「今年の新語2019」の選考結果
たくさんのご応募ありがとうございました。
辞書の三省堂が選ぶ「今年の新語2019」。
今回の応募総数は延べ2,017通、異なり837語となりました。
たくさんのご応募をくださり、誠にありがとうございました。
一語一語、選考委員が厳正に審査し、「今年の新語 2019」ベスト10を選定しました。
以下に「今年の新語 2019」ベスト10を発表いたします。 ベスト10に選ばれた新語には、三省堂の辞書を編む人が「国語辞典風味」の語釈(語の解釈・説明)をつけました。
今後の辞書に掲載されてもおかしくない「今年の新語 2019」の切り口と面白さをお楽しみください。
言葉の話題満載の、読みごたえある選評も
あわせてお楽しみください
四種の国語辞典それぞれの性格によって、説明も少しずつ異なります。
それぞれの説明の違いも合わせてお楽しみください。
大賞 -ペイ
2位 にわか
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
にわか[(×俄か)]ニハカ[一](形動ダ)急に そう〈なる/する〉ようす。〔少し かたい言い方〕「━に空が くもってきた・━な空腹・━雨・━雪・━づくり・━じたて」[二](造語)〔にわか―〕その時だけの。かりそめの。「━勉強・━サッカーファン」 [三](名)その時だけ関心を持つ人。関心を持って間もない人。にわかファン。「━が急に増えた」〔二十一世紀になって、特に二〇一〇年代に広まった用法〕
3位 あおり運転
『新明解国語辞典』編集部
あおり うんてん 4 アフリ
―【〈煽り運転】道路を走行する自動車や自動二輪車などに対し、後方から高速で迫って異常接近したり 前方に急に割り込んだり、また、パッシングするなどして、相手を威嚇し恐怖を与えて、重大な事故を引き起こしかねない悪質・危険な行為のこと。
4位 反社
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
はん しゃ[反社](名)①〔←反社会的勢力〕暴力団など、暴力や詐欺(サギ)といった方法で利益を得ようとする勢力。②←反社会。「━(的)勢力」▽二〇一〇年代に広まった ことば。
5位 サブスク
『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生
サブスク〈名〉[←subscription]会員となってある期間分の定額料金を支払えば、その期間内は提供されている製品やサービスをいくら使っても、追加課金がないというシステム。定額制。「━にない楽曲」[音楽配信や動画配信などのサービスをはじめとして、さまざまな分野に広がりつつある。subscriptionのもとの意味は「会費」]
6位 電凸
『三省堂国語辞典』飯間浩明先生
でん とつ[電:凸](名・自他サ)〔←電話で突撃(トツゲキ)〕団体などに電話して、暴力的に非難したり問いつめたり(した結果をネット上に公開)する迷惑行為(メイワクコウイ)。〔二十一世紀になって広まった ことば〕
7位 カスハラ
『大辞林』編集部
カス ハラ 0〔カスタマー-ハラスメントの略〕客が接客担当者などに対し、悪質で理不尽な要求や過度のクレームなどで、長時間の苦情の言い立て、暴言や脅迫、謝罪の強要、暴力行為などの迷惑行為を行うこと。
8位 垂直避難
『大辞林』編集部
すいちょく ひなん 5【垂直避難】災害時に垂直方向に移動する避難方法。洪水や津波の際に自宅や近隣の建物内で上階に移動することや、地震や火災の際にビルの高層階から地上に移動することなど。離れた場所にある避難所への移動が困難な場合に、安全の確保のために行う。〔離れた場所に移動する「水平避難」に対していう〕
9位 置き配
『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生
おきはい 【置き配】〈名〉宅配する際に、品物を対面して渡すのではなく、指定された場所に置くことで配達すること。「━で玄関前を指定する」[再配達による時間や労力の無駄を防ぐために始められた]
10位 ASMR
『新明解国語辞典』編集部
エー エス エム アール 7【ASMR】〔←Autonomous Sensory Meridian Response=自律感覚絶頂反応〕聴覚や視覚への刺激によって、脳に快感を覚える反応・感覚。科学的根拠には乏しいが、多くはその人が経験し気持ちよいと感じられた音を耳にすることによって、気持がやすらいだり 快感をえられたり、また、痛みがやわらいだりするとされる。主にインターネット動画を通してひろまり、タイピング音や咀嚼(ソシ
ヤク)音など様々なものがある。〔聞きようによっては雑音にしか聞こえないものも多い〕