アートにみる身ぶりとしぐさの文化史

定価
3,960円
(本体 3,600円+税10%)
判型
B5変判
ページ数
320ページ
ISBN
978-4-385-16250-8

動物行動学者が語る、人間の身ぶりとしぐさの意味と風習の文化史。

デズモンド・モリス 著 /伊達淳 訳

  • ベストセラー『裸のサル』をはじめ多くの著書がある動物行動学者デズモンド・モリスが、芸術作品に見られる人間の身ぶりやしぐさを研究・分析。膨大な知識に裏打ちされたユーモアあふれる文章は、読む者の知的好奇心を刺激する。
  • 有史以前の部族芸術や初期の宗教画、現代アート、民芸品、ストリートアートまで、幅広い芸術作品を対象とし、231点をオールカラーで掲載。特定のしぐさや身ぶりに関連づけて、時代も地域もさまざまな芸術作品が並ぶことで、見慣れた有名な作品にも新たな光があたる。
  • 大判のハードカバーで、図版を大きく扱う贅沢な誌面構成。非言語コミュニケーションとしての身ぶりやしぐさに関心のある方、幅広い美術愛好家などへのプレゼントにも最適。

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著者・訳者プロフィール

著者

デズモンド・モリス

動物学者、動物行動学者、画家。主な著書に『裸のサル 動物学的人間像』(角川書店)、『マンウォッチング 人間の行動学』(小学館)、『ボディートーク 世界の身ぶり辞典』(三省堂)ほか多数。

訳者

伊達 淳

翻訳家。モリス『サル その歴史・文化・生態』『フクロウ その歴史・文化・生態』(ともに白水社)、クラウス『野生のオーケストラが聴こえる』(みすず書房)ほか多数。

目次

はじめに

第1章 挨拶

呼びかけ(敬礼)/握手/抱擁/お辞儀とカーテシー/ひざまずく/平伏

 

第2章 祝福

按手/ローマカトリック教会と正教会の祝福/仏教の祝福/ヴァルカンの祝福

 

第3章 ステータス

背すじを伸ばす/指を三分割する/手を隠す/挑発する肘/コッドピース/足先を向ける/腰を屈める/自由な活動と汚れた都市部

 

第4章 侮辱

嘲笑する/舌をつきだす/鼻に親指をあてる/指を使ったしぐさ/手を使ったしぐさ/腕をぐいと突き出す/尻を見せる

 

第5章 威嚇

拳を振り上げる/摑みかかる手/威嚇する表情/手袋で叩く/象徴としての威嚇のしぐさ

 

第6章 苦悩

涙を流す/悼む/苦悶/恐怖/不快感/象徴的な苦悩

 

第7章 自己防衛

逃げる/降伏する/鎧/遮断/ボディ・クロス/腕を組む/アームズ・アキンボ/指を十字に交差させる/盾としてのコルヌータ/タトゥ/ベール

 

第8章 エロス

ヌード/女性の乳房/イチジクの葉/エロチックな抱擁/エロチックなキス/拘束

 

第9章 休息

足を組む/しゃがみこむ/もたれかかる/横たわる/揺らす/あくび/眠る

 

参考文献/図版出展一覧 /謝辞/索引