2016年のベスト10と語釈
三種の国語辞典それぞれの性格によって、説明も少しずつ異なります。
それぞれの説明の違いも合わせてお楽しみください。
大賞 ほぼほぼ
2位 エモい
『新明解国語辞典』風
エモ・い 2 (形)〔emotionを形容詞化したものか〕 〔音楽などで〕接する人の心に、強く訴えかける働きを備えている様子だ。「彼女の新曲は何度聴いても━ね」
3位 ゲスい
『三省堂国語辞典』風
げす・い[ゲスい](形)〔俗〕ゲスな感じだ。下品だ。やりかたが きたない。えげつない。「―下(シモ)ネタ・―質問」〔江戸時代からあり、二十一世紀に はいって特に多く使われる ことば〕
4位 レガシー
『三省堂現代新国語辞典』風
レガシー〈名〉[legacy]あるイベントのためにつくった施設が、のちのちまで再利用できること。また、その施設。「五輪後の―になれるかを議論する」[英語本来の意味は、「遺産」「遺物」]
5位 ヘイト
『三省堂国語辞典』風
ヘイト〔hate=にくしみ〕①にくしみから来る、差別的・犯罪的な行為(コウイ)。「―団体・―クライム〔=差別にもとづく犯罪〕」②⇨ヘイト スピーチ〔にくしみから来る、差別的な発言・表現。憎悪(ゾウオ)表現〕。
6位 スカーチョ
『新明解国語辞典』風
スカーチョ 2〔スカート+ガウチョパンツ〕 裾が広がりゆったりとして履きやすく行動しやすい、女性用の衣服。 ⇨ガウチョパンツ
7位 VR
『新明解国語辞典』風
ブイ アール 3【VR】〔← virtual reality〕 想像することはできるが現実には存在しない事柄を、コンピューターを操作することによって、あたかも実在するかのような、視覚的・聴覚的に捉えられる映像によって表わすこと。また、そのための技術。「━によって再現された南米の古代都市」
8位 食レポ
『三省堂国語辞典』風
しょく レポ[食レポ](名・他サ)料理を食べてみた感想のレポート〔=報告〕。食リポ。〔テレビから出て、二〇一〇年代に広まった ことば〕
9位 エゴサ
『三省堂現代新国語辞典』風
エゴサ〈名・他動サ変〉[←エゴサーチ]インターネット上で、自分の名前や運営しているサイト名などを検索して、その評判や評価を確認すること。「―したら、むちゃくちゃ書かれててまじへこんだわ」[「自己」を意味するラテン語egoと、「調査する」を意味するsearchから。近年は、自分以外のものを検索する場合も言う場合があるが、これは「マイカー」が他人の車についても言うようになったことと類似している]
10位 パリピ
『三省堂現代新国語辞典』風
パリピ〈名・自動サ変〉[←パーリー(パーティー)・ピーポー(ピープル)]パーティーのような、はなやかで盛り上がることのできる場を好むひとびと。また、そのような場に集う陽気で社交的なひとびと。「自宅系―・こんど―しない?[=こんど、パーティーで大盛り上がりなひとにならない?]」[英語partyの発音が「パーリー」と聞こえるところから]