同種のものが属する「部類・分類・ジャンル」のことです。
カテゴリー((英) category,(ドイツ) Kategorie)とは、簡単に言えば「部類・分類・ジャンル」のことです。例えば、柴犬やプードルは「犬」というカテゴリーに属しますし、三毛猫やシャム猫は「猫」というカテゴリーに属します。さらに犬や猫は「動物」というカテゴリーに属することになります。このようにカテゴリーは階層構造をなす事も多く、その具体的な構造は文化・時代・分野などによって大きく異なります。なおこの語は「カテゴリ」と長音符号のない状態で表記されることも多いようです。
分類が必要とされるすべての分野で多く用いられる言葉です。例えば小売りの分野では、あらゆる商品をカテゴリーに分類して、それを販売戦略に役立てる方法がよく見られます。食品スーパーでは、青果・肉・魚・調味料・菓子・総菜などの「商品カテゴリー」があり、同じ場所には同じカテゴリーの商品を置き、購入頻度の高いカテゴリーの商品は入り口近くに置くなどの販売戦略が立てられます。
またインターネット上で情報を検索するサービスでは、提供すべき情報をカテゴリーに分類・整理し、それらを効率よく検索できるようにしているものがあります。このような検索方法を「カテゴリー検索」と呼んでいます(詳細は後述します)。この他、ビジネス(部門の分類など)、スポーツ(参加資格や観戦チケットの分類など)などあらゆる分野において、カテゴリーの語が用いられます。
もともとカテゴリーは、哲学や論理学の分野で用いられていた用語です。古代ギリシャの哲学者アリストテレス(前384-前322)は、世の中の概念を区別する基本項目として「実体・量・性質・関係・場所・時・状況・所持・能動・受動」という10のカテゴリー(=事物を述語へと一般化する究極のもの)を提示しています。またドイツの哲学者カント(1724-1804)は「量・質・関係・様相」という4項目のカテゴリー(=悟性概念)を提示しています(ちなみに、ひとつの項目は、さらに三つの細目に分かれています)。
現在、カテゴリーはドイツ語や英語を経由して日本語に組み込まれ、分類が必要とされるあらゆる分野で用いられる言葉になっています。
部類・部門・領域・分野・範疇(はんちゅう)などの語を試してみて下さい。特に哲学や論理学などの分野では、専門家の間で範疇の訳語が定着しているようです。
木火土金水カテゴリーの訳語である範疇(はんちゅう)という言葉は、明治時代に哲学者の井上哲次郎によって作られました。四字熟語「洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)」の「範」と「疇」を組み合わせた言葉です。
洪範九疇は、中国の『書経』(儒教の教典のひとつ)に出てくる言葉で「天下を治める九つの原則」ぐらいの意味です。この原則の第 1 には、いわゆる「五行説」が記されており、万物を組成する要素を木火土金水という五つの「カテゴリー」に分けて考えました。
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