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「こども もののなまえ絵じてん 増補新装版」の内容より

お母さん、
お父さんへ

 この本は、幼児の身近にある物とその名称についての絵じてんです。言葉を覚えはじめる1歳から3歳くらいの子どもにとっては、物と言葉の関係を学ぶ初めての辞典です。また、言葉をある程度自由に使えるようになった4歳から6歳くらいの子どもにとっては、分野別の物と言葉の図鑑として使える内容となっています。
 物と言葉の関係を正しく把握できるようになるにつれて、幼い子どもたちの世界は、飛躍的に豊かなものに変わってゆくに違いありません。そのような豊かな世界を幼児たちにもたらすのは、本や系統立った教育ではなく、むしろ、日常の各家庭における何げない会話や、他愛もない遊びを通じてなされる親子のコミュニケーションなのではないでしょうか。私たちは、親子の心身のふれあいを含めたコミュニケーションこそ、幼児の言葉の発達にとっていちばん大切なものだと考えます。そして、そのための小さなお手伝いができればという思いで、この絵じてんを作りました。単に物の名前をたくさん覚えるための道具としてではなく、絵本を読むときと同じような気持ちで親子でこの絵じてんを使っていただけたら、私たちにとってこれほど嬉しいことはありません。
 この本を自由に使って、各家庭で親子の楽しいおしゃべりや遊びが実現されることを、私たちは心から願っています。

三省堂編修所