三省堂 世界鳥名事典

定価
7,150円
(本体 6,500円+税10%)
判型
A5判
ページ数
672ページ
ISBN
978-4-385-15378-0
  • 改訂履歴
    2005年5月10日
    (『コンサイス鳥名事典』[1988年5月1日発行]を改訂・改題) 発行

わが国唯一の世界鳥名事典

日本の野鳥・世界の主な野鳥から家禽・化石鳥・架空鳥まで4,200余種を収録!

吉井正 監修/三省堂編修所 編

日本の野鳥、世界の主な野鳥、ニワトリなどの家禽、始祖鳥などの架空鳥など、4,200余種を収録。

和名・学名・英名、分類、鳥の形態・生態・繁殖などの動物学的記述から、保護・民俗など人間とのかかわりまで詳細に記述。

付録に主要206種の細密イラスト34ページのほか、分類表、野鳥用語解説、「レッドデータブック」、化石鳥類。

学名索引・英名索引・漢字索引完備。

特長

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さらに詳しい内容をご紹介

「三省堂世界鳥名事典」の内容より

はじめに

今より20年前、バードウォッチング人口が急増するなか、国際化も進み、多くの人が世界の鳥の和名、学名、英名、分布を知りたいという要望に応えて山階芳麿博士の『世界鳥類和名辞典』が出版された。その後、鳥類の名称や分布だけでなく、どんな外形をしているのか、どんな特徴をもっているのか、どんな生息環境にいるのかなど、手軽に正しい知識を得たいという要望も現われてきた。そのような要望に応えるため、1988年に『コンサイス鳥名事典』を刊行した。わが国では同様の著書がほかに皆無であったため、多くの人に愛用され、好評を得た。出版中止後は再版希望の声が絶えず寄せられたので、今回、内容をさらに拡充し、有用で興味深い項目も追加して、一層魅力あるものにすることに努め、『三省堂世界鳥名事典』とした
改訂の主なポイントは、第1に日本鳥学会「日本鳥類目録」改訂第6版(2000年)やJ.クレメンツのBirds of the Word(2000年)などを参考に、新しい分類による学名や分類の訂正を行った。第2としては環境省が刊行した『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物』(レッドデータブック)や国際自然保護連合(IUCN)の「絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト」のほか、アメリカ・ロシア・オーストラリア・中国との「渡り鳥条約」、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)の施行令の別表掲載種、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約)の附属書掲載種、「移動性の野生動物種の保護に関する条約」(ボン条約)の附属書掲載種などの記述を加えた。さらに新しい知見も加え、2004年に発見された新種のカラヤンクイナも追加して、総項目数は4200余となった。
改訂するにあたって、今西貞夫、今村知子、岡村まゆみ、尾崎清明、梶田あまね、梶田学、亀谷辰朗、佐野裕彦、茂田良光、竹下信雄、鶴見みや古、長谷川善和、平岡考、百瀬邦和、吉安京子の各氏から執筆・校閲などのご協力、ならびに三省堂の増田正司氏の全般にわたるお骨折りを頂いた。以上の方々に心より深謝申し上げる。
2005年 3月

吉井 正


執筆者・協力者(五十音順、敬称略)

青木正志・井田俊明・一戸健司・今西貞夫・今村知子・浦野栄一郎・大庭健二・岡村まゆみ・尾崎清明・梶田あまね・梶田 学・亀谷辰朗・唐沢孝一・川内 博・川辺百樹・笹川昭雄・茂田良光・武石全慈・竹下信雄・鶴見みや古・中村一恵・中村文夫・蓮尾嘉彪・長谷川善和・原田俊司・樋口行雄・平岡 考・堀田昌伸・松田道生・宮林泰彦・百瀬邦和・吉井 正・吉安京子
〈以上のほかにも多くの方々の御協力を頂いた〉
イラスト 佐野裕彦・平岡 考