科学大図鑑

定価
4,400円
(本体 4,000円+税10%)
判型
B5変型判
カラー
オールカラー
ページ数
352ページ
ISBN
978-4-385-16221-8
寸法
23.5×19.5cm

本書を読むと自然科学がなぜ成立してきたかがよくわかる。

オールカラーの図解入り大図鑑

アダム・ハート=デイヴィスほか 著/田淵健太 訳

  • 時代は古代ギリシアから現代まで、分野は物理学から化学、生物学、天文学、そしてコンピュータ科学まで、科学者を中心にして自然科学を俯瞰する。
  • 分野ごとの項目数は物理学33、化学15、生物学26、天文学・宇宙論14、その他にコンピュータ科学など19。

特長

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養老孟司(解剖学者)

科学は時代とともにある。それぞれの時代で、科学者たちが何を考え、どうしたのか。古代ギリシアから現代まで、科学の歴史でたどるとよく見える。なぜ科学ができたのかがよくわかる。パラパラと好きなページをめくってください。

執筆者・訳者プロフィール

編集顧問

アダム・ハート=デイヴィス

オックスフォード大学とヨーク大学、カナダのアルバータ大学で科学者としての教育を受けた。5年間、科学関係の本の編集に携わり、30年間、科学と技術、数学、歴史に関するテレビ番組とラジオ番組を、プロデューサー、司会者として作ってきた。科学と技術、歴史に関する30冊の本を書いている。

執筆者

ジョン・ファーンドン

サイエンスライター。王立協会の子供向け科学書の賞の最終選考や作家協会の教育賞の最終選考にも残る。著書に『海と環境の図鑑』(2012)のほか、DK社の『サイエンス大図鑑』(2014)、『世界科学史大年表』(2015)の執筆者でもある。

ダン・グリーン

作家、サイエンスライター。ケンブリッジ大学の自然科学の修士号を持ち、40冊以上の本を書いている。2冊が2013年の「王立協会の若者の本賞」の最終選考に残る。著書に『科学キャラクター図鑑シリーズ』など。

デリク・ハーヴィー

進化生物学に特に関心のある博物学者。DK社の『サイエンス大図鑑』(2014)、『地球博物学大図鑑』(2012)などの著書がある。リバプール大学で動物学を研究し、コスタリカとマダガスカルへの調査旅行を率いた。

ペニー・ジョンソン

航空技師として仕事を始め、10年間、軍用機の整備に携わる。その後、科学の教師になり、学校の科学の教科書を制作する。10年以上、専任の教育関係のライターを務めた。

ダグラス・パーマー

サイエンスライター。過去14年間に20冊を超える本を出す。最近、ロンドンの自然史博物館のためのアプリとDK社の子供向きの『こども大図鑑恐竜』(2013)を出した。ケンブリッジ大学の継続教育研究所の講師を務めてもいる。

スティーブ・パーカー

300冊を超える、科学、特に生物学などの生命科学を専門に扱う情報をまとめた本の作家および編集者。動物学の学士号を持ち、ロンドン動物学会の上級科学研究員。多数の賞を受賞。

ジャイルズ・スパロー

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで天文学を、インペリアル・カレッジ・ロンドンで科学コミュニケーションを研究。科学と天文学の分野の作家。著書に『ビジュアル大宇宙 上・下』(2014)のほか、DK社の『宇宙大図鑑』(2014)や『ビジュアル宇宙大図鑑』(2012)などの執筆者でもある。

訳者

田淵健太〔たぶち・けんた〕

翻訳家。京都大学農学部卒業、同大学院農学研究科修士課程修了。訳書にガードナー『リスクにあなたは騙される』、ダンカン『知性誕生』、ブラウン『数学で読み解くあなたの一日』、ウィリアムズ『元素をめぐる美と驚き』(以上、早川書房)、モーブッシン『偶然と必然の方程式』(日経BP社)ほか。

 

