どういう意味?
『大辞林 第三版』には「寒(かん)の時期に向かうこと。日増しに寒くなること。手紙文で、時候の挨拶(あいさつ)に用いる。⇔向暑「 ─ の候」」とあります。
もう少し詳しく…
「寒」は寒さが一番厳しい時期のこと。「小寒」を「寒の入り」といい、「小寒」から「節分」までが「寒」となります。その時期に向かってどんどん寒くなっていく状態を「向寒」といいます。
いつごろに適したことば?
今度の「小寒」は2008年1月6日ですのでそれまでの間です。
使用例は?
「向寒の候」「向寒の折」「向寒の砌(みぎり)」「向寒の折から」など
似た表現は?
『すぐに役立つ日本語活用ブック』には「日増しに寒さに向かう毎日となりました」という例も載っています。
ちなみに…
手紙文ならば結びのことばとして「向寒の折 くれぐれもご自愛くださいませ」のように使うこともできます。