しく語ります。

 登壇者は、昨年12月に刊行された『三省堂国語辞典 第七版』の編纂に編集委員として携わり、またその魅力を書き綴った著書『三省堂国語辞典のひみつ』(三省堂刊)を2月上旬に刊行する日本語学者・飯間浩明さんと、30年にわたり『広辞苑』『岩波国語辞典』などの編集を担当し、2013年10月に著書『辞書の仕事』(岩波書店刊)を刊行した元辞書編集者・増井元さん。

 それぞれ異なる辞書出版社に関係し、また、辞書の著者と辞書編集者という立場も異なる二人の顔合わせ。それぞれの辞書作りへのこだわりや、考え方の違い、共通点について話しながら、辞書を編む楽しみ、そして、「各社各様」の辞書の個性を明らかにしていきます。

 辞書が好きな方、ことばに強い関心を持たれる方、辞書作りの仕事に興味がある方必見。

***

※飯間浩明さん、増井元さんのプロフィールは、リブロのイベント案内ページをご覧ください。

リブロのイベント案内ページへ

『三省堂国語辞典 第七版』についてはこちら

『三省堂国語辞典のひみつ』についてはこちら


【イベント情報】飯間浩明さん×サンキュータツオさん トークライブ

2014年 1月 18日 土曜日 筆者: 辞書ウェブ 編集部

以下のイベントは終了いたしました。ご来場くださった方、ツイッター等で案内を広めてくださった方、ありがとうございました。

* * *

★『三省堂国語辞典 第七版』『三省堂国語辞典のひみつ』刊行記念★
飯間浩明さん×サンキュータツオさん トークライブ
辞書ってこんなに面白い! 辞書界のワードハンター「三国」のひみつを見せちゃいます

《日時》2014年2月7日(金)18:30~(終了予定20:15頃)
《場所》三省堂書店 神保町本店 8階特設会場
《お問い合わせ》三省堂書店 神保町本店3階 03-3233-3312(代)

三省堂書店神保町本店にて、『三省堂国語辞典のひみつ』(三省堂・1,365円)をご予約の方先着100名様に整理券配布中(お電話での予約も可能)。
書籍は当日、会場でのお渡しになります。書籍代金は当日会場でお支払いください。

「三国」編集の舞台裏をスライドなど使用しながらご紹介!

明解国語・見坊カードなどの実物をご覧いただきながら「三国」の歴史が今、明らかに!

 

『三省堂国語辞典 第七版』についてはこちら

『三省堂国語辞典のひみつ』についてはこちら

三省堂書店の案内ページへ


『三省堂国語辞典 第七版』刊行記念 新語募集キャンペーン実施中!

2013年 12月 18日 水曜日 筆者: 辞書ウェブ 編集部

新語に強い三国(サンコク)が、本書でもまだ収録していない新語を募集します。
本書挟みこみの「新語募集キャンペーン応募ハガキ」に、あなたが見つけた新語とその意味をお書きの上、応募して下さい。
 
第七版刊行記念新語募集キャンペーン

応募者の中から抽選で、

5名様に iPad mini 16GB Wi-Fiモデル
20名様に 三国刊行記念 特製図書カード

をプレゼントします。

応募締切:2014年4月末日

※iPad miniは都合により機種が変更される場合があります。また、色の選択はできませんのでご了承下さい。
※プレゼント品の発送は2014年5月上旬となります。

ご応募お待ちしております!


「要するに」がわかる【サンコク第7版】メディアでの紹介

2013年 12月 10日 火曜日 筆者: 辞書ウェブ 編集部
★「要するに」がわかる辞典、『三省堂国語辞典 第七版』が取り上げられています★

日常つかうことばで、シンプルにやさしく解説。現代語を活写する辞典として定評のある『三省堂国語辞典』。第七版が12月10日に発売となりました。発売前から各メディアでも取り上げていただいております。

☆「サンコク」第七版メディアでの紹介☆
『三省堂国語辞典 第七版』の概要

新聞・雑誌・書籍・放送・インターネットなどの実例を採集し、カタカナ語から生活のことばまで約4,000語を追加。
シンプルで平易な語釈によって現代語を活写する。
類書にない項目(「スイスロール」等)や最新の知見(新語・新用法の発生・普及年代を示す、「銀ぶら」の民間語源を正す)も満載。
話しことばに〔話〕のラベルを新表示。
知らないと困る社会常識語約3,200を新たに選定。
新常用漢字表対応。
並版を拡大し、文字サイズ約106%に。

