三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺
大学生のための日本語表現トレーニング ドリル編
- 定価
- 2,090円
(本体 1,900円+税10%) - 判型
- A5(テキスト)+ A4(トレーニングシート)判
- ページ数
- 64ページ
- ISBN
- 978-4-385-36327-1
-
改訂履歴
- 2010年9月10日
- 発行
ドリルで楽しみながら日本語表現力をアップ!
大学生のための待望のトレーニングブック!
- 待望の日本語表現トレーニング第3弾!
- 「テキスト」と「トレーニングシート」の2分冊スタイルにより、楽しみながら日本語表現の基礎力をアップ。
- 効果的に学べる「30の表現法」、内容を段階的に学べる「STEP」と要点を整理できる「POINT」欄。
- すぐれたレポート作成を支援する「スロット型教材」を紹介。
- 入学前教育や基礎力確認にも最適。
特長
関連リンク
刊行後のURL変更等の更新情報はこちらをご覧ください。
「日本語表現トレーニング ドリル編 教師用指導資料」(非売品)を、ご採用いただき、ご希望される先生にご提供いたします。下記の申込みフォームに入力の上、ご送信ください。
【指導資料の内容】
a. 授業を行う先生方へ
b. スロット型教材について
c. テキストや授業に関するQ&A
◎各章指導資料
各章の目標/授業の流れ/解答例と解説、及び設問のねらい
/授業の工夫・注意点等/小テスト/評価方法の一例/他[以上 pdfデータ]
さらに詳しい内容をご紹介
本書の使い方
本書の使い方
- 別冊のトレーニングシートと、このテキストの2冊を使って学習を進めます。
- まず、別冊のトレーニングシートに取り組みます。難しい課題には、解き方の例やヒントが付いていますので、参考にしてください。
- 課題を解き終わったら、テキストで解答を確認します。各章の重要事項はPointにまとめられています。
- 第1部(卵編)から順を追って取り組むと、「日本語表現の基礎」から順に学ぶことができますが、興味のある章に取り組むだけでも十分に効果があります。
- 各章には、いくつかの STEP が設けられています。 STEP を一つずつ進むことで、その章で学ぶべき内容を無理なく理解できるように構成されています。
- 19章では、インターネットができるパソコンが必要ですが、その他の章では、特に機材は必要ありません。
- 大学の授業用テキストとしても、自学自習用としても使うことができます。
本書の主な対象
- 大学生活に必要な日本語表現能力を身につけたい大学1年生や短大1年生
- レポート作成技術を確実なものにしたい大学2・3年生
- 卒業論文を前にもう一度日本語表現を磨きたい大学4年生や短大2年生
- 大学や短大などに進学予定の高校生
- 日本の大学や短大で学ぶ留学生
本書を教科書として利用する先生方へ
本書は、大学の授業の教科書として使いやすいように作ってあります。本書を教科書としてご採用いただいた先生には、指導資料をご提供いたします。ページ上方の申し込みフォームからお申し込みください。
※本書の内容は、URL情報なども含め2010年7月1日時点のものです。以降の更新情報は「更新情報のページ」をご覧ください。
本書の執筆にあたり、三省堂の飛鳥勝幸氏と翔文社の田中敦子氏、オーポンの五味崇宏氏には大変お世話になりました。記して感謝申し上げます。
はじめに
本書は、大学生活に必要な日本語表現を、具体的な項目ごとに学べるように作成されたドリル(問題集)です。本書で学ぶことによって、仮名遣いなどの基礎的な内容から、レポートの書き方に至るまで、幅広い表現能力を無理なく習得することができます。
本書の構成
本書は、3部から構成されており、それぞれ、次のような内容を学びます。
第1部〈卵編〉:
仮名遣いや送り仮名、四字熟語などの、日本語表現の基礎となる内容と、敬語や手紙、Eメールといった、社会人として必要な日本語表現の知識を学びます。
第2部〈雛編〉:
第1部を踏まえ、「文のねじれ」や「分かりにくい語順」を訂正するなどの、分かりやすく正しい日本語を書くためのポイントと、文献の検索や課題の設定など、実際にレポートを書く際に必要となる事項について学びます。
第3部〈親鳥編〉:
第1・2部の内容を踏まえ、いよいよレポートの書き方について学びます。「スロット型教材」を通して実際にレポートを書いていきます。
スロット型教材とは
スロット型教材は、レポートの文章のポイントとなる箇所にスロット(空欄)があり、そこを埋めていくことで、実際にレポートの型を学ぶことのできる、新しいタイプの教材です。レポートとはどのようなものか、見当がつかずに悩んでいる人も、このスロット型教材を使うことにより、レポートをどのように書けばよいのか、具体的に学ぶことができます。
本書の5つの特長
- 日本語表現の基礎を学ぶ「第1部」→分かりやすい文章表現のポイントとレポートを書く際に必要となる事項を学ぶ「第2部」→スロット型教材によりレポートの書き方について学ぶ「第3部」と、段階を追って日本語表現を学ぶことができます。
