哲学大図鑑

定価
4,180円
(本体 3,800円+税10%)
判型
B5変型判
カラー
オールカラー
ページ数
352ページ
ISBN
978-4-385-16223-2
寸法
23.5×19.5cm

自分でものを考える人のための哲学入門

ウィル・バッキンガムほか 著/小須田健 訳

  • 宇宙はどのようにして始まったのか。真実とは何か。どうすればよい人生をおくれるのか。人生や存在の本質にかかわる根源的な問いにたいして偉大な思想家たちが提出してきた答えは、いまなお私たちが世界を理解するための枠組みをなしている。ミレトスのタレスからスラヴォイ・ジジェクまで、その哲学の概念が世界をどのように切り開いていったのかを簡潔に解説。
  • その哲学者のキーとなることばを随所に織り込みながら、わかりやすい図解(「マインド・マップ」)で100を超える哲学理論を紹介。難解な哲学用語を使わないで、複雑な理論を解きほぐす。
  • 初心者から哲学を学ぶ人、さらに幅広い読書人まで、自分でものを考えることの楽しさを発見し、味わうことのできる本。

特長

さらに詳しい内容をご紹介

哲学大図鑑を推薦します!

木田 元(哲学者)

哲学の本領は、形あるものを超えた形なきものについての知、つまり「形而上学」にあるとされてきた。その哲学の図鑑をつくろうとはなんとも大胆な企てだ。うまく活用できれば、哲学へのとんでもない近道になろう。その近道、私もぜひ一緒に歩いてみたい。

高村 薫(作家)

「真理」「存在」「魂」「無限」などをめぐって、紀元前の昔から止むことなく 続けられてきた哲学の営為。その軌跡を少しでも一望 したいと胸を焦がすのは、私やあなたが人間だからだ。このうつくしい「知の図鑑」を、大いに楽しもうではないか。

執筆者・編集協力者・訳者

執筆者

ウィル・バッキンガム
哲学者・小説家。哲学と語り(ナラティヴ)の相互作用について研究している。近年は、英国レスターのド・モンフォール大学で教鞭をとる。著書に『船になれること――倫理学・経験・物語の海』ほかがある。
ダグラス・バーナム
英国スタッフォードシャー大学哲学教授。近代ヨーロッパ哲学にかんする多数の論文と著書がある。
クライヴ・ヒル
政治理論・英国史の講師。現代世界において知識人がになう役割について研究している。
ピーター・J・キング
英国オクスフォード大学ペンブローク・カレッジで教鞭をとる。哲学博士。近著に『百人の哲学者――世界の偉大な思想家へのガイド』がある。
ジョン・マレンボン
英国ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ・フェロー。中世哲学を専門としている。著書に、『初期中世哲学入門 480~1150年』がある。
マーカス・ウィークス
作家・音楽家。哲学を学び、教師を務めたのち、著述家。芸術と一般科学にかんする執筆が多い。

編集協力者

リチャード・オズボーン
本書企画に協力。カンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ(ロンドン芸術大学)で哲学と批評理論を教えている。
ステファニー・チルマン
「哲学者人名録」に協力。

訳者

小須田 健(こすだ・けん)
1964年神奈川県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、中央大学、清泉女子大学、東京情報大学ほか講師。専攻は現代哲学・倫理学。 著書に、『日本一わかりやすい哲学の教科書』(明日香出版社)『図解 世界の哲学・思想』(日本文芸社)、訳書に、アンドレ・コント=スポンヴィル『哲学』(白水社)、ローゼンツヴァイク『救済の星』(みすず書房)などがある(いずれも共訳)。

目次

古代世界(紀元前700年~紀元250年)

ミレトスのタレス、老子、ピュタゴラス、釈迦(ゴータマ・シッダータ)、孔子、ヘラクレイトス、パルメニデス、プロタゴラス、墨子、デモクリトスとレウキッポス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、エピクロス、シノぺのディオゲネス、キティウムのゼノン

中世世界(250年~1500年)

ヒッポの聖アウグスティヌス、ボエティウス、アヴィケンナ(イブン・シーナー)、聖アンセルムス、アヴェロエス、モーゼス・マイモニデス、ジェラール・アッ=ディーン・アッ=ルーミー、トマス・アクィナス、ニコラウス・フォン・クザーヌス、デジデリウス・エラスムス

ルネサンスと理性の時代(1500年~1750年)

