三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺
三省堂国語辞典から 消えたことば辞典
- 定価
- 2,090円
(本体 1,900円+税10%) - 判型
- 四六判
- ページ数
- 256ページ
- ISBN
- 978-4-385-36624-1
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改訂履歴
- 2023年4月15日
- 発行
辞書から消えたことばだけを集めた辞書
- 歴代の『三省堂国語辞典』から削除された1,000項目を当時の紙面のまま拡大して収録。
- 全項目に脚注を付し、「コギャル」「メーンエベント」など15項目には時代背景を大活字で解説。
- 巻末に版数別の削除項目2,000。
「こんな辞書を待っていた!」
テレビ・SNSで話題集中の“削除語”だけを集めた辞典、期待に応えて堂々爆誕!
『三省堂国語辞典 第八版』の発売時に削除語が大きく取り上げられ、「むしろ削除語を集めた辞書が欲しい」と要望が高まっていたのに応えて、ついに刊行。
「こんな言葉が載っていた!?」
三国(サンコク)の80年を削除語でたどる
伝統ある国語辞典が改訂されるときに様々な事情で辞書から“消えていった言葉”ばかりを集めた、異色の辞典。前身となる1943(昭和18)年発刊の『明解国語辞典』以降、2022(令和4)年刊『三省堂国語辞典 第八版』まで、約80年にわたる計9回の改訂で削除された1,000項目を厳選し、当時の紙面をそのまま拡大して五十音順に配列。時代の移り変わりによって使われなくなった言葉、かつては大切にされていた言葉を発掘し、同時代を生きた言葉たちを愛おしむ。各項目に脚注を付し、削除した版数・年次を明示する。「オート三輪(車)」「キーパンチャー」「コギャル」「バスガアル」「メーンエベント」など15項目は活字を大きくし、時代背景や関連語の盛衰を特記。耳馴染みのない言葉の理解を助ける、描き下ろしの挿絵が50点。巻末ではさらに1,000項目を紹介して計2,000の削除語を古い版数順に一挙掲載。若者からシニアまで、驚きとなつかしさに満ちた昭和レトロ/平成レトロのよすがとなる辞典。
収録項目の例
明解国語辞典改訂版【1952(昭和27)年】削除:國民學校/召集令狀/無聲映畫/ルナパアク …
三省堂国語辞典初版【1960(昭和35)年】削除:家族合わせ/三S時代/のんとお/バスガアル …
三省堂国語辞典第二版【1974(昭和49)年】削除:海ほおずき/エアシュート/省線/DDT/ミルクホール …
三省堂国語辞典第三版【1982(昭和57)年】削除:どか貧/熱蔵庫/パンパン/BG/フルファッション …
三省堂国語辞典第四版【1992(平成4)年】削除:オート三輪/ソノシート/メーンエベント/ラテカセ …
三省堂国語辞典第五版【2001(平成13)年】削除:赤電話/聖徳太子/炭住/ちょうだいな/割興 …
三省堂国語辞典第六版【2008(平成20)年】削除:仮名タイプ/還元乳/頑張りスト/ながら族/労戦 …
三省堂国語辞典第七版【2014(平成26)年】削除:iモード/ジャパゆき/縦飯/根明/ヘルスセンター …
三省堂国語辞典第八版【2022(令和4)年】削除:MD/企業戦士/コギャル/トラバーユ/握り金玉 …
特長
関連リンク
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刊行時プレスリリース
編著者紹介
見坊行徳(けんぼう・ゆきのり)
辞書マニア、校閲者。1985年神奈川県生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。在学中に「早稲田大学辞書研究会」を結成し、副幹として『早稲田大辞書』を編纂。YouTube「辞書部屋チャンネル」で辞書の面白さを発信する。イベント「国語辞典ナイト」のレギュラーメンバー。辞書マニアが共同で辞書を保管して集まる「辞書部屋」主宰。『三省堂国語辞典』の初代編集主幹、見坊豪紀の孫。共著に『辞典語辞典』(誠文堂新光社)。
目次
- 見坊カードの実例
- 『明解国語辞典』台帳(1948年9月25日発行12版)への見坊豪紀の書き入れ
- 「見坊カード」を手にする見坊豪紀先生
- 序文 過ぎ去りし「今」を削除語から見渡す
- 本辞典の見方
- 三省堂国語辞典とは
- 見坊カードとは
- 本文 あ行~わ行
- 版数別削除項目(抄)
- 三省堂国語辞典の歩み
- 世相の年表
電子書籍版のご案内
配信日:2023年4月28日
レイアウト:FIX型
※価格・対応端末は、電子書籍を配信する各サイトでご確認ください。
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