「今年の新語 2025」の選考結果
たくさんのご応募ありがとうございました。
辞書の三省堂が選ぶ「今年の新語 2025」。
今回の応募総数は延べ2,378通、異なり1,192語となりました。
たくさんのご応募をくださり、誠にありがとうございました。
一語一語、選考委員が厳正に審査し、「今年の新語 2025」ベスト10を選定しました。
以下に「今年の新語 2025」ベスト10を発表いたします。ベスト10に選ばれた新語には、三省堂の辞書を編む人が「国語辞典風味」の語釈(語の解釈・説明)をつけました。
今後の辞書に掲載されてもおかしくない「今年の新語 2025」の切り口と面白さをお楽しみください。
言葉の話題満載の、読みごたえある選評も
あわせてお楽しみください
4種の国語辞典それぞれの性格によって、説明も少しずつ異なります。
それぞれの説明の違いも合わせてお楽しみください。
大賞 ビジュ

2位 オールドメディア
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
オールド メ┓ディア〔old media〕〔SNSなど、インターネットの新しいメディアに対し〕新聞・雑誌・放送など、従来のメディア。〔けなした言い方として生まれ、二〇二〇年代に広まった〕
3位 えっほえっほ
『新明解国語辞典』編集部
えっほ えっほ1-1(感)物や知らせを届けるために、一心不乱に走る時の掛け声。
4位 しゃばい
『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生
しゃば・い〈形〉冴さ
えない。なんの変哲へん
てつもない。つまらない。気前がよくない。「せっかく盛り上がっているのに、このあと付き合わないなんて、━よ・ゲーセンの無料サービスにしてはしゃばくないか」《由来》もともとは、一九八〇年代の、いわゆる「ヤンキー」の言葉だったが、近年、再流行した。平凡で通常の世の中を意味する「娑婆」の形容詞化から、なんの面白みも感じられない、といった意味に転じた。
5位 権力勾配
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
けんりょく こ┓うばい[権力勾配]人やグループの間に生まれる、権力の強さの(見えにくい)ちがい。「カップルの間に―がある」〔二〇二〇年代に広まった ことば〕
6位 男消し
『新明解国語辞典』編集部
おとこ けし 0ヲト
コ-【男消し】事件を報じる報道文などで、加害者である男性の性別が記されない傾向。加害者や被害者が女性の場合には性別が記されることに対し、その非対称性を指摘する語。「―構文〔゠男性であることを明らかにしない書き方〕」
7位 共連れ
『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生
ともづれ【共連れ】〈名〉(オートロックなどのように)進入が認められている人だけが入れる所に、入ることができない立場の人が一緒にまぎれて入ってしまう行為。「━防止対策」《参考》違法ではない場合もあるが、不安をかき立てたり、犯罪を構成したりする場合もあることから、近年、問題となっている。
8位 体験格差
『大辞林』編集部
たいけん かくさ 5【体験格差】家計の苦しさから、子供にスポーツや習い事、旅行などの機会を与えられないなど、子が得られる体験に、親の社会状況や経済状況によって生じる格差。
9位 夏詣
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
なつ も┓うで[夏詣]-ま
うで〔「初詣」に対して〕夏〔特に七月一日以降〕に神社や お寺へ お参りすること。[由来]二〇一四年に東京都台東区の浅草神社が提唱、しだいに広まった。
10位 緊急銃猟
『大辞林』編集部
きんきゅう じゅうりょうきんきふ
じゆうれふ5【緊急銃猟】クマやイノシシ等の害獣が人の日常生活圏に侵入した際に、危害を防止するために緊急に行う銃猟。〔近年のクマによる人身被害の増加に際して、2025年(令和7)鳥獣保護管理法の改正によって制度化。住民の安全確保のうえ、市町村長の判断で発砲を認める〕
選外
今これ
チャッピー
取適法
なお、それぞれの選考委員が選出した10語は以下の通りです。
『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生
今これ/エアハンマー現象/がびがび/しゃばい/チャッピー/定期/共連れ/ハンディファン/ビジュ/メタい
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
今これ/えっほえっほ/オールドメディア/権力勾配/しゃばい/中受/夏詣/ネッククーラー/ビジュ/フレネミー
『新明解国語辞典』編集部
エコシステム/えっほえっほ/おじ/推し活/クーリングシェルター/古古古米/死に券/強火/共連れ/没入感
『大辞林』編集部
アイススラリー/推し活/緊急銃猟/古古古米/スフィア基準/相互関税/ダークパターン/体験格差/チャッピー/トクリュウ
