どういう意味?
『三省堂国語辞典 第六版』によると「〔天〕二十四節気の一つ。太陽が赤道から南へいちばん はなれたとき。北半球では、一年じゅうで昼の時間が いちばん短い。毎年十二月二十二日ごろ。ゆず湯をたてたり、カボチャを食べたりする習慣がある。(⇔夏至(ゲシ))」とあります。
もう少し詳しく…
『全訳漢辞海 第二版』で「至」をひいてみると「(名)一年間で最長日と最短日。「夏至」「冬至」」とあります。「至」は「極点に達したさま」をあらわす字です。「冬まっただなか」の意を表します。とはいえ「冬至冬中冬はじめ」(「冬至は暦の上では冬のさ中にあるが、本当の冬の厳しさはこれから始まる、ということ。」『大辞林 第三版』)という言い方もあるように、寒さの本番はこれからです。
いつごろのことを言うの?
先に書いた通り、例年十二月二十二日ごろです。
時候のあいさつに使うなら…
「冬至」そのものを使うことはあまりありませんが、その昼間の短さをあらわして「短日の候」というふうに使うことがあります。
ちなみに…
他書を比べてみると、「二十四節気の一つ」「一年で一番昼の時間が短い」という記述はどれにもあるのですが、「ゆず湯をたてたり、カボチャを食べたりする習慣がある」と載っているのは『三省堂国語辞典』ならでは。生活に密着した情報を載せることで、その語のイメージを鮮やかにします。そして簡潔な語釈。中学生から社会人の方まで幅広い層の方からご支持いただき、「生きのよい」辞書としてこれまでも好評をいただいておりましたが、このたび全面改訂第六版を刊行いたしました。詳しくは⇒『三省堂国語辞典 第六版』のページをご覧ください。