【時候のあいさつ】夜長

2007年 10月 12日 金曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

よ なが 【夜長】

どういう意味?

『大辞林 第三版』では「夜が長いこと。秋が深まるにつれて夜が長く感じられること。[季語]秋。⇔日永」とあります。

もう少し詳しく…

「新涼」の「ちなみに…」に「灯火親しむべし」という表現について書きました。「涼しくなり、夜も長く感じられるようになった。このすごしやすい秋に灯火の下で読書を」という意味でしたね。

いつごろに適したことば?

『ホトトギス新歳時記 改訂版』では9月の季語になっています。9月ごろから11月ごろまで使われる表現です。実際には、冬至(今年は12月12日)まで徐々に夜が長くなっていくのですが、そのころにはあまり使われないようです。

使用例は?

「夜長の候」「夜長の折」「夜長の砌(みぎり)」「夜長の折から」「夜長のころとなり」など

似た表現は?

「長夜」と書いて、「ちょうや」「ながよ」とも読みます。

ちなみに…

「長き夜」といえば

『全訳読解古語辞典 第三版』で「ながきよ」をひいてみましょう。

ながき‐よ【長き夜】
《「ながよ(長夜)」とも》秋の長い夜。(季語‐秋)
[例]「 ― をひとりあかし、遠き雲井(くもゐ)を思ひやり」〈徒然・一三七〉
[訳](恋人の来るのを待って)秋の長い夜をひとりきりで朝まで過ごし、遠くに隔たったところに思いをはせたりして。
[関連語]夏の「みぢかよ(短夜)」が終わって秋になると、夜の長さが感じられるので、客観的な夜の長さは冬のほうが長くても、「長き夜」「長夜」といえば秋の夜のことである。一方、「ひなが(日永・日長)」は、春の昼の暮れにくいことをいう。

歌に詠まれるように、急に長くなった夜に少しさびしく思い、物思いに耽ってしまうのが秋の夜長なのですね。

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【時候のあいさつ】暮秋

2007年 10月 10日 水曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。明日は旧暦9月1日。とうとう秋も終わりの月になります。

ぼ しゅう 【暮秋】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「①秋の終わり頃。晩秋。暮れの秋。[季語]秋。②陰暦九月の異名。」とあります。

もう少し詳しく…

「初秋」(バックナンバー8/24)「仲秋」(バックナンバー9/12)でも書きましたが、四季のそれぞれの三か月を「孟(または初)」「仲」「季(または晩)」をつけて呼ぶ場合、「季(または晩)」はその終わりの月をさします。「暮」も同様にその終わりごろをさし、「暮春」といえば陰暦三月の異名になります。季語で「暮れの秋」と言えば「暮秋」と同じ意味になりますが、「秋の暮れ」といえば「秋の夕暮れ」のことで、「枕草子」のころから詠まれた情景となります。

いつごろに適したことば?

陰暦九月は今年にあてはめると10月11日から11月9日です。11月10日になると暦の上では「冬」です。

使用例は?

「暮秋の候」「暮秋の砌(みぎり)」など

似た表現は?

「季秋」「晩秋」などがあります。「季秋の候(みぎり)」「晩秋の候(みぎり)」も時候のあいさつとして使えます。

ちなみに…

陰暦九月の異名

『三省堂WebDictionary』(*)は全文検索が可能です。語釈の中に「陰暦九月」と出てくるものを探してみます。まずは検索窓に「陰暦九月」と入れて、全文検索をチェック、辞書はひとまず『スーパー大辞林3.0』をチェック。すると23件が該当します。重陽の節句やほかを表す語もひっかかるので、それらを目で振り分けると「色取り月」「菊月」「季秋」「玄」「梢の秋」「太衝」「長月」「寝覚め月」「晩秋」「涼秋」などが該当します。『大辞林』に出ているだけでも、こんなにもいろいろな言い方があるんですね。こういう探し方は冊子体の辞書では難しかったのですが、辞書が電子媒体の世界にひらかれ、「検索」という方法と結びつくようになって可能になりました。
(*)『三省堂WebDictionary』は年額¥3,150(半年なら¥1,575)で見出し語総数170万語、17タイトルのWeb辞書検索サービスをご利用いただけるサービスです。先月末に待望のリニューアルを果たし、より利便性の高いサービスとなりました。『三省堂WebDictionary』では複数の辞書を同時にひくことができ、また、『スーパー大辞林3.0』『グランドコンサイス英和』『グランドコンサイス和英』の3タイトルについては、随時更新を行っているため、最新の情報を得ることができます。まずは『デイリーコンサイス国語辞典 第3版』『デイリーコンサイス英和辞典 第6版』『デイリーコンサイス和英辞典 第5版』が検索できる無料版をお試しください。

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【時候のあいさつ】清秋

2007年 10月 6日 土曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

せい しゅう 【清秋】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「空が清く澄みわたった秋。」とあります。

もう少し詳しく…

「爽秋」(バックナンバー9/26)にも書きましたが、「秋」には涼しさや爽やかさを表すことばがよく使われます。

いつごろに適したことば?

