三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺
『日本国語大辞典』をよむ
日本最大の国語辞典の通読に挑む、前人未踏の試み!
日本最大の国語辞典『日本国語大辞典 第二版』全13巻(約2万ページ)。辞書・日本語のすぐれた著書を刊行する著者が、この巨大辞典を巻頭から巻末まで通読し、辞書や日本語をめぐる様々な話題を展開する。
特長
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本書第二章は、当サイト「ことばのコラム」で連載していたもの(2017年2月12日~2018年7月1日までの36回分)を再編集したものです。
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著者略歴
今野真二(こんの・しんじ)
1958年、神奈川県生まれ。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。日本語学専攻。
◆主な著書
『仮名表記論攷』、『日本語学講座』全10巻(以上、清文堂出版)、『正書法のない日本語』『百年前の日本語』『北原白秋』(以上、岩波書店)、『図説日本語の歴史』『戦国の日本語』『学校では教えてくれないゆかいな日本語』(以上、河出書房新社)、『文献日本語学』『『言海』と明治の日本語』(以上、港の人)、『辞書をよむ』『リメイクの日本文学史』(以上、平凡社新書)、『辞書からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書)、『振仮名の歴史』『盗作の言語学』(以上、集英社新書)、『漢和辞典の謎』(光文社新書)、『「言海」をよむ』(角川選書)、『かなづかいの歴史』(中公新書)、『かなづかい研究の軌跡』(笠間書院)
目次
はじめに
序章
小型辞書・中型辞書・大型辞書の違い
初版から二版まで
第一章 まず「凡例」をよむ
「編集方針」について
見出しについて
漢字欄について
語釈について
出典・用例について
方言欄について
語源説欄について
発音欄について
辞書欄・表記欄について
第二章 見出し
対語に注目する
オノマトペあれこれ
動植物名の見出し
わたしは誰でしょう?
再び「語源未詳」
文豪のことば
懐かしいことば
レストランお江戸のメニュー
外来語今昔
いろいろな学問
できないこと
謎のことば ガトフフセグダア
走れメロスとメロドラマ
夜光の貝と夜光貝
ギロッポンでシースー
バリアント
漢字の意味がわかりますか?
さまざまなメゾン
お隣さん
発音が先か文字が先か?
とまどうペリカン
「フルホン」と「フルボン」
ユニセフとユネスコ
謎の専門用語
用意と準備
「に同じ」
いろいろな「洋」
ライガーとレオポン
第三章 語釈について
この語釈でよろしいでしょうか?
第四章 使用例について
使用例をどう活用するか?
小型辞書の作例と使用例との違い
使用例が載せられていない見出し
第五章 出典について
「凡例」の検討
出典からわかること、推測できること
第六章 辞書欄・表記欄について
「凡例」の言説の検討
辞書欄・表記欄から何をよみとるか?
終わりに
附録 『日本国語大辞典』にない見出し
索引 本書で扱った主な項目