なぜなに日本語 もっと

定価
1,980円
(本体 1,800円+税10%)
判型
B6判
ページ数
400ページ
ISBN
978-4-385-36607-4

読売新聞教育面で9年間連載された人気コラム「なぜなに日本語」後半の書籍化。

関根健一 著

  • 確かな語彙力が身につく! 身近な言葉を題材にして、定番の日本語をピンポイントで学習するのに最適。全186話。索引付き。
  • それぞれのトピックごとに見開き2ページで解説。右ページは、小・中学生向けに易しい用語を使って、親しみやすい文体になっています。左ページでは実例を補ったり、文法的に整理したりして、さらに掘り下げます。
  • 前著『なぜなに日本語』以上に、よく話題になる言葉を取り上げ、「なぜ?」「なに?」を解き明かします。知っているようで知らない話が満載で、大人の学び直しにも使えます。

特長

さらに詳しい内容をご紹介

著者プロフィール

著者

関根健一(せきね けんいち)

1957年群馬県生まれ。1981年読売新聞社入社。用語委員会幹事、編集委員などを経て、2019年5月退職。日本新聞協会用語専門委員。文化審議会国語分科会委員。大東文化大学非常勤講師(文章表現法)。読売新聞のコラム「日本語 日めくり」(2002年4月~2011年9月)、「なぜなに日本語」(2010年4月~2019年3月)などを執筆。

イラスト

大高尚子(おおたか なおこ)

読売新聞東京本社編集局デザイン部。

目次

ごあいさつ

第1章 なるほど ~そういうふうに使うのか!

推すか、押すか、イチオシ/カニもナマコも魚介類/立ち並ぶ家々を建て直す/濁さない「跡」、気にしない「後」/入りまじる「交」と「混」/平たくても「二重丸」/足がつった? 足をつった?/「恨み」買ったり晴らしたり/家を訪れ、人を訪ねる/選び放題、よりどりみどり/生まれて初めての「初」/明け初める空、咲き初める花/漢字を逆から読む「為替」/そんな「造」はやっちゃダメ/功を奏した、やり遂げた/「立派」と言われて、ばかにされ/「生」は読み方チャンピオン/「白」といっても白くない/「投票」に込める願い/丸く収めて大団円/立場で変わる「受」と「授」/どちらも極端「排外」「拝外」/どこでも「遍在」、かたよる「偏在」/似てても違う「卒」と「率」/大胆に近づく「肉薄」/「最高潮」は、一字+二字/いくらでもある無尽蔵/点が入るか、横線が入るか/生まれも育ちも日本です/糸車も、コッペパンも/「大阪」に残る「大坂」の跡

第2章 いかにも ~ふさわしい言い方だな!

たとえ、「例えば」の話としても/勝敗の行方を占えば……/兼任はいたしかねます/めざせ、折り紙付き!/一部ではない一部始終/切り離せない「いさぎ」と「よい」/「ぞっとしない」話はいかが?/「やぶさかでない」は前向き/負けてないのに、負けず嫌い?/全く「もって」用途は様々/ほんのちょっぴりの「毛」/いろんなところに「かける」/すぐに承知の「二つ返事」/三文だって「徳」なのだ/勝負がつかない三つどもえ/助長してもいいですか?/みんなで一緒に里帰り/姓は徳川、名は信長で名前負け/わらじ履かずに二刀流/表舞台の裏には何がある/言うに言えないこの気持ち/アイスを入れたり、穴を開けたり/おっと、ばれちゃった/下馬評どおりに一騎打ち/飛ばすのは「激」じゃない/火蓋を切って、しのぎを削る/引っ込み思案でも「破天荒」/「登竜門」は通れない門/努力重ねる「りゅうりゅう」/「準備万端」だけでは足りない?/「遅ればせ」ながら取り戻す

第3章 なかなか ~うまくできているもんだ!