見坊豪紀・市川 孝・飛田良文・山崎 誠・飯間浩明・塩田雄大 編
いずれも1,760ページ 2色刷
[普通版]B6変型判 ¥2,900(本体定価) ISBN 978-4-385-13926-5
[小型版]A6変型判 ¥2,700(本体定価) ISBN 978-4-385-13927-2
対象:中学生から社会人まで
収録項目数:82,000
改訂の際の追加項目数:4,000

三省堂国語辞典の内容紹介へ


話題の新しい表現も『三省堂国語辞典』に

2013年 9月 25日 水曜日 筆者: ogm

昨日(9月24日)、文化庁から「平成24年度 国語に関する世論調査」の結果が発表されました。
「きんきん」「さくさく」などの新しい意味・用法が定着してきている、ということで話題になっています。

sankoku6_kinkin.jpgこの調査は、言葉の使用意識や理解などを面接調査によって確認するもので、平成7年度から毎年実施されています。
今回は、カタカナ語の使用意識や、現在文化審議会国語分科会漢字小委員会で検討されている異字同訓の漢字の使い方について、そのほかには新しい用法の認知度や慣用句の意味の理解などが調査されました。

この調査結果の発表を受け、特に新しい用法と慣用句の意味の理解(変化)について報道されています。
新しい用法というのは、「きんきんに冷えたビール」「パソコンがさくさく動く」「ざっくりとした説明」「気持ちがほっこりする」「うるうるとした瞳」の五つの言い方です。これらについて、調査では、聞いたことがあるか、あるいは使うことがあるかということが問われました。

NHK「ニュース7」では、『三省堂国語辞典 第六版』が引かれ、新しい意味・用法がしっかり掲載されていることが報じられました。(五つの新しい表現がすべて収録されています)

ちなみに、同じ調査のなかでは「言葉遣いに迷ったり、言葉の意味や使い方がわからなかったりしたときにどうしているか」(複数回答可)という問いもあり、「紙の辞書を引く」が47.3%と一番多く、次いで「インターネット上の辞書を利用する」43.1%という結果でした。


『三省堂国語辞典』のすすめ その100

2009年 12月 30日 水曜日 筆者: 飯間 浩明

三国は、進化し続ける。


【『三国 初版』】

 『三省堂国語辞典』の編集委員として、その魅力を多くの人に知ってもらおうと書き始めた文章が、もう100回になりました。これを潮に、この連載を終えることにします。

 『三国』の魅力は、これまで書いただけではとうてい尽くせず、全部で8万回ぐらいは書き続けられるかもしれません。『三国』には約8万のことばがあるからです。でも、あまり書いては、読者自身が『三国』から発見する楽しみを奪ってしまいます。私の案内は、やはりこのへんでとどめておきましょう。

 しめくくりに、私が考える『三国』の長所を、もう一度まとめてみます。

歴代の『三国』
【歴代の『三国』】

 まず、『三国』は、新しいことばを積極的に取り入れています。これは、新語辞典の項目をそのままちょうだいするという意味ではありません。たとえば「インカム」は、新語辞典では「収入」(income)しか載っていませんが、『三国』では、テレビのディレクターなどがつけている通信機(intercom)のことも載っています。

 また、世間でよく使われるのに辞書に載っていなかったことばを、ていねいに拾っています。たとえば「薄掛け」(毛布)は、スーパーのちらしでも見かけますが、『三国』のほかに載せている辞書はあまりないはずです。

 あるいは、意味の変化を見逃しません。たとえば「追記」には、〈DVDなどにデータを追加して記録すること〉という新しい意味が生まれています。『三国』では、このような新しい意味を、ブランチの2や3などとして示しています。

 ことばの説明にあたっては、簡単な用語で、短く、分かりやすくまとめています。これを、私は「シンプルな似顔絵」と表現しました。くわしい肖像画よりも、さっと描いた似顔絵の方が実物に迫る場合があることは、何度か強調したところです。

 これらの長所は、かつての主幹、見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)以来の実証主義に支えられています。つまり、現代語の実例を、新聞・雑誌・テレビなどから数多く採集し、それを紙面に色濃く反映させるというのが、『三国』の方針です。

 今回の『三国 第六版』は、こうした従来の方針を受け継ぎ、より徹底させようと努めました。古い『三国』をご愛用の方には、ぜひ、この機会に最新版をお使いになることをお勧めします。『三国』は進化しています。これからも進化し続けることでしょう。

 