「清秋」は陰暦8月の異名でもあり、9~10月のすっきりとした空が広がっているころが適切です。秋雨前線でじとじとしている(バックナンバー「秋霖」のような)日はもちろん使いません(遠くの相手へ送る場合には気をつけましょう)。

使用例は?

「清秋の候」「清秋の砌(みぎり)」など

似た表現は?

「爽秋」「秋晴」などがあります。

ちなみに…

たつをさんのコラムに影響されて、ちょっとしたコーパス検索をしてみました。
「青空文庫」のトップページには「www.aozora.gr.jp 内を Google で検索」と右上にあり検索窓がついています。そこに例えば今回の「清秋」を入れてみます。……なんと「0」。「爽秋」を入れてみます……やっぱり「0」。おかしいなと思って「秋晴」を入れてみると……寺田寅彦や種田山頭火の作品が出てきます(検索結果は2007/10/5現在)。「秋晴」を「あきばれ」と読む場合も「しゅうせい」と読む場合もここでは分けられません(作品によってはふりがなが明記してあります)が、とにかくこの「秋晴」という並びではある程度の数があるということがわかります。
では「清秋」や「爽秋」は使わないことばなのかというとそれは早合点。「青空文庫 分野別リスト」にあるように、こちらは文学中心。検索したときの分野別件数を見ると全8,182作品に対して、「文学」が6,228。76%にもおよびます。文芸作品ではあまり出てこない表現であるということは言えるかもしれませんが、使用しないということにはなりません。
「検索」することが簡単に便利になった現在ですが、そこで出た結果を安易に受け取らず、「結果を読む目」が使い手に求められているとも言えます。

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【時候のあいさつ】秋冷

2007年 10月 1日 月曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。ここ数日涼しいというか肌寒い日が続いていますね。

しゅう れい 【秋冷】

どういう意味?

『大辞林 第三版』では「秋になって感ずる冷気。「─の候」[季語]秋。《紫陽花に ─ いたる信濃かな / 杉田久女》」とあります。

もう少し詳しく…

『ホトトギス新歳時記 改訂版』では9月の季語「冷(ひや)やか」の項に「秋になってなんとなく感ずる冷気をいう。石の上や板の間(ま)、あるいは公園のベンチに腰をおろしたりしたときなどに、ふと感ずるのである。秋冷(しうれい)」となっています。

いつごろに適したことば?

9~10月ごろです。

使用例は?

「秋冷の候」「秋冷の折」「秋冷の砌(みぎり)」「秋冷の折から」など

似た表現は?

たとえば「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で「秋冷」を検索すると(*)、語釈の後に[類語情報]というボタンが表示されます。そこをクリックすると画面左側に「秋涼」「爽涼」「冷涼」などが出てきます。

(*)「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版を使用するには対象辞書(ここでは『大辞林 第三版』)を御購入の上、登録手続きが必要です。

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【時候のあいさつ】爽秋

2007年 9月 26日 水曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

そう しゅう 【爽秋】

どういう意味?

『大辞林 第三版』をひくと、「さわやかで心地よい秋。「─の候」」とあります。

もう少し詳しく…

同じく『大辞林』で「爽(さわ)やか」をひいてみると「①ほどよく冷たくさっぱりしていて気持ちがよいさま。[季語]秋。「─な秋の日」「─な笑顔」「一種清涼の気は人の気を─にして / あひびき 四迷 」」と出ています。実は秋の季語なんですね。『ホトトギス新歳時記 改訂版』には9月の季語となっています。

いつごろに適したことば?

9~10月に使われます。今年は11月10日が陰暦10月1日(=初冬)になるので、それまでは「秋」のついたこの「爽秋」という語も使うことができます。「爽やか」を通り越して、肌寒くなってきたころには別の語を選んだほうがよいでしょう。

使用例は?

「爽秋の候」「爽秋の砌(みぎり)」など

似た表現は?

涼しさや爽やかさを表す語で、秋の時候のあいさつに使われることばはたくさんあります。「爽涼」や「清涼」「清秋」など。「~の候」「~の砌」のほかに、「清涼」は「秋気清涼の好季節…」などと使われます。

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【時候のあいさつ】秋色

2007年 9月 14日 金曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

しゅう しょく 【秋色】

どういう意味?

『新明解国語辞典 第六版』では「「秋らしい景色(感じ)」の意の漢語的表現。」とあります。
は『新明解国語辞典』で使われている記号で、のあとのことばが、次の( )のなかのことばと言い換え可能であることを表します。ここでは「秋らしい景色」「秋らしい感じ」となるということです。

いつごろに適したことば?

