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「三省堂こどもかんじじてん」について

お母さん、お父さんへ

 小学校1年生・2年生のころは、みんな漢字が好きです。けれど、3年生・4年生ごろから、好きな人とと好きでない人に分かれてしまいます。なぜでしょうか。

 1・2年生のころの漢字は、「川」は川の形から、「山」は山の形からと、見てすぐわかるし、具体的でもしろいのです。それに比べて、3・4年生ごろからは、理屈で考える抽象的な漢字(形声文字といいます。)がたくさん加わってくるからです。その意味で、3・4年生の漢字は、大きな関門といえます。では、抽象的な文字を理解するのは、どうすればよいのでしようか。

 それは、1・2年生のときの具体的な文字を徹底的に学習しておくことです。その理解の上に立って、3年生へと進むのです。

 そのような段階を考えて作ったのが、この本です。はじめて漢字に接する子どもにもわかるように、絵をふんだんに入れて、漢字に親しませています。そして、いろいろ工夫しながら、具体から抽象の世界へと導いています。この本を使った人は、一生漠字が好きになるでしよう。「ぼくは漢字が好きだ。」「わたしも漢字が好き。漢字っておもしろい。」という声が、この本を通して聞こえてくるようです。

 どうぞ、お母さんもお父さんもいっしょになって漢字を楽しんでください。

川嶋 優