先日、センスのいい友達からラインで「おめでとう」というスタンプが来た。え、これは何?「おめでとう」を、じーっと見る。「新明解国語辞典」と書いてある。あれ?
「新解さんのスタンプ、買いました!」
とのこと。わー、すてき。わたしも欲しいよ、使いたいです。はい、すぐに「スタンプショップ」で「新明解国語辞典」と検索する。「三省堂公式 三省堂辞書スタンプ」と出た。必要なコインは50。足りなかったからチャージして、すぐ買った。『三省堂国語辞典』からの言葉もある。「実生活で役に立つことばをピックアップ!」と、ある。この「!」がいいですね。三省堂のガッツを感じる。『新明解国語辞典』からは、「おはようございます」「ありがたみ」「めでたい」「おめでとう」「すき」「ほぼほぼ」「すやすや」「びみょう」「くさ」「がんばる」「しゅっぱつ」「とうちゃく」「ぼんじん」「じっしゃかい」「どうぶつえん」「やばい」「うそ」「くそ」「ぜひ」「だめ」の二十の言葉が選ばれている。素晴らしいです。
まず、ラインスタンプにしようという発想がいい。
㊃は八版から出ていて、七版には無い。実際にスタンプにしようと、会議で三省堂の重役のみなさんがお決めになったのですね。うーん、どんな会議で、どんな議論がどんな顔で交わされたのか。ちょっと知りたいです。すごいなー、こういう自由な会社だからこそ、『新明解国語辞典』が存在する。よその会社、よその辞典が、「あー、うちも!」と思ってももう遅い。こういうことは、一番最初にやった会社が格好いい。
わたしは前回、三省堂から全然頼まれていないのに「姥桜」について、原稿を書きたくて書いてしまいました。
はい、今回も全然頼まれていないのですが「じゃあ、第二弾のスタンプは、これでどうですか」という言葉を勝手に選んでみました。『新明解国語辞典』の「恋愛」「読書」「性交」の語釈の良さは、広く知られていますが、ラインスタンプとしては、使い方が難しい。そこをよく考えないといけないです。
そうですね。この言葉は、わかりやすいほめ言葉です。言われて怒る人はいない。
実際には使う場面は、あまりないかもしれない。でも、こんな風に言ってみたい時はある。スタンプで来れば嬉しい。
ラインで、いい知らせをもらったら一緒に喜びたいです。そんな時には、このスタンプの出番ですね。よろしくお願いします。
けれど生きていると、いい事ばかりではありません。
ああ、大人は大変。がんばっている。そんな大人に必要なスタンプも作って下さい。辞書にしか出来ない役目だ。
こんなスタンプが届いたら嬉しい。感動する。