三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺
図解 日本語
- 定価
- 2,200円
(本体 2,000円+税10%) - 判型
- A5判
- ページ数
- 168ページ
- ISBN
- 978-4-385-36242-7
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改訂履歴
- 2006年 9月30日
- 発行
ここは旧版のページです。内容の新しい改訂版が出ています。
「見て」わかる。「読んで」わかる。ちょっと難しい日本語の本。
- 現代日本語についてもっと知りたい、学習したいと思っている人の待望の入門書。
- 見やすい二段組みレイアウト。上段は平易で具体的な解説、下段は解説に対応する図表や、理解をより深める脚注・関連資料など。
- グラフ・文字資料・地図等、約140点を掲載。
特長
さらに詳しい内容をご紹介
まえがき
本書は、現代日本語について知りたい、学習したいと思っている方たちのために編集したものです。日本語について知りたいが、何を読めばよいかわからないという方は、入門書として本書を読み始めてください。日本語を教えたいが、その前に日本語の構造や体系に関する知識をまず身につけておきたいという方は、本書を手引きとして独習を始めてください。大学などの教育機関において日本語を研究の対象として学習しようとする方はテキストまたは参考書として活用してください。
見やすさ読みやすさを心がけ、できるだけ平易に解説しています。そのために、脚注を中心として、図や表などを多く用いて理解を助ける工夫をしてあります。本文の説明を補足する事柄や、それぞれの事項と関連する情報などは脚注に示した場合もあります。また、必要に応じてやや専門的な内容に踏み込んで説明した箇所もあります。本文を読み進めながら、脚注や図表をもできるだけ参照するようにしてください。
総記から順に読み始める必要はありません。音韻・文字表記・語彙・文法という順に学んでいかなければならないということもありません。興味を持った章から読み始めてください。また、とりあえずは知りたい部分だけ読むというのもよいでしょう。まずは日本語を身近なものに感じること、それが理解を深めていく端緒となるに違いありません。本書をきっかけとして日本語に興味を持っていただければ幸いです。そして、さまざまな観点から日本語を見据えられるようになることを期待しています。
2006年8月
著者一同
著者略歴
沖森卓也(おきもりたくや)
1952年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻修士課程修了。博士(文学)。現在、立教大学文学部教授。編著『日本古代の表記と文体』(吉川弘文館、2000)『日本語の誕生-古代の文字と表記-』(吉川弘文館、2003)など。
木村義之(きむら・よしゆき)
1963年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、大正大学文学部助教授。主要著書に、『斉東俗談の研究―影印・索引―』(おうふう、1995)、『隠語大辞典』(皓星社、2000)など。
陳力衛(ちん・りきえい)
1959年生まれ。北京大学大学院日本語日本文学専攻修士課程修了、東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、目白大学外国語学部教授。主要著書に、『和製漢語の形成と展開』(汲古書院、2001)など。
山本真吾(やまもと・しんご)
1961年生まれ。広島大学大学院文学研究科国語学国文学専攻博士課程後期退学。現在、白百合女子大学文学部教授。主要著書に『平安鎌倉時代に於ける表白・願文の文体の研究』(汲古書院、2006)など。