新明解漢和辞典 第四版

品切れ
定価
3,080円
(本体 2,800円+税10%)
判型
B6変型判
ページ数
1,488ページ
ISBN
978-4-385-13701-8
寸法
17.7×11.7cm
  • 改訂履歴
    1974年4月10日
    初版 発行
    1981年12月10日
    第二版 発行
    1986年12月10日
    第三版 発行
    1990年12月10日
    第四版 発行

字の形からやさしく引ける本格的漢和辞典。

親字数は大辞典に匹敵する12,200字。

長澤規矩也(編者代表)原田種成、戸川芳郎 編

  • 字の形からやさしく引ける本格的漢和辞典。親字数は大辞典に匹敵する12,200字。
  • 情報化時代に合わせてJISコード欄・漢字の現代中国語発音欄を新設。
  • 教育漢字に筆順欄を新設し、配当学年も明示。わかりやすく学習に役立つ「語法」欄、「故事」欄。

特長

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出版社から「明解漢和」の上をまわる漢和静典の編修をせがまれた。一方、原田種成博士も、高校から大学へかけての上級用漢和辞典の必要性を主張された。

戦前、わたくしが、三省堂の請いに応じて「新撰漢和辞典」を編修したときには、宇野博士の名で出版された三省堂の旧版の漢和辞典の親字に手を加えたものを親字とし、当時において採用学校数が多かった漢文教科書十種、国語教科書五種と特殊の語を持つ教科書とから熟語を採って熟語の中に入れ、解釈の用語をやさしくするため、高女卒の編修員に思う在分ことば直しをさせ、わたくしがさらに意見を提出して定稿を作ったのであった。

「新撰漢和辞典」においては、わたくしが小中学校時代から念願していた、引きやすい部首配列を大胆に行なった。このことは、古い漢文の先生からは非難されたが、専門家が使うものではないからと、従前の「字義に基づく」配列から、「字形に基づく」配列でなければ、一般人の漢和には不適切であるという主張を曲げなかった。しかし、戦後の漢和には、新字体を旧字体の部首のまま配列したものが多いので、前著「明解漢和」では、この従来の主張のもとに、部首配列をさらに徹底させた。

そこで、今回の編修は「新撰」と「明解」とを基礎に、原田君に初稿を作ってもらった。そして明治・大正の文章から、あるいはその他から、熟語をわたくしが拾い出して解釈を加えて原田君にまわし、字源は原田君に執筆を依頼し、原稿ができたあと、わたくしが全部目をとおし、定稿を作った。仏教語については僧籍にある畏友本多龍成君に訂正を求め、校正も手伝ってもらい、同訓異義も書いてもらった。校了に際して、編修から製本までの過程に関係された諸氏に対し、つつしんでお礼を申しあげる。

長澤規矩也

 

昭和三十四年に旧版「明解漢和辞典」の編修に長澤先生のお手伝いをして以来、四十二年の「三省堂新漢和中辞典」四十四年の「携帯新漢和中辞典」は先生の付託を受け、御方針を体して全面的に編修に携わった。五十五年に先生御他界の後、常用漢字表の公示による改訂を行ない、五十六年に「新明解漢和辞典 第二版」を刊行した。

今回の改訂にあたっては新たに編者として戸川芳郎教授の御参加を頂いた。その機会に、特に「常用漢字」について内容を一層充実させ、また「故事」「語法」の欄を新設して学習的配慮を行なうとともに、より見やすく引きやすいように紙面を刷新して、ここに「新明解漢和辞典 第三版」とした。

昭和六十一年十一月

原田種成

 

平成二年四月一日に人名用漢字一一八字が追加されたのに伴い、親字の項に改訂を施し、「人名漢字読み方一覧表」を増補改訂する必要が生じた。その機会にかねて要望の強かった現代中国語音と筆順とを加えるとともに、情報化時代に合わせてJISコードを補い、ワープロ・パソコンの漢字の入力の便を図り、ここに「新明解漢和辞典 第四版」とした。

平成二年九月

原田種成

付録

  • 音訓索引
  • 部首名称表
  • 韻目表
  • 主要漢籍読み方・著者一覧表
  • 人名漢字読み方一覧表
  • 漢字について
  • 新旧字体対照表
  • 中華人民共和国新旧字形対照表
  • 歴史地図
  • 支那歴王興亡表
  • 同訓異義総画索引