サンフランシスコの日本町に行ったら、沖縄物産の店があり、琉球暦(りゅうきゅうごよみ)を売っていました。これまで沖縄県では見たことがありません。このチャンスを逃したら入手不可能と考えて買いました。変わったアメリカみやげになりました。
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日めくりですので、毎月繰り返し楽しめます。ところで沖縄方言の言い回しでポピュラーなものは、Tシャツなどでもよく見られるので、次のものだと思います。【写真1】
「なんくるないさぁー」
(なんとかなるさ)
支払いに追われる月末にふさわしいのは確かですが、31日なのは残念です。1年間に、大の月の7回しか目にしないわけですから。
ことばについての言い回しもいくつかあります。その一つは象徴的です。【写真2】
「うまれじまの くとぅば わしんねー くにん わしゅん」
(生まれ島の言葉忘れたら国も忘れる)
今まさに沖縄で起こっている現象で、若い人は方言を使えず、学校で復活運動をやっているくらいです。かつては琉球王国だったという意識は、もう消えているでしょう。
ほかにさまざまなことわざや警句が沖縄方言で書いてあります。共通語訳もついていますから、くらべながら読むと、勉強になります。沖縄方言は母音の数が少なく、また文法もかなり違うが、語順は本土方言と変わらないことも、見当がつきます。方言集だと単語だけなので、文全体がどれくらい違うのかが分からないのですが、このカレンダーは沖縄方言の特徴全般を知るのに役立ちます。
カレンダーの最後をよく見たら連絡先が書いてありました。アメリカに行って買う必要はありません。
日本ビジネスサポート 0120-338-633
ryukyugoyomi@nbiz-support.jp
また以下のページでも紹介されています。//www.rakuten.co.jp/ryukyu-goyomi/
なお方言カレンダーは大阪のもあります。イタリアのは第122回で紹介しました。