2018年のベスト10と語釈
四種の国語辞典それぞれの性格によって、説明も少しずつ異なります。
それぞれの説明の違いも合わせてお楽しみください。
大賞 ばえる(映える)
2位 モヤる
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
もや・る[モヤる](自五)〔俗〕もやもやする。特に、不満や不愉快(フユカイ)、反発を、ばくぜんと感じる。「見ると━投稿(トウコウ)はブロックする」〔二〇一〇年代に広まった ことば〕
3位 わかりみ
『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生
わかりみ〖分かりみ〗〈名〉理解できること。共感できること。また、その度合い。「━が深い・━がすごい」[最近の若い世代の言い方。接尾辞「み」は、本来、「赤み」「面白み」「新鮮み」のように、一部の形容詞・形容動詞の語幹にのみ付くものであったが、「つらみ」「尊み」のように、従来は「つらさ」「尊さ」と、接尾辞「さ」しか付かない形容詞語幹へも広がった。「分かりみ」は、それが、さらに動詞の連用名詞形にまで広がったもの]
4位 尊い
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
とうと・い[尊い]タフトイ(形)〔俗〕〔アイドル・キャラクターなどが〕とても美しくて、いとおしい(と思わせるようすだ)。「ヒデキ━!」〔二〇一〇年代半ばからの用法〕
5位 VTuber
『大辞林』編集部
ブイ チューバー3〖VTuber〗〔バーチャル-ユーチューバーの略〕動画配信サイトのユーチューブで、生身の人間に代わって投稿コンテンツに出演するコンピューター-グラフィックスのキャラクター。
6位 肉肉しい
『新明解国語辞典』編集部
にくにく し・い5【肉肉しい】(形)〔特に牛などの赤身の肉料理で〕量感に加えて質感までもが強く感じられ、見るからに、肉のうま味や食感などが好ましく感じられる様子だ。〔近年の言い方〕「ワインに合う━一皿を豪快に味わう/━ハンバーグ」 派 ━さ5
7位 マイクロプラスチック
『大辞林』編集部
マイクロ プラスチック8〖microplastic〗 大きさが五ミリメートル以下の微細なプラスチック。ペットボトル・レジ袋・ストロー等のプラスチック製品が海洋に流入し、波や紫外線等によって劣化し、砕けたもの。大量に存在することが知られるようになり、深刻な環境汚染の原因として近年問題になる。
8位 寄せる
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
よ・せる[寄せる](他下一)性格が近いものにする。似たものにする。「俳優が原作に寄せた演技をする」〔二〇一〇年代からの用法〕
9位 スーパー台風
『新明解国語辞典』編集部
スーパー たいふう57【スーパー台風・スーパー〈颱風】〔←super typhoon=米国の合同台風警報センターによる最大強度階級の台風〕 最大風速が毎秒約六五メートル〔=一三〇ノット〕以上の極めて強い台風。日本の気象庁の最大強度階級である「猛烈な(最大風速毎秒五四メートル)台風」を超える。
10位 ブラックアウト
『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生
ブラックアウト 〈名〉[blackout]①[夜間の]大規模な停電。また、そのことで混乱や不安が広がること。「大災害時の―」②報道規制、灯火管制、記憶障害など、一時的に働きが止まること。③[演劇などで]舞台が暗転すること。