翻訳協力[科学者人名録]
矢能千秋〔やのう・ちあき〕

目次

はじめに

科学の始まり 紀元前600年~1400年

日食は予測できる
ミレトスのタレス

さあ、万物の四根について聞いてくれ
エンぺドクレス

地球の円周の長さを測る
エラトステネス

人間は下等生物に関係している
アル=トゥーシー

浮いている物体は、液体中のそれ自体の体積を押しのけている
アルキメデス

太陽は火のようで、月は水のようだ
張衡

光は直線で進み、目に入る
アルハゼン

科学の革命 1400年~1700年

万物の中心にあるのは太陽だ
ニコラウス・コペルニクス

あらゆる惑星の軌道は楕円である
ヨネハス・ケプラー

落下している物体は一律に加速する
ガリレオ・ガリレイ

地球は磁石である
ウィリアム・ギルバート

議論によってではなく、試みることによって
フランシス・ベーコン

空気のばねに関して
ロバート・ボイル

光は粒子か波か?
クリスティアーン・ホイヘンス

金星の太陽面通過の最初の観測
エレミア・ホロックス

生物は一連の段階で発生する
ヤン・スワンメルダム

すべての生物は細胞でできている
ロバート・フック

岩の層は別の岩の層の上にできる
ニコラウス・ステノ

微小生物の顕微鏡観察
アントーニ・ファン・レーウェンフック

光の速度を測る
オーレ・レーマー

ある種は別の種の種子からは決して生じない
ジョン・レイ

重力は宇宙に存在する万物に影響する
アイザック・ニュートン

広がる地平 1700年~1800年

自然は飛躍的に生じない
カール・フォン・リンネ

水が蒸気になる過程で消えたように見える熱は失われていない
ジョゼフ・ブラック

引火性の空気
ヘンリー・キャヴェンディッシュ

赤道に近づくと、東風が多くなる
ジョージ・ハドレー

強い海流がフロリダ沖を流れている
ベンジャミン・フランクリン

脱フロギストン空気
ジョゼフ・プリーストリー

自然界では、何も生み出されず、何も失われず、ただ変化するだけだ
アントワーヌ・ラヴォアジェ

植物の重量は空気から来る
ヤン・インゲンホウス

新しい惑星を発見する
ウィリアム・ハーシェル

光の速度の減少
ジョン・ミッチェル

電気の流れを起こす
アレッサンドロ・ボルタ

始まりの痕跡がなく、終わりの見込みがない
ジェームズ・ハットン

山の重力
ネヴィル・マスケリン

花の構造と受精における自然の神秘
クリスティアン・シュプレンゲル

元素は常に同じように結合する
ジョゼフ・プルースト

進歩の世紀 1800年~1900年

太陽が輝いているとき、その実験はとても簡単に再現できるかもしれない
トマス・ヤング

究極の粒子の相対的重量を突き止める
ジョン・ドルトン

電気によって生み出される科学的効果
ハンフリー・デービー

国の地質図を作る
ウィリアム・スミス

彼女はその骨がどの動物に近縁かがすぐにわかる
メアリー・アニング

獲得形質の遺伝
ジャン=バティスト・ラマルク

あらゆる化合物は2つの部分からできている
イェンス・ヤコブ・ベルセリウス

電気の効果は導線に限定されない
ハンス・クリスティアン・エルステッド

いつか、税金をかけることになるかもしれませんよ
マイケル・ファラデー

熱は宇宙のあらゆる物質に入っていく
ジョゼフ・フーリエ

無機物質からの有機物質の人工的生産
フリードリヒ・ウェーラー

風は決して直線的に吹かない
ガスパール=ギュスターヴ・ド・コリオリ

連星が発する色のついた光について
クリスチャン・ドップラー

氷河は神の偉大な鋤だった
ルイ・アガシー

自然はひとつの巨大な全体として表すことができる
アレクサンダー・フォン・フンボルト

光は空気中より水中でゆっくり進む
レオン・フーコー

