三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺
コンサイス外国人名事典 第3版
- 定価
- 5,500円
(本体 5,000円+税10%) - 判型
- B6変型判
- ページ数
- 1,328ページ
- ISBN
- 4-385-15326-4
- 寸法
- 17.7×11.7cm
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改訂履歴
- 1976年3月20日
- 初版 発行
- 1985年12月10日
- 改訂版 発行
- 1999年4月10日
- 第3版 発行
ハンディなサイズに最多項目を収録した定評ある外国人名事典の最新版。
ハンディなサイズに最多項目を収録した定評ある外国人名事典。
各項目に簡潔な解説を付し、歴史上の人名から、架空人名・作品の主人公など全ての分野を網羅して、総項目数1万8千。
アジア、アフリカ、ラテン・アフリカ、中東の人名収録も充実。
第3版ではアメリカ合衆国、韓国・朝鮮など1千項目を増補。
特長
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「コンサイス外国人名事典」の内容より
監修のことば
20世紀最後の4半世紀に入った今日,いかなる国家・民族といえども諸外国とのなんらかのかかわりなしにはl日たりとも生存し得ないのはいうまでもない。その結果,諸外国の歴史・政治・経済・社会・文化に関する正確で簡潔な知識を必要に応じていつでも引き出せることが,現代人の日常生活にとって,とくに職業上・勉学上・教養上不可欠な条件となった。世界の歴史・経済等に関する各種の辞典・要覧類が数多く刊行されているゆえんである。 これらの辞典類には人名辞典も当然含まれている。歴史といい,政治・経済・文化といい,すべては人間がつくり,また動かしているのだからである。従来欧米諸国でも,日本でも多数の人名辞典が刊行されており,これらの中には定評のあるものも少なくない。しかし,それらは大部であること,項目の選定が欧米偏重であること,歴史的な人物に重きを置きすぎていること,一般向きでないことなどの点,現代人の要求に対応していない。 そこで,本辞典の編集にあたっては,以下のような基本方針に従って編集を行なった。 1.読者対象 一般社会人を主たる対象とするが,教師・学生の使用を考慮し,高校生も念頭に置いた。 2.項目の選定 (1)項目数を豊富にした(約16000項目)。 (2)項目の選定基準として以下のような特別の配慮を行なった。 (a)時代別-近・現代に重点を置き,19世紀以降に3分の2以上の比重を与えた。 (b)地域別-アジア・アフリカ・ラテン-アメリカ・東ヨーロッパ諸国の人名の充実に留意した。 (c)分野別-政治・経済・社会・学問・宗教・芸術はもちろん,神名・架空人名(小説等の主人公など)まで広範囲におよんだ。とくに従来の辞典類では欠けていた社会運動・民族運動などに関する人名を収録するよう心がけた。 3.記述方法 (1)記述は簡潔・正確・客観性・具体性を旨として,主観的表現による評価は極力避け,必要事項は一定の順序に従って記載した。 (2)各項目のスペースについては,その人物の歴史的重要度を考慮に入れた。 4.表記方法 (1)人名の表記については,原地の言語に基づく読みを工夫した。 (2)原綴りについては,一般にラテン文字を使用する言語圏についてはラテン文字を使用し,アラビア文字その他の言語圏も原則としてラテン文字に転写したが,例外としてキリル(ロシア)文字・漢字を採用した。(第3版ではキリル文字はラテン文字に転写した) 以上の項目選定の諸基準・記述・表現方法により,本辞典はきわめてユニークな特色をもつものと確信する。 われわれ7名の編集委員が本辞典の編集にとりかかったのは7年前の1969年夏のことで,以後約1年間は編集方針の確立,項目の選定等に費やし,ついで延べ125名の方がたへの執筆依頼,第1次原稿の作成,第1次原稿の地域ごと・分野ごとの中間的な照合・校閲・増補訂正,最後に編集委員全員による最終原稿および校正刷の校閲などを経てようやく刊行にこぎつけることができた。 この間,地域ごと・分野ごとの項目の選定や第1次原稿の校閲などに関しては若干の専門家の方がたの手をわずらわせたが,とくに自然科学関係では東京工業大学の道家達将教授の並々ならぬ御協力をいただいた。本辞典は,これらの方がたをはじめ,各項目の執筆者,ならびに煩雑かつ膨大な編集実務に従事された三省堂編修所の方がたの御協力によって完成されたのである。深謝する次第である。 なお,付録の年表(第3版では割愛した)は編集委員の一人土井正興の責任で作成したものである。 われわれとしては本辞典の編集に万全を期したが,さらに読者の御批判・御指摘を得て,より一層充実した辞典とすべく努力を重ねていきたい。 1975年 12月相田重夫 荒井信一 板垣雄三 岡倉古志郎 岡部広治 土井正興 野沢 豊
第3版の刊行にあたって
本書の初版が刊行されたのは,1976年3月末のことであるから,20余年前のことである。その後,1985年秋に,初版以来の編集方針を基本的に堅持しながら,約1000名の人名を新たに増補し,また初版からの収録人名についても必要な改訂増補を施した。初版に比して,はるかに充実した内容になった。 さいわい好評を得て重版を重ねてきたが,近年の印刷界の技術革新は,本書が活版印刷で継続的に発行を続けていくことに困難を生ずるに至った。また改訂版刊行から10余年を経過しているので,今回,電算組版に切り替えることとした。 その準備のなかで,今回も収録人名について調査をおこない,約1000名の増補と,初版以来の収録人名解説に必要な補記を加えた。その結果,本書の収録人名項目は約18000名となり,ハンディサイズの手頃な事典として,最大の収容項目を持つことができた。 今後とも読者のご批判・ご教示を得ながら,改善を加えて行きたいと考えている。かわらぬご叱正を賜われれば幸いである。 1999年 1月相田重夫 荒井信一 板垣雄三 岡倉古志郎 岡部広治 野沢 豊