どういう意味?
『大辞林 第三版』の「土用」には「①〔陰陽五行説で、春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水に配し、土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことからいう〕二十四節気中の立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間。②特に、夏の土用のこと。7月20日頃から立秋の前日までの一年中で最も暑い時期。[季語]夏。」とあります。
もう少し詳しく…
『大辞林』の解説にあるように、木は春、火は夏、金は秋、水は冬と五行説ではあてはめれれていますが、土の気にあたるものがなく、季節の変わりめが「土」にあてはめられ、それが「土用」といわれるようになりました。夏だけでなく、各季節の変わりめにあるものです。
いつごろのことを言うの?
今年は、本日10月21日から11月7日までが「秋土用」です。11月8日になると、「立冬」。暦の上では冬となります。
時候のあいさつに使うなら…
「土用の入りとなり…」「土用明けの…」という表現はやはり「秋」へ移り変わるときの「夏土用」の表現です。ふさわしくありません。
ちなみに…
「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版『大辞林 第三版』で検索窓に「土用」と入力し、「部分一致」を選択して検索すると(*)、左側の検索結果には「かんにかたびらどようにぬのこ[寒に帷子土用に布子]」「じゅうくどよう[十九土用]」「せったのどようぼし[雪駄の土用干し]」……というふうに、「土用」が含まれている語が表示されますが、そのほとんどが夏土用のことをさしています。
(*)「三省堂デュアル・ディクショナリー」のWeb版を使用するには対象辞書(ここでは『大辞林 第三版』)を御購入の上、登録手続きが必要です。