■ぴったりの言葉や表現をさがす。
例えば、「愛」という言葉に続く言葉をさがすときには「愛」の項を見ます。【愛】では、愛が「あふれ出る」から始まって、「生まれる。輝き渡る。」と続き、愛を「あきらめる。味わう」、愛に「生きる。打たれる」と続きます。
例えば「愛」や「愛する」を修飾する言葉を知りたいときは【愛】【愛する】の▼の項を見ます。
いざ書こうとしてちょっと思い出せない時に、この本が手がかりになるでしょう。
例えば、本当は「あえない最期を遂げる」と書きたいとします。でも「最期を遂げる」は頭に浮かんだものの、「あえない」がどうしても思い出せない。そんな時は、【最期】や【遂げる】を見てください。そこに並んだ結合語の例の中に「あえない」が見つかります。
一つの見出し項目の中には、同じような種類の結合語例が集まっています。【食べる】には食べ物や食べ方がいくつも並んでいます。また、形容詞や形容動詞の項目でも、似た言葉をさがせます。例えば、【青い】、【明るい】、【上品】を見てみると、そこには、青い・明るい・上品なものが並んでいます。
■言葉の使い方を確かめる。
違和感を覚える表現に出会ったとき、なぜそう感じるのかを確かめるのにも使えます。
例えば、「上へ下への大騒ぎ」という表現に、違和感を覚えたとします。そこで【大騒ぎ】を見ると、「上を下への」があります。こちらのほうが普通に使われているので違和感を覚えたのだと確認できます。
否定の形でしか使われない言葉もあります。それを確かめるためにも使えます。例えば【一向】を見ると、「あきらめない。面白くない。終わりそうにない」など、すべての結合語が「ない」で終わっています。ですから「一向に」と書いたら、後に続く言葉は否定形で使われることが分かります。
「冷たい水」「冷たく突き放す」は普通に使いますが、「冷たいお湯」「冷たく抱きしめる」とは、普通は使いません。それぞれの言葉がおおよそどのような種類の言葉と結びつくかが分かるでしょう。
■言葉を楽しむ。
例えば【秋】を見ると、秋が「老いる。終わる」から始まって、秋を「満喫する」「思わせる涼しい風」、秋にでは「人生の秋にさしかかる」などの例が並んでいますから、いろいろな情景を思い浮かべることができるでしょう。
例えば【赤い】には、「赤い糸。屋台の赤い提灯。鮮やかに赤い。鼻を赤くする。目元が赤くなる。恥ずかしさで顔が赤くなる」などの結合語例があります。「赤い」という言葉の持つイメージや、「赤い」という言葉からもたらされる連想がふくらむと思います。