★新年から、「国語辞典の選び方」についての新しい連載を始めます。こちらもどうぞご期待ください。

* * *

◆連載を続けてお読みになる方は⇒「『三省堂国語辞典』のすすめ」アーカイブ

◆記事のタイトルからお探しになる方は⇒「『三省堂国語辞典』のすすめ」目次へ

◆新連載「国語辞典入門」は⇒「国語辞典入門」アーカイブ

◆新連載「国語辞典入門」をタイトルからお探しになる方は⇒「国語辞典入門」目次へ

◆飯間先生の記事はここにも⇒「三省堂WebDictionary」ことばパティオ第8回「「串刺し」に堪える語釈でなければならない」

筆者プロフィール

【飯間先生の新刊『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』】飯間浩明(いいま・ひろあき)
 早稲田大学非常勤講師。『三省堂国語辞典』編集委員。
 早稲田大学文学研究科博士課程単位取得。専門は日本語学。古代から現代に至る日本語の語彙について研究を行う。NHK教育テレビ「わかる国語 読み書きのツボ」では番組委員として構成に関わる。著書に『遊ぶ日本語 不思議な日本語』(岩波書店)、『NHKわかる国語 読み書きのツボ』(監修・本文執筆、MCプレス)、『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー21)がある。
URL:ことばをめぐるひとりごと(http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/kotoba0.htm)

* * *

【編集部から】
生活にぴったり寄りそう現代語辞典として定評のある『三省堂国語辞典 第六版』が発売され、「【サンコク】メディアでの紹介」の記事にある通り、各方面で取り上げていただいております。その魅力をもっとお伝えしたい、そういう思いから、編集委員の飯間先生に「『三省堂国語辞典』のすすめ」というテーマで書いていただいております。
飯間先生の予告にある通り、今回でこの連載は終了いたします。
新年より、今度は「国語辞典の選び方」をテーマに新連載が始まります。⇒「国語辞典入門」アーカイブ


『三省堂国語辞典』のすすめ その99

2009年 12月 23日 水曜日 筆者: 飯間 浩明

谷底を何と読む、ぎっちょんちょん。

谷底の写真
【落ちたらこわい】

 「谷底」ということばが、『三省堂国語辞典 第六版』に新しく入りました。といっても、感心する人はあまりいないかもしれません。だれでも知っていることばだし、意味も簡単です。むしろ「わざわざ載せなくてもいいのでは」という声が飛んできそうです。

 でも、「谷底」は辞書に載るだけの理由があります。「たにそこ」か「たにぞこ」か、発音が問題になるからです。だいぶ以前のことですが、大学の先生が新聞に投書して、端(はじ)・大輪(だいりん)・古本(ふるぼん)などと濁って発音するのを聞くと〈耳を覆いたくなる〉と書いていました(『朝日新聞』1988.5.20 p.5)。この先生は、「谷底」も「たにぞこ」ではいけないという意見でした。

 このへんは、じつはちょっと入り組んでいます。「船底」は「ふなぞこ」、「鍋底」も「なべぞこ」と濁音で言うのがふつうです。茶碗の底に出っぱった支えの部分を「糸底」と称しますが、これも「いとぞこ」と濁ります。

糸底の写真
【ここが糸底】

 一方、「手底」と書いて「たなそこ」、「水底」と書いて「みなそこ」など、濁らないことばもあります。ただし、こちらは、語源的には「手な底」「水な底」で、「な」は「の」ということですから、厳密な複合語ではないわけです。

 「谷底」はどうかというと、「たにそこ」が本来でしょう。もっとも、「船底」「鍋底」などに準じて考えれば、「たにぞこ」でもよさそうです。TM NETWORKの「JUST ONE VICTORY」(作詞:小室哲哉、1992年)という曲では〈山を超え谷底〔たにぞこ〕を進んで〉、THE BOOMの「TIMBAL YELE」(作詞:宮沢和史、1996年)では〈谷底〔たにぞこ〕で砕け散ろうと〉と歌っています。アニメ「耳をすませば」(1995年)の挿入曲「半分だけの窓」(作詞:宮崎駿)の中には〈谷底〔たにぞこ〕みたいな私の部屋〉という語りが入っています。現代の大勢も、まあ「たにぞこ」でしょう。