二コロ・マキャヴェリ、ミシェル・ド・モンテーニュ、フランシス・ベーコン、トマス・ホッブズ、ルネ・デカルト、ブレーズ・パスカル、ベネディクトゥス・スピノザ、ジョン・ロック、ゴットフリート・ライプニッツ、ジョージ・バークリー

革命の時代(1750年~1900年)

ヴォルテール、デイヴィド・ヒューム、ジャン=ジャック・ルソー、アダム・スミス、イマヌエル・カント、エドマンド・バーク、ジェレミー・ベンサム、メアリ・ウルストンクラフト、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ、フリードリヒ・シュレーゲル、ゲオルク・ヘーゲル、アルトゥール・ショーペンハウアー、ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ、ジョン・スチュアート・ミル、セーレン・キルケゴール、カール・マルクス、ヘンリー・デイヴィド・ソロー、チャールズ・サンダーズ・パース、ウィリアム・ジェイムズ

現代世界(1900年~1950年)

フリードリヒ・ニーチェ、アハド・ハアム、フェルディナン・ド・ソシュール、エドムント・フッサール、アンリ・ベルクソン、ジョン・デューイ、ジョージ・サンタヤーナ、ミゲル・デ・ウナムーノ、ウィリアム・デュ・ボイス、バートランド・ラッセル、マックス・シェーラー、カール・ヤスパース、ホセ・オルテガ・イ・ガセット、田辺元、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、マルティン・ハイデガー、和辻哲郎、ルドルフ・カルナップ、ウァルター・ベンヤミン、ハーバート・マルクーゼ、ハンス=ゲオルク・ガダマー、カール・ポパー、テオドール・アドルノ、ジャン=ポール・サルトル、ハンナ・アーレント、エマニュエル・レヴィナス、モーリス・メルロ=ポンティ、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン、アイザイア・バーリン、アルネ・ネス、アルベール・カミュ

現代哲学(1950年~)

ロラン・バルト、メアリー・ミッジリー、トマス・クーン、ジョン・ロールズ、リチャード・ウォルハイム、ポール・ファイヤアーベント、ジャン=フランソワ・リオタール、フランツ・ファノン、ミシェル・フーコー、ノーム・チョムスキー、ユルゲン・ハーバーマス、ジャック・デリダ、リチャード・ローティ、リュス・イリガライ、エドワード・サイード、エレーヌ・シクスー、ジュリア・クリステヴァ、ヘンリー・オデラ・オルカ、、ピーター・シンガー、スラヴォイ・ジジェク

哲学者人名録

アナクシマンドロス、ミレトスのアナクシメネス、アナクサゴラス、エンペドクレス、エレアのゼノン、ピュロン、プロティノス、王弼、イアンブリコス、アレクサンドリアのヒュパティア、プロクロス、ヨアネス・フィロポヌス、アル=キンディー、ヨハネス・スコトゥス・エリウゲナ、アル=ファーラービー、アル=ガザーリー、ピエール・アベラール、ロバート・グロステスト、イブン・バーッジャ、ライムンドゥス・ルルス、マイスター・エックハルト、ヨハネス・ドゥンス・スコトゥス、オッカムのウィリアム、オートルクールのニコラウス、ナルボンヌのモーゼス、ジョヴァンニ・ピコ・デラ・ミランドラ、フランシスコ・デ・ヴィットリア、フランシスコ・スアレス、バーナード・マンデヴィル、ジュリアン・オフレ・ド・ラ・メトリー、ニコラ・ド・コンドルセ、ジョゼフ・ド・メーストル、フリードリヒ・シェリング、オーギュスト・コント、ラルフ・ウォルドー・エマソン、ヘンリー・シジウィック、フランツ・ブレンターノ、ゴットロープ・フレーゲ、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド、西田幾多郎、エルンスト・カッシーラー、ガストン・バシュラール、エルンスト・ブロッホ、ギルバート・ライル、マイケル・オークショット、エイン・ランド、ジョン・ラングシャム・オースティン、ドナルド・デイヴィドソン、ルイ・アルチュセール、エドガール・モラン、ルネ・ジラール、ジル・ドゥルーズ、ニクラス・ルーマン、ミシェル・セール、ダニエル・デネット、マルセル・ゴーシェ、マーサ・ヌスバウム、イザベル・スタンジェール

用語解説

索引

訳者あとがき

出典一覧

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発行:2018年8月31日発行

レイアウト:リフロー型

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