久しぶりの「深谷圭助先生の『辞書引き学習』体験会」の報告です。
昨年来の新型コロナ感染症の流行により、店頭での体験会などを開催できずにおりましたが、このたび、Zoomウェビナーを使ったオンライン体験会を企画し開催いたしましたので、そのご報告をいたします。
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前半は深谷先生によるご講演、後半はワークショップという形でおこないました。
ご講演では、言葉についての興味関心を喚起するようなお話から始まり、時には先生がクイズを出題し、チャットを利用してご参加の皆さまからご回答いただくようなこともありました。また、「辞書引き学習」による効果のお話や海外での展開のお話などもあり、あっという間に40分ほどが経っていました。
後半のワークショップでは、実際に会場で親子2組が「辞書引き学習」を先生のご指導のもとおこない、それをライブ中継しました。会場にいらっしゃったお子さんは、「辞書引き学習」が初めての方と、少し前にご家庭でやってみたけれど今はやっていない方とのことでした。
後半が始まり、先生が手順を伝えていくと、お子さんたちは自分の知っている言葉を探して、どんどんふせんに書き、どんどん辞書に貼り付けていき、時間内にそれぞれ70ほどの言葉を見つけていました(時間が終わってからも続けていたので、きっと楽しかったのでしょう)。
今回の体験会では、オンラインでご参加の方からも質問がたくさん寄せられました。たとえば……
Q:ふせんに書く字はきれいに書かせたほうがよいでしょうか。
A:その必要はありません。お子さんの書きたいように書いてかまいません。漢字で書かせなければいけないということもありません。お子さんが取り組むのがおっくうになるようなことを言うのは避けましょう。
Q:ずっと同じ辞書を使ったほうがよいのでしょうか。
A:取り組んでいるうちに、もっと専門的な図鑑や分野別の辞典(たとえば、ことわざ辞典)、もっとたくさんの言葉が載っている辞書などをお子さんが求めるときが来ます。その一冊をずっと使わなくてはならないということはありません。
オンラインでの「辞書引き学習」体験会は、三省堂として初めての試みでしたが、皆さまからのたくさんの質問にもうかがえるように、熱心にご視聴いただいていたのだと思います。あらためまして、ご参加くださいました皆さまには、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
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この体験会、4月18日(日)にも開催予定です。今回のチャンスを逃した方、ちょっと興味があるという方、「辞書引き学習」について深谷先生に質問したいことがある方、ぜひお申し込みください。
詳細はこちら⇒「深谷圭助先生「辞書引き学習」オンライン体験会」