「キャラ」概念の広がりと深まりに向けて

定価
3,520円
(本体 3,200円+税10%)
判型
A5判
ページ数
256ページ
ISBN
978-4-385-34913-8
寸法
21×14.8×1.6cm

越境する「キャラ」論──

学校ではこんなキャラ,バイト先ではあんなキャラ……
「キャラ」についての学際的研究4章11篇!

定延利之 編

  • 日本語研究の最前線をゆく執筆陣による「キャラ」と「日本語」をめぐる論文集。
  • 「さまざまな「キャラ」」「物語世界のキャラ論」「現実世界のキャラ論」「キャラ論の応用」の4章、縦横無尽に論じる11篇。

特長

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【編者プロフィール】

定延利之(さだのぶ・としゆき)

京都大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。
専攻は言語学・コミュニケーション論。軽視・無視されがちな「周辺的」な現象の考察を通じて言語研究・コミュニケーション研究の前提に再検討を加えている。

◆主な著書・論文

単著…『認知言語論』(大修館書店,2000),『ささやく恋人,りきむレポーター 口の中の文化』(岩波書店,2005),『日本語不思議図鑑』(大修館書店,2006),『煩悩の文法 体験を語りたがる人びとの欲望が日本語の文法システムをゆさぶる話』(ちくま新書,2008 増補版が2016年に凡人社より刊行),『日本語社会 のぞきキャラくり 顔つき・カラダつき・ことばつき』(三省堂,2011),『コミュニケーションへの言語的接近』(ひつじ書房,2016)など。

編著…『日本語学と通言語的研究との対話 テンス・アスペクト・ムード研究を通して』(くろしお出版,2014年),『限界芸術「面白い話」による音声言語・オラリティの研究』(ひつじ書房,2018)など。

目次

第1章 さまざまな「キャラ」
  • キャラ論の前提(定延利之)
  • 日本語コーパスにおける「キャラ(クター)」(イレーナ・スルダノヴィッチ)
第2章 物語世界のキャラ論
  • キャラクターとフィクション 宮崎駿監督のアニメ作品,村上春樹の小説をケーススタディとして(金水敏)
  • 「属性表現」再考 「複合性」「非現実性」「知識の共有」から考える(西田隆政)
  • 言語のキャラクター化 遊戯的翻訳と引用(野澤俊介)
第3章 現実世界のキャラ論
  • 日本語社会における「キャラ」(定延利之)
  • ブルデューの「ハビトゥス」と定延の「キャラ」との出会い(アンドレイ・ベケシュ)
  • 若者たちのキャラ化のその後(瀬沼文彰)
  • 直接引用とキャラ(金田純平)
第4章 キャラ論の応用
  • 方言における自称詞・自称詞系文末詞の用法 キャラ助詞とのかかわり(友定賢治)
  • 日本語教育とキャラ(宿利由希子)

索引

編者・執筆者紹介

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発行:2018年7月20日発行

レイアウト:リフロー型

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