三省堂 新化学小事典

定価
1,760円
(本体 1,600円+税10%)
判型
四六変判
ページ数
520ページ
ISBN
978-4-385-24026-8

本書の前身である『三省堂 化学小事典』の精神を引き継いだ、ハンディーで使いやすい化学事典。

池田長生、小熊幸一 監修/三省堂編修所 編

  • 燃料電池、カーボンナノチューブ、フラーレンなど最新の用語を積極的に採用した。
  • 高校生から企業人まで必携。

特長

さらに詳しい内容をご紹介

監修・執筆

監修

池田長生(筑波大学名誉教授)/小熊幸一(千葉大学)

執筆(五十音順)

五十嵐康人(気象研究所)/池田長生/岩坂正和(千葉大学)/卜部吉庸(畝傍高等学校)/大浦泰嗣(首都大学東京)/小熊幸一/西條元康(日本大学豊山女子中学校・高等学校)/坂本昌巳<校閲>(千葉大学)/佐藤道夫(医薬品食品衛生研究所)/高橋泰子(日本女子大学)/谷口竜王(千葉大学)/豊田太郎(千葉大学)/丹伊田敏(多摩大学附属聖ヶ岡中学高等学校)/古澤邦夫<校閲>(筑波大学)/町田 基(千葉大学)/宮本霧子(放射線医学総合研究所)


 近年,科学・技術の進歩は大変著しい.特に化学分野では,日本からも多くのノーベル賞受賞者を輩出し,学問水準の高さを示している.さらに今後,受賞者が続くものと期待される.また最近,理科教育の強化・充実の必要性を指摘する声を多く聞く.一方,この100年間,石油化学工業を中心とする化学技術は、産業の発展,生活の向上に大きく寄与したが、時代は地球や環境の保全と両立できる新たな科学の進歩を求め始めている.このような中,化学の初学者から企業人までが,手元に置いて手軽に利用できるハンディな化学事典の必要性は大きい.本書は,基本的な用語から現代の用語まで,簡潔に要領を得た,分かりやすい解説を心がけるとともに,多くの分野・読者層の用途に応えようとした.今回の出版が時宜にかなったものであることを信ずる.  本書の前身『三省堂 化学小事典』は,1964年に初版が発行され,第4版まで改訂を重ね,化学の啓発・普及に少なからず貢献した.沿革と執筆いただいた先生方のお名前を改めて記させていただいた。監修者として初版の刊行から多大なお力添えをいただいた三宅泰雄先生,さらに監修を継がれた猿橋勝子先生,池田長生先生ならびに多くの先生方に深く感謝する次第である。コンピューターの進歩とともに,出版の技術革新も大きく進んだ.今回の全面的な電子化を機に,新版『三省堂 新化学小事典』として刊行することとした.  化学を必要とする分野は広い.工学,医学,生物学,物理学,薬学,農学,食品・栄養学など多岐にわたる.高等学校の化学では,生物,生命現象を化学の立場から学ぶようになって久しい.幅広い方々に利用していただくため,項目の選定はこれまで以上に多くの分野から行い,700項目以上を新規に採用した.オゾンホール,温室効果,燃料電池,光分解性プラスチック,メタンハイドレート,カーボンナノチューブ,フラーレン,高温超伝導など,環境,エネルギー,各種新技術に関する項目も積極的に採用した.また国際化の流れの中で,化学物質の命名については全面的に見直しを行った.さらに,本書は原子量,分子量,融点,沸点,密度,同位体存在比,半減期など膨大な数字のデータ集でもある.一つ一つ,最新のデータに当たった.  本書が高校学校・専門学校・短期大学・大学で学ぶ学生,および一線の研究者・企業人に活用していただき,学習・実務に少しでも役立つことを心から期待している.また,書籍としてだけでなく,電子辞書をはじめとする電子媒体での利用の道が大きく開かれている.多くの方々に利用していただけることを願ってやまない. 2009年 1月

三省堂編修所

沿革

『三省堂 化学小事典』

初版発行  1964年11月10日 監修 三宅泰雄 第2版発行 1976年3月10日  監修 三宅泰雄 第3版発行 1983年3月1日  監修 三宅泰雄 第4版発行 1993年12月1日  監修 猿橋勝子・池田長生

執筆者(五十音順)

池田長生/一国雅己/伊能 敬/今村善夫/大八木美栄子/大八木義彦/表 美守/加藤正義/黒田六郎/佐野博敏/猿橋勝子/西條元康/塩田三千夫/清水恒男/白木 勝/鐸木啓三/高木四郎/浜田修一/古澤邦夫/目黒謙次郎/本山 泉/山田和俊/渡辺昭次