2017年のベスト10と語釈
三種の国語辞典それぞれの性格によって、説明も少しずつ異なります。
それぞれの説明の違いも合わせてお楽しみください。
大賞 忖度
2位 インフルエンサー
『三省堂現代新国語辞典』風
インフルエンサー 〈名〉[influencer]経済・流行・価値観などに関して、多くのひとびとに強い影響を持つ人物。特に、インターネットなどのメディアを通して購買活動に大きな影響を与える人を言う。「―マーケティング」
3位 パワーワード
『三省堂国語辞典』風
パワー ワード〔power word〕(名)①説得力のある ことば。②表現が異様で、強烈(キョウレツ)な印象のある ことば。パワワ〔俗〕。〔二〇一〇年代に広まった用法〕
4位 〇〇ロス
『三省堂現代新国語辞典』風
ロス〈接尾〉[loss]あるものがなくなったことで、喪失感のあまり無気力になってしまうこと。「ペット―」[二〇一三年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が終了したことによる喪失感を「あまロス」と言ったことなどから広まり、「○○ロス」という造語がさまざまに行なわれるようになった]
5位 フェイクニュース
『新明解国語辞典』風
フェイク ニュース 4〔fake news〕〔フェイクは偽物の意〕何らかの意図があって、故意に流された虚偽の情報。〔大統領選挙や重要な外交交渉に連動して流されることが多い。また、自分に不利な報道を戦略的に虚偽だと主張する際にも用いられることがある〕「―を巧みに利用して選挙戦を有利に進める」
6位 草
『三省堂国語辞典』風
くさ[草](名)〔俗〕笑うこと。笑えること。「一問も わからなくて―・―生える〔=笑ってしまう〕」〔二〇一〇年代に広まった用法。笑いを表す記号「w」を「www」のように重ねた様子が草原に見えることから〕
7位 仮想通貨
『新明解国語辞典』風
かそう つうか 4【仮想通貨】インターネットなどを通して送金や決済ができ、現実の通貨とも交換のできる通貨。ネットワーク上のコンピューターが相互に取引をチェックすることで信頼性を保証する仕組みを持つ。
8位 オフショル
『三省堂国語辞典』風
オフ ショル〔←off-the-shoulder〕(名)〘服〙えりぐりが広くて、肩(カタ)まで出るようになっている、女性の服。オフ ショルダー。〔イブニングドレスなどで よくある。二〇一六年ごろから ふだん着としても流行〕
9位 イキる
『三省堂現代新国語辞典』風
いき・る〖意気る〗〈自動五段〉調子に乗ってやたらに大きな態度を取る。「あいつ、イキりまくりで見てられないよ・そうイキんなや」[もと関西辺の言い方。「イキ」の部分だけカタカナ表記されることが普通。「イキり」のように名詞形で用いられることも多い]
10位 きゅんきゅん
『新明解国語辞典』風
きゅん きゅん 1(副)―と/―する 接するたびに息苦しさや言い知れぬ悩ましさを感じ、異常な興奮状態に陥る様子。 「あの連続ドラマの主題歌が流れるたびに胸が―して、我を失うような状態に陥る」