「正しいもの」「適切なもの」「本来的なもの」「特有のもの」のことです。
プロパー(proper)とは、英語の形容詞で「正しい」「適切な」「本来的な」「特有の」などの意味を表します。これが転じて、日本語のプロパーは「正しいもの」「適切なもの」「本来的なもの」「特有のもの」などを意味し、名詞的な用いられ方をします。多くの場合、他の言葉と熟語を作り、例えば「プロパー社員」と言えば「正社員や生え抜きの社員」という意味に、「社会学プロパーの問題」と言えば「社会学に固有の問題」という意味になります。
分野に限らず広く用いられる言葉ですが、職場内・業界内・仲間内の言葉として登場する場面が多いようです。例えば、糸井重里が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の「オトナ語の謎」には、職場で用いられる意味の分かりにくい言葉として、プロパーが紹介されています。
各業界や職場で、それぞれ独自に用いるようになった表現のようです。
残念ながらプロパーには、一般的に定まった言い換え表現が存在しません。しかも「プロパー社員」(生え抜きの社員/正社員)のように、文脈によって異なる意味を持つ表現も数多く存在します。従って、使用場面に応じた適切な言い換え表現を探す必要があります。「正規・適切・本来・特有・固有」などの語を念頭に置けば、表現が見つかりやすいと思います。
製薬分野のプロパー製薬の分野では、医療情報担当者(製薬会社から医療機関に出向いて、医薬情報の提供や宣伝を行う担当者)のことを、かつてプロパーと呼んでいました。しかしながら昭和40〜50年代頃、彼らプロパーが医師に対して過剰な営業活動(接待など)を行なったことからイメージが悪くなり、後にMR(medical representative; 医薬情報に関する会社の代表の意味)という呼称に変更されています。ちなみにこの場合のプロパーの語源は、プロパガンディスト(propagandist; 宣伝する者)と言われています。
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