CDの写真
【「ぎっちょんちょん」を収録】

 ところが、意外に思われるかもしれませんが、『三国』は、こういうふうに論争のあることばは、「本来」とされる言い方をわりあいに尊重しています。この項目でも、清音の「たにそこ」を見出しに掲げ、「たにぞこ」は本文に添える形にしました(誤りとはしていません)。さらに、「高い山から谷底見れば」という、俗曲「ぎっちょんちょん」の一節を用例につけました。CDで聴くと、これは「たにそこみれば~」と歌っています。

* * *

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筆者プロフィール

【飯間先生の新刊『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』】飯間浩明(いいま・ひろあき)
 早稲田大学非常勤講師。『三省堂国語辞典』編集委員。
 早稲田大学文学研究科博士課程単位取得。専門は日本語学。古代から現代に至る日本語の語彙について研究を行う。NHK教育テレビ「わかる国語 読み書きのツボ」では番組委員として構成に関わる。著書に『遊ぶ日本語 不思議な日本語』(岩波書店)、『NHKわかる国語 読み書きのツボ』(監修・本文執筆、MCプレス)、『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー21)がある。
URL:ことばをめぐるひとりごと(http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/kotoba0.htm)

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【編集部から】
生活にぴったり寄りそう現代語辞典として定評のある『三省堂国語辞典 第六版』が発売され、「【サンコク】メディアでの紹介」の記事にある通り、各方面で取り上げていただいております。その魅力をもっとお伝えしたい、そういう思いから、編集委員の飯間先生に「『三省堂国語辞典』のすすめ」というテーマで書いていただいております。


『三省堂国語辞典』のすすめ その98

2009年 12月 16日 水曜日 筆者: 飯間 浩明

ビシッと決め打ち。ボールならいいけど。

学生レポート
【決め打ちレポートはだめよ】

 文章を書くとき、まだ実際に調べてもいないのに、あらかじめ「こういう結論にしよう」と決めてかかることがあります。これを「決め打ち」と言います。「ある程度決め打ちしなくちゃ、書けませんよ」などと使います。単に仮説を立てるのとは違って、結論まで決めてしまうのですから、真実から離れるおそれが強まります。

 「決め打ち」は、『三省堂国語辞典 第六版』で初めて収録しました。「決める」と「打つ」からなるごく平凡なことばの割には、見ただけでは意味が取りにくいので、辞書に載っていれば便利だと思います。

 報道や論文で「決め打ち」をするとろくなものになりませんが、創作なら話は別です。この場合は、結論をあらかじめ決めるというのとはちょっと違います。作家の万城目学さんは、京都を舞台にした小説が大評判になった後、次回作の舞台を奈良にしました。

野球のヒッティング
【野球から来たか?】

 〈「京都の次は決め打ちでやろう、と場所と題名を先に考えた。主人公が何かにしくじってシカの顔になるとか、シカがしゃべるとか」〉(『毎日新聞』夕刊 2007.8.3 p.3)

 小説のテーマよりも、道具立てを先に考えた、ということでしょう。こういった例を考え合わせて、「決め打ち」の語釈は次のようにしました。

 〈あらかじめ段取りを決めて、そのとおりにすること。「―報道」〉

 ところが、「決め打ち」はほかの場合にもよく使われます。たとえば、野球で〈決め打ちすれば、ワンバウンドしそうな低い球をも本塁打してしまう城島〉(『毎日』2001.6.20 p.19)。また、囲碁で〈〔小林光一棋聖(当時)は〕「ここはこう打つものだ」という、いわゆる決め打ちで決断も速い。〉(『朝日』夕刊 1988.8.31 p.7)といった具合です。

囲碁の盤面
【囲碁から来たか?】

 野球も囲碁も文字通り打つものですから、こちらのほうが本来の用法に近いでしょう。これを1番目の意味に載せることにしました。ただ、そもそもの出元は、野球か、囲碁か、それは分かりません。結局、平等に次のように記しました。

 〈1〔碁石(ゴイシ)・ボールなどを〕あらかじめ決めたとおりに打つこと。「ストライクを―する」 2〔上記のとおり〕〉

 このほか、ゴルフ・将棋(指すものなのに?)・株の取り引きなどの例も出てきます。かなり広く使われることばです。

* * *

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筆者プロフィール

【飯間先生の新刊『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』】飯間浩明(いいま・ひろあき)
 早稲田大学非常勤講師。『三省堂国語辞典』編集委員。
 早稲田大学文学研究科博士課程単位取得。専門は日本語学。古代から現代に至る日本語の語彙について研究を行う。NHK教育テレビ「わかる国語 読み書きのツボ」では番組委員として構成に関わる。著書に『遊ぶ日本語 不思議な日本語』(岩波書店)、『NHKわかる国語 読み書きのツボ』(監修・本文執筆、MCプレス)、『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー21)がある。
URL:ことばをめぐるひとりごと(http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/kotoba0.htm)

