(前回の追記)
「ことばのコラム」は、わたしの元上司(男性)も読んでくれています。先日取り上げた「閨怨」について、メールが届きました。
「『閨怨』なんて恐ろしい言葉があったのですね。男のひとり寝の恨みは何というのでしょう。人を恨むと、その分自分に返ってくるだけです。『閨怨』の一番の仕返しは、あんないい女を逃して失敗したと男が思うように自分に磨きをかけることです」
とのことでした。まぁね、そう言うしかないと思いますが、これは何の役にも立たないきれい事ではないですか。新解さんは辞典だからはっきり書かないけれど、「閨怨」って肉欲もてあました女の人の嫉妬ですよね。
そんな気持ちの人に、きれい事を言って済まそうなんて、元上司、良くないな。なんだか逃げている。それでは、ここはわたくしが閨怨の仕返しをご提案致しましょう。はい、生き霊飛ばしてはいかがですか。
きっと時間は有ると思うので(特に夜)、飛ばす練習を各自してみて下さい。その技を習得したら、男の側に飛んで行き、
「ねぇ、何しているの? その人、誰?」
と、耳元でささやく。これは、別に呪いの儀式でも何でもなく、普通の質問です。ですから、何も自分には返ってきません。恨みや怒りはエネルギーなので、正しく発散させたほうがいいと思います。気を付けて欲しいのは、いくら憎らしくても相手の女の方に何もしないこと。迷ったのは男なのだから、正しく導くべき相手は、その男だけです。
このように生き霊を飛ばす技とご自身に磨きをかけるといいと思います。いかがでしょうか。健闘をお祈り致します。
(その5おわり。その6につづく)