活力は熱に変わるかもしれない
ジェームズ・ジュール

分子運動の統計的分析
ルートヴィッヒ・ボルツマン

プラスチックは意図して発明したものではない
レオ・ベークランド

わたしはこの原理を「自然選択」と呼ぶ
チャールズ・ダーウィン

天気を予報する
ロバート・フィッツロイ

すべての生命は生命から
ルイ・パスツール

一匹のヘビが自分の尾をくわえていた
アウグスト・ケクレ

はっきりと現れた平均3:1の割合
グレゴール・メンデル

鳥類と恐竜の進化上のつながり
トマス・ヘンリー・ハクスリー

性質の明白な周期性
ドミトリ・メンデレーエフ

光と磁気は同じ実体の異なる姿だ
ジェームズ・クラーク・マクスウェル

光線はガラス管から出ていた
ヴィルヘルム・レントゲン

地球の内部を調べる
リチャード・ディクソン・オールダム

放射線は元素の原子特性だ
マリ・キュリー

感染性の生きている液体
マルティヌス・ベイエリンク

パラダイム・シフト 1900年~1945年

量子はエネルギーの離散的な塊だ
マックス・プランク

もう、原子がどんなものかわかる
アーネスト・ラザフォード

重力は時空連続体のゆがみだ
アルベルト・アインシュタイン

移動する大陸は、絶えず変化するジグソーパズルの巨大なピースだ
アルフレート・ヴェーゲナー

染色体は遺伝において重要な役割を果たしている
トマス・ハント・モーガン

粒子は波のような性質を持つ
エルヴィン・シュレーディンガー

不確定性は避けられない
ヴェルナー・ハイゼンベルク

宇宙は大きい……そして、より大きくなりつつある
エドウィン・ハッブル

空間の半径はゼロで始まった
ジョルジュ・ルメートル

物質の粒子には、すべて対となる反物質がある
ポール・ディラック

崩壊している星の核が不安定になる上限がある
スブラマニアン・チャンドラセカール

生きること自体が知識を獲得する過程だ
コンラート・ローレンツ

宇宙の95%は正体不明だ
フリッツ・ツビッキー

万能計算機
アラン・チューリング

化学結合の性質
ライナス・ポーリング

恐ろしい力が原子核の内部に閉じ込められている
J・ロバート・オッペンハイマー

基本的構成要素 1945年~現在

われわれは星くずでできている
フレッド・ホイル

動く遺伝子
バーバラ・マクリントック

光と物質のふしぎな理論
リチャード・ファインマン

生命は奇跡ではない
ハロルド・ユーリー
スタンリー・ミラー

デオキシリボ核酸(DNA)の構造を提案したい
ジェームズ・ワトソン
フランシス・クリック

起きうるすべてのことは起きる
ヒュー・エヴェレット3世

三目並べの完全試合
ドナルド・ミッキー

基本的な力の統一
シェルドン・グラショー

われわれは地球温暖化の原因だ
チャールズ・キーリング

バタフライ効果
エドワード・ローレンツ

真空は何もないわけではない
ピーター・ヒッグス

共生はどこででも起きている
リン・マーギュリス

クォークは3つずつ現れる
マレー・ゲル=マン

万物の理論?
ガブリエーレ・ヴェネツィアーノ

ブラックホールは消滅する
スティーブン・ホーキング

ガイアという有機体
ジェームズ・ラブロック

雲は小さな雲が積み重なってできている
ブノワ・マンデルブロ

計算の量子モデル
ユーリ・マニン

遺伝子は種から種へ移動できる
マイケル・シヴァネン

このサッカーボールは高い圧力に耐えることができる
ハリー・クロトー

遺伝子を導入して、病気を治す
ウィリアム・フレンチ・アンダーソン

コンピュータの画面上で新しい生物を設計する
クレイグ・ヴェンター

自然の新しい法則
イアン・ウィルムット

太陽系の外の世界
ジェフリー・マーシー

科学者人名録

用語解説

索引

出典一覧