- 課題は基本的にドリル形式となっています。各自のペースで無理なく学習することができます。
- 各章の課題は、幾つかの STEP に分けられているので、段階を追って学ぶことができます。
- 第3部では、スロット型教材を使用することにより、レポートをどのように書けばよいのか、具体的に学ぶことができます。
- 「レポート提出チェックシート」や「仮名遣い・送り仮名ポイントシート」が付いています。レポートを提出する前に、レポートの体裁等が適切かどうかチェックすることができます。
編著者紹介
安部朋世(あべ ともよ)
千葉大学 教育学部 教授
分担:1章、2章、5章、9章、10章、11章、13章、16章、22章、24章、シート付録1、2
福嶋健伸(ふくしま たけのぶ)
実践女子大学 文学部 教授
分担:18章、19章、20章、21章、25章、26章、27章、28章、29章、30章、シート資料、シート付録3
橋本 修(はしもと おさむ)
筑波大学 人文社会系 教授
分担:3章、4章、6章、7章、8章、12章、14章、15章、17章、23章
トレーニングシートの使い方── 能動的な学習スタイルのために──
- このトレーニングシートは、皆さんが書き込むための問題集です。
- このトレーニングシートとテキストの2冊を使って学習を進めていきます。
- 学習の流れは、「トレーニングシートの問題を解く」→「テキストで解答を確認する」→「テキストでポイントを学ぶ」となります。
- トレーニングシートの章番号にある‘’はテキストを意味しており、ページ数はその章の解答と解説が載っているページを示しています。課題を解いたら、テキストのそのページを見て解答や解説を確認してください。
- テキストの章番号にある‘ ’はこのトレーニングシートを意味しており、ページ数はその章の問題が載っているページを示しています。
注意点
本書では、学術的な考え方や文章について楽しく学べるよう、皆さんに興味を持ってもらえるような架空の研究を多数作成しました。これらの研究は、実在する研究を参考にしており、アカデミックな見方を養うのに、十分なものになっています。
ただし、これらの研究は、あくまでも学習のためのものであり、特にことわりのない限り、本書参考文献欄にある研究以外は、研究テーマやデータ、学術雑誌等も含め全て実在しません。この点は、どうかご注意ください。
目次
はじめに 1
第1部 卵編
第1章 アカデミックワードと日常語 4
第2章 仮名遣い・送り仮名 6
第3章 句読点 8
第4章 四字熟語・ことわざ・慣用句 10
第5章 漢字の使い分け 12
第6章 見やすい表記 14
第7章 敬語 16
第8章 手紙 18
第9章 Eメール 20
第2部 雛編
第10章 あいまいな文 22
第11章 分かりやすい語順 24
第12章 長い文を分ける 26
第13章 文のねじれ 28
第14章 接続表現の使い方 30
第15章 結論を先に述べる 32
第16章 事実か意見か 34
第17章 データの解釈 36
第18章 レポートの内容と執筆スケジュール 38
第19章 文献の検索 40
第20章 調査課題の設定 42
第21章 レポートの構成 44
第22章 注の書き方 46
第23章 参考文献の書き方・引用の仕方 48
第24章 体裁・書式 50
第3部 親鳥編
第25章 レポート課題とレポートを書く順序 52
第26章 先行研究について 54
第27章 調査の概要 56
第28章 調査結果と考察 58
第29章 結論と今後の課題 60
第30章 そして「はじめに」へ 62
参考文献 64
トレーニングシート目次
第1部 卵編
第1章 アカデミックワードと日常語 1
第2章 仮名遣い・送り仮名 5
第3章 句読点 9
第4章 四字熟語・ことわざ・慣用句 13
第5章 漢字の使い分け 17
第6章 見やすい表記 21
第7章 敬語 23
第8章 手紙 27
第9章 Eメール 31
第2部 雛編
第10章 あいまいな文 35
第11章 分かりやすい語順 37
第12章 長い文を分ける 39
第13章 文のねじれ 43
第14章 接続表現の使い方 45
第15章 結論を先に述べる 49
第16章 事実か意見か 51
第17章 データの解釈 55
第18章 レポートの内容と執筆スケジュール 59
第19章 文献の検索 61
第20章 調査課題の設定 63
第21章 レポートの構成 65
第22章 注の書き方 67
第23章 参考文献の書き方・引用の仕方 71
第24章 体裁・書式 75
第3部 親鳥編
第25章 レポート課題とレポートを書く順序 77
第26章 先行研究について 79
第27章 調査の概要 85
第28章 調査結果と考察 89
第29章 結論と今後の課題 93
第30章 そして「はじめに」へ 97
資料 論文サンプル 101
付録1 仮名遣い・送り仮名ポイントシート 103
付録2 レポート提出チェックシート 105
付録3 スロット型完成例 107