長野市内で、店名に方言を用いた例が目立ちはじめました。
まずは、JR長野駅を出て、すぐの所に、ランチから営業の居酒屋 NaKaRa。
おしゃれなローマ字表記にお店の工夫が感じられますが、「なから」は、[だいたい、おおよそ、ほぼ]を意味します。「なからできた」[だいたいできた]のように使います。『枕草子』にも、用例のある語ですが、ここ信州では、老若問わず、現在も日常語です。
さらに、北に向かうと、信州を代表する郷土食の一つ、蕎麦の名店に行き当たります。
「あんき」は、[安心]を意味し、「子どもしつけちゃったから(一人前にしたから)あんきだよ」のように使います。
長野県下全域で使われていた語ですが、若者たