辞書・ことば企画:10分でわかる「レジュメ」
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10分でわかる「レジュメ」の意味と使い方

【どういう意味?】

「要旨・梗概」または「履歴書」のことです。「レジメ」ともいいます。

【もう少し詳しく教えて】

レジュメはレジメともいい、「要旨・要約・摘要・概要・梗概・概論」などを意味します。「論文の内容などを簡潔にまとめたもの」や、「講義・セミナー・研究会などで配布される発表内容を簡潔に記したもの」です。また、最近では、「履歴書」の意味でも用いられることがあります。

【どんな時に登場する言葉?】

大学をはじめ教育・学習・研究などに関わる分野で用いられることが多いようです。講義の要点を記したものとして、教員が学生に配布したり、ウェブサイトに掲載したりします。また、ゼミ形式の授業や研究会では、発表者が発表資料として配付するものを「レジュメ」と呼んでいます。学会誌掲載論文の要約なども「レジュメ」と呼ばれます。書類の多い官公庁でも、「要約」の意味合いで用いられているようです。

ビジネス分野では、むしろ「履歴書」の意味で使われることが多いでしょう。この意味で「レジュメ」といった場合は、JIS規格にあるような従来の履歴書というより、アメリカ型の「自分を売り込むための身上書」の意味合いを含むものが連想されます。

【どんな経緯でこの語を使うように?】

「要旨」の意味では大学や学会などで使われることが多く、そのため今日では一般向けのセミナーや研究会でも発表や主題の内容を簡潔にまとめた配布物をさして使われています。「履歴書」の意味で用いられるようになったのは、グローバルネットワーク時代に入ってからのことです。外資系企業や海外研究機関などから要求される履歴書の内容や書式に影響され、また転職に際して従来の学歴を主とする日本の履歴書とは異なる、技能・資格・職務経歴などを中心にまとめた経歴書をさしています。

【レジュメの使い方を実例で教えて!】

講義レジュメ
大学や市民講座などで、講義の要点を簡潔にまとめたもの。講義と同時またはあらかじめ配布される場合は、一般的には紙に印刷されているもので、1枚〜数枚または小冊子の形態をとります。講義後にウェブサイトで公開する場合もあります。また、講義者が個人的に講義内容をメモしたものをさしたり、それらを編集出版したもののタイトルに用いることもあります。
レジュメの提出期限は7月31日厳守
論文に先だって提出する要旨や、提出した論文の要約を雑誌などに掲載する際の締切日をいうときに、このようにいいます。今日では電子ファイルで提出することが多くなりましたが、文系領域では文字コードの問題もあり、プリントアウトした紙媒体と電子ファイルの提出を義務づけるところもあります。
「お配りしたレジュメにそってお話ししていきます」
講演や発表の際に、あらかじめ配布した発表要旨にそって、話を展開させていくという宣言です。
スカウトサービス
就職や転職を支援するサービスの中には「希望者から匿名でレジュメを預かり、これを企業に公開する」サービスが存在します。これをスカウトサービスといいます。技能や資格など就職に必要な個人情報の一部を公開し、企業からスカウトメールを受け付けるというシステムです。もちろん、ここで言うレジュメとは「履歴書」「身上書」のことです。

【言い換えたい場合は?】

講義や講演などで用いられる「レジュメ」を漢字に言い換える場合は「発表要旨」。論文や報告書の「レジュメ」といえば「概論・要約・梗概」などがあげられます。

就職希望者の身上書をさす場合は、一般には「履歴書」が用いられていますが、従来の履歴書と区別するために「経歴書」「職務経歴書」などということもできます。

【雑学・うんちく・トリビアを教えて!】

「レジュメ」はフランス語、「レジメ」は英語?レジュメの語源は、フランス語のレジュメ(résumé)で、「要約・概論・概説書」という意味です。これは「要約する」という意味の動詞レジュメィ(résumer)の過去分詞の名詞用法です。どちらかというとレジュメはフランス語に、レジメは英語に近い表記です。英語では résumé と resume、いずれも使われます。今日、日本でレジュメが「履歴書」の意味で使われるのは、アメリカやカナダでレジメが「履歴書」のことをさすからでしょう。英語では、要旨はサマリー(summary)、梗概はアブストラクト(abstract)などといいます。

レジメ君の履歴書パソコンの「レジューム機能」のレジュームは、レジメと同じスペルの英語レジューム(resume)からきています。「再開する」という意味の動詞で、語源を辿ると、レジメの語源であるフランス語の動詞レジュメィ(résumer)の、さらに語源であるラテン語の「取り戻す」という動詞まで遡ることができます。ところで、イギリスでは履歴書をレジメとは言わず、古式豊かに、ラテン語からきたC. V.(カリキュラムバイティ; curriculum vitae)というそうです。

レジュメを切る学生用語で、レジュメを作成することです。「切る」という表現は、全体の内容を要約するということからという説と、全共闘時代の学生が「ガリ版を切る」から転用して使っていたことに由来するという説があります。

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