9月ごろ~立冬(11月8日)まで。紅葉もあざやかになったころに使われることが多いようです。

使用例は?

「秋色の候」「秋色の折」「秋色の砌(みぎり)」「秋色しだいに濃く…」「秋色いよいよ深まり…」「野山もにわかに秋色をおび…」など

似た表現は?

秋の景色をあらわす語には「秋容」「秋望」などがあります。

ちなみに…

ほかに秋を表すことばを知りたい方は「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で「秋色」をひいてみると(*)、類語情報が見られます。

五行説では…

『全訳漢辞海 第二版』で「秋」をひき、「秋色」のところを見ると、「②白色。[注]五行(ごぎょう)説で、秋は「白」に配される」とあります。「白秋」という語はそのまま「秋」のこと。同じなりたちの熟語に「青春」(春は五行説で「青」に配されます)があります。

(*)「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版を使用するには対象辞書(ここでは『大辞林 第三版』)を御購入の上、登録手続きが必要です。

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【時候のあいさつ】仲秋

2007年 9月 12日 水曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

ちゅう しゅう 【仲秋】

どういう意味?

『大辞林 第三版』では「〔「ちゅうじゅう」とも〕秋の半ば。秋三か月の中の月。陰暦八月の異名。仲商。中秋。「─の紅葉」[季語]秋。《─や花園のものみな高し/山口青邨》」とあります。

もう少し詳しく…

「初秋」(バックナンバー8/24)の項でも書きましたが、四季のそれぞれの三か月を「孟(または初)」「仲」「季(または晩)」をつけて呼ぶとき、「仲」は真ん中、つまり初秋の次には「仲秋」が来ます。

いつごろに適したことば?

今年は昨日(9月11日)が旧暦で八朔となるのは「【季節のことば】八朔」で書きました。旧暦8月1日、つまり昨日から「仲秋」となります。陰暦8月は10月10日まで。

使用例は?

「仲秋の候」「仲秋の砌(みぎり)」など

ちなみに…

「中秋」と書くと、「仲秋」と同様の意味もありますが、「中秋の名月」の旧暦8月15日の意で使われることも多いです。旧暦8月15日は9月25日。「中秋」についてはまたいずれ。

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【時候のあいさつ】白露

2007年 9月 7日 金曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。
明日9月8日は「白露」。では「白露」とはどんな意味なのでしょうか。

はく ろ 【白露】

どういう意味?

『大辞林 第三版』には「①つゆの美称。しらつゆ。②二十四節気の一。太陽の黄経が165度に達した時をいい、現行の太陽暦で9月7日頃。ようやく秋らしい気配が加わる。陰暦八月節気。[季語]秋。」とあります。

もう少し詳しく…

「処暑」(バックナンバー8/23)で少しやわらぎはじめた暑さ。9月も半ばになると少し肌寒いような涼しい風が吹くようになります。大気が冷え、草木に露が置くようになるのが「白露」の状態です。
「しらつゆ」と読むと和歌によく使われた語となり、『全訳読解古語辞典 第三版』では、「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける」という歌が出ています。また「白露の」とすれば枕詞で「「おく」「消ゆ」「たま」などにかかる」とあります。

いつごろに適したことば?

「白露」は明日(例年9月8日ごろ)から秋分(9月23日ごろ)までの間です。

使用例は?

「白露の候」「白露の砌(みぎり)」「白露の折から」など

ちなみに…

「露」

『全訳読解古語辞典』で「つゆ」をひくと「読解のために」というコラムがあり、次のように書かれています。

露は「降る」ではなく「置く」といい、「起く」と掛詞になることも多い。置く時間や季節によって「暁露(あかときつゆ)」「朝露」「夕露」あるいは「秋露」などという。置く場所は「露の宿」とされ、萩(はぎ)や菊(「聞く」と掛詞になる)との組み合わせが一般的で、もみじを色づかせるものである。草木に置く場所によって「うは露」「下露」「山下露」とされる。色からは「白露」とされ、「玉」に見立てられることもある。また、露は消えやすいことで、「消ゆ」と縁語になることが多く、はかないことのたとえになって、「露の世」「露の間」「露の身」「露の命」などと、用いられる。

露がおりるのは秋だけではないですが、秋の季語となっています。暑さがしだいにおさまって、徐々に冬へ向かうその間の 少しずつ変わっていく様子を表すものだからでしょうか。「露」の語とともに 秋のもの寂しさやはかなさが 古くから歌にもよく詠まれています。

二十四節気とは…

二十四節気は二十四気(にじゅうしき)ともいい、『新明解国語辞典 第六版』に「黄経〔=太陽の黄道上の位置〕によって、一年を二十四〔=各十五日〕に区分した、中国伝来の陰暦の季節区分。二十四節。二十四節気。節気。」とあるように、古く中国から日本に入ったものです。中国の黄河流域の気候に合わせた言葉であるため、日本の気候とは若干ずれますが、立春・立秋・春分・秋分・冬至・夏至など、日本の風習のなかによく取り入れられています。

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【時候のあいさつ】新涼

2007年 8月 29日 水曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

しん りょう 【新涼】

どういう意味?

