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J. C. ヘボン和英語林集成 手稿翻字・索引・解題」の内容より

解題

解題

「日本語を精密に聞き取り整理した「手稿」は,日本語研究資料として,また日本語辞書,和英・英和辞書のみならず近代的な辞書の範とも言える『和英語林集成』のルーツとして,現存することの意義,またその果たした役割はきわめて大きい。ヘボンの和英辞書作りの目的は初版の PREFACE に記されている通り,日本語の習得のためである。その目的と意図はすでに「手稿」にあらわれている。(…)「ヘボン自筆ノート」は,刊行された初版(横浜版・ロンドン版),再版(縮約ニューヨーク版と縮約上海版を含む),3版(縮約丸善版を含む)の祖となるものである。そのために日本語学,英語学,中国語学のみならず,近代日本の歴史,政治,経済,社会,文化・文明,また風俗・習慣,さらにはそれらにともなう制度を知る上でも有用な側面を持っている。「ヘボン自筆ノート」は,ヘボン,『和英語林集成』,ローマ字綴り,明治学院の関係をあらためて,さらに強く深く結び付ける存在なのである。」(「解題」より)