眠れる美女はミステリアス/「まじき」行い、許す「まい」/確かではない「みたいだ」/「ままならない」はままあること/「ずか」でなくて「でか」/「言わずもがな」の前置き/相談は「先生に」? 「先生と」?/強める気持ちあれば「こそ」/これはこれは、おいしいわ/「~つ~つ」で代わる代わる/予想と違ったときの「するも」/屋根「まで」飛んで、さあ大変!/二択の質問「来るかどうか」/いかにも、それは堅苦しい/感動と謙遜の「なんて」/旅に出るときの「出で立ち」/蹴って上がって「蹴上がり」/「見てくれ」を見てくれよ!/去らないのでない「去りぬ」/流るる川は今も流れる/マダコは動物、マワタは?/「がり」は普通以上に「がる」人/春には「めく」がよく似合う/どちらが新鮮? 「とり」と「とれ」/思惑の惑にちょっとワクワク/情けなく思う「ていたらく」/「~やか」――いかにもな感じ/「輝く」様子は「輝かしい」/重い石でなくても「重し」/ゆるくない「いわゆる」/名前出せない「さる人」

第4章 ふむふむ ~そんなふうに読むのか!

一杯食べたらもういっぱい?/ぜひとも、是非を問うべきだ/書き足されたら困るので/ギョーザは片仮名が似合う?/サマーは昔、サンマーだった/「重複」二つの読み方/発信、発進、発疹―みな「ハッ~」/「上~」「下~」の読み方/「一区切り」ついたら「一段落」/他人事じゃない人事/期待が高まる端境期/幾つある? 「一分」の読み/「堪能」満足なのか、得意なのか/「世論」は、せろん? よろん?/寒気は「する」、嫌気は「差す」/小さい手でも大きく広げて/「大」の読み、大原則と大間違い/「く」が「っ」と、つまるとき/ドッジとドッチ、どっちがいい?/ああ、うまいと、打つものは/あれこれとやかく「云々」/濁る「異存」、濁らない「依存」/「よいですか?」「いいかも」/動作が違う「敷く」と「引く」/「生」の読み―セイ・ショウが共生/お話をお話しします/「あららげる」か「あらげる」か/短い送り仮名の話/「隣り合う」は、何+「合う」?/実はシャープじゃないんです/読まないけれど、大切な役目「・」

第5章 おやおや ~それはちょっと待って!

「いちまんじゃく」の高さは?/「清聴」は感謝の気持ち/水は「漏れ」、雨は「漏り」/見せる+魅する=魅せる⁉/「目配せ」して、「目配り」/「腹ごしらえ」と「腹ごなし」/かすめても、かすらない?/「もろとも」でない「ものとも」/「うそ寒い」のは「うそ」じゃない/だらだらしないで、つらつらと/「さっぱり」はお好き?/分かりやすい「ざっくり」/盛り上がった後は、盛り下がる?/「食べ歩き」か「歩き食い」か/「募金」は出す? 集める?/なびいても、たなびかない優勝旗/枝が曲がって「たわわ」/ワクワクしなくちゃ佳境じゃない/のみにくいのが「いい薬」/ひとりでは歌えない「斉唱」/声を出さずに「号泣」?/壇場に上がらなくても独壇場/「拠出」の「拠」の意味は?/「無し」にはしない「なし崩し」/「~然」――それらしい様子/「午後中」では分からない/日が暮れて宵が来る/いつから深夜? いつまで深夜?/ゆうべに語る、ゆうべのこと/あいさつ書いて「年賀状」/順番を示す「第」と「目」

第6章 そもそも ~これが始まりだったとは!

「冠」かぶって大人の仲間入り/全員、お正月が誕生日?/なぜ、春は青、秋は白?/秋色って何色?/ひと月を「旬」で三分割/時期や時間を「盤」で分割/長い長い「劫」の話/金色でなくても金字塔/大西洋には点がない/「飯ごう炊さん」漢字で書けば/平安時代にもいた「学生」/かの川、かの山、今いずこ/一番でなくても、いち早く/かけがえのない「え」/「どっこい」と相手を遮る/「こまめ」ってどんな豆?/どこから出す? 奥の手/海の深さを表す「千尋」/つなぎ留める綱「絆」/出会いのきっかけ「垣間見る」/「夜なべ」は食べられない/真っすぐ落ちていく秋の日/升、合、斗の使い道/「たやすい」の「た」を取ったら/くしゃみが出たら唱える呪文/「口コミ」を聞き込み/吹き抜ける風、うつる風邪/トリコロールカラーは三色色?/昔アベック、今カップル/小さいけれどきらりと光る/互いに打ち合う「相づち」

索引

電子書籍版のご案内

発行:2019年8月2日発行

レイアウト:リフロー型

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