全訳漢辞海 第二版』によると、「初秋のころの涼やかさ」とあります。

もう少し詳しく…

ホトトギス新歳時記 改訂版』には8月の季語として「新涼」が載っています。そして「秋はじめて催す涼しさをいう。夏の暑さの中の一時的な涼しさと違って、よみがえるような新鮮な感触がある。秋涼し。秋涼。」との記述があります。

いつごろに適したことば?

「新涼」は8月下旬から9月上旬がふさわしいでしょう。なぜなら「処暑」(バックナンバー8/22)は「暑さがやみ、新涼が間近である日」のことですから、処暑(8/23)以降、「初秋」(バックナンバー8/24)の間となるわけです。

使用例は?

「新涼の候」「新涼の折」「新涼の砌(みぎり)」「新涼の折から」など

似た表現は?

「涼」の付く語はたくさんあります。たとえば「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で検索文字を「涼」とし、検索条件を後方一致にして検索すると(*)、「秋涼」「初涼」「清涼(せいりょう)」「爽涼」などが出てきます。

ちなみに…

『漢辞海』には出典として韓愈(かんゆ)の詩「符読書城南〔符 書(しょ)を城南(じょうなん)に読む〕」が挙げられています。「灯火親しむべし」という表現はご存じでしょうか。「今週のことわざ」のもとになっている『中国故事成語辞典』を見ると、秋はともしびの下で読書をするのに最適だという意味だとあります。このことばの前に「時秋積雨霽、新涼入郊墟。灯火稍可親、簡編可巻舒」というふうに「新涼」があります。これは「長い雨の季節は終わり、秋になってさわやかな気候になってきたし、ともしびの下で読書を」と息子の符に勉強をすすめたことばです。

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(*)「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版を使用するには対象辞書(ここでは『大辞林 第三版』)を御購入の上、登録手続きが必要です。


【時候のあいさつ】初秋

2007年 8月 24日 金曜日 筆者: ogm

「時候のあいさつ」では、手紙やビジネス文書でよく使う季節のことばを取り上げ、その語の意味や、どんな時期に適したことばかを解説します。

しょ しゅう 【初秋】

どういう意味?

三省堂現代新国語辞典 第二版』では「秋のはじめのころ。九月ごろ。初秋(はつあき)。[季語]秋[類義語]早秋・新秋[関連語]初秋・仲秋(ちゅうしゅう)・晩秋」とあります。
また『大辞林 第三版』には「陰暦七月の異名。孟秋。」ともあります。

もう少し詳しく…

『三省堂現代新国語辞典』で関連語となっているように、陰暦では春夏秋冬それぞれに「初~」「仲~」「晩~」とつけると月の表示となり、『大辞林』のような記述となります。「初」がつく月はその字の通り季節のはじめをあらわします。
「孟」も「初」と同様で、『全訳漢辞海 第二版』によると「四季で、それぞれの三か月のうち最初であるさま。《孟・仲・季の順》「孟春(=正月)・仲春(=二月)・季春(=三月)」「孟夏(=四月)」「孟秋(=七月)」「孟冬(=十月)」」とあります。
なお、「初秋」は「はつあき」とも読みますが、時候のあいさつとしては「しょしゅう」と読みます。

いつごろに適したことば?

陰暦の7月は、今年にあてはめると8月13日から9月10日です。とはいえ、現在の8月中旬あたりは気温もとても高い時期ですから、「秋ですね」というのはなかなかぴったりこないかもしれません。8月の終わりごろから9月上旬が適切でしょう。

使用例は?

「初秋の候」「初秋の折」「初秋の砌(みぎり)」「初秋の折から」「初秋の空が爽(さわ)やかな季節」「爽やかな初秋の季節となりました」など

似た表現は?

上にあるように「孟秋」「早秋」「新秋」などがあります。

ちなみに…

ほかの秋を表すことばを知りたい方は「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で「初秋」をひいてみると(*)、類語情報が見られます。例えば「秋色(しゅうしょく)」や「秋涼(しゅうりょう)」「暮秋(ぼしゅう)」などが出ています。並べてみると、「秋」をあらわす表現には「暮」や「涼」がよく使われることがわかります。

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(*)「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版を使用するには対象辞書(ここでは『大辞林 第三版』)を御購入の上、登録手続きが必要です。


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