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【編集部から】
生活にぴったり寄りそう現代語辞典として定評のある『三省堂国語辞典 第六版』が発売され、「【サンコク】メディアでの紹介」の記事にある通り、各方面で取り上げていただいております。その魅力をもっとお伝えしたい、そういう思いから、編集委員の飯間先生に「『三省堂国語辞典』のすすめ」というテーマで書いていただいております。


『三省堂国語辞典』のすすめ その97

2009年 12月 9日 水曜日 筆者: 飯間 浩明

「ルンルン」の語源は1979年。なのかな?

踊る女子学生
【ルンルン気分】

 『三省堂国語辞典』は現代語の変化を敏感に取り入れる辞書ですが、それにしては、ある新語が「何年に生まれた」といった記述がありません。これは、ことばがいつ生まれたかを特定することがむずかしいからです。厳密に学問的にやろうと思えば、確認できる最古例を掲げて、時期を暗示するしかありません。

 はずんだ気持ちを表す「ルンルン」も、よく使われた(今も使われる)ことばで、『三国』では第四版(1992年)から入りました。でも、発生時期は示していません。この語について、テレビアニメ「花の子ルンルン」(1979~80年)から来たという話をよく聞きますが、そこまではっきり言えるものでしょうか。

新聞記事(見出しでは「ルンルン」の最古例)
【『朝日』夕刊 1982.8.14】

 米川明彦編『日本俗語大辞典』(東京堂出版)を見ると、「ルンルン」は〈1982年から流行する。〉とあります。同書でも語源は「花の子ルンルン」説を採っていますが、ほかに、〈子供の『お手手つないでルンルンルン』から。〉という説も紹介しています。

 「ルンルン」が1982年から流行したのに、もとになったのが1979~80年のアニメだとすれば、時間的な隔たりがあります。それに、1982年以前に使われた「ルンルン」の例は、「花の子ルンルン」に限りません。

 草野心平の有名な詩「河童と蛙」(1938年)では、〈るんるん るるんぶ/るるんぶ るるん〉という、踊る河童の〈唄〉が繰り返されます。中学の教科書にも出てきます。

 河童の唄は特殊だとしても、一般に、歌の中で「ルンルン」というスキャットはよく使われます。かぐや姫の「置手紙」(1974年)では、〈ルンルン ルルル…/今日の淋しさは 風にごまかされて/いつまでも 消えそうもない〉(作詞・作曲:伊勢正三)。

林真理子「ルンルンを買っておうちに帰ろう」(1982)
【ルンルンといえば…】

 さびしい曲で、ちょっと「ルンルン気分」にはつながらないでしょうか。それなら、1978年のアニメ「ペリーヌ物語」はどうでしょう。〈ルンルン ルルル ルンルン…/春のかぜが やさしく/やさしく ほほをなでる〉(作詞:つかさ圭/作曲:渡辺岳夫)と、主題歌ははずむような曲です。「花の子ルンルン」より1年早い放送です。

 おそらく、1980年代、若者の頭の中には、こういったフレーズがいろいろ入っていたのでしょう。それが、「ルンルン気分」などの言い方として現れたものと推測します。そう考えると、年代を添えて語源を示すことには、やはり慎重にならざるをえません。

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筆者プロフィール

【飯間先生の新刊『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』】飯間浩明(いいま・ひろあき)
 早稲田大学非常勤講師。『三省堂国語辞典』編集委員。
 早稲田大学文学研究科博士課程単位取得。専門は日本語学。古代から現代に至る日本語の語彙について研究を行う。NHK教育テレビ「わかる国語 読み書きのツボ」では番組委員として構成に関わる。著書に『遊ぶ日本語 不思議な日本語』(岩波書店)、『NHKわかる国語 読み書きのツボ』(監修・本文執筆、MCプレス)、『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー21)がある。
URL:ことばをめぐるひとりごと(http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/kotoba0.htm)

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【編集部から】
生活にぴったり寄りそう現代語辞典として定評のある『三省堂国語辞典 第六版』が発売され、「【サンコク】メディアでの紹介」の記事にある通り、各方面で取り上げていただいております。その魅力をもっとお伝えしたい、そういう思いから、編集委員の飯間先生に「『三省堂国語辞典』のすすめ」というテーマで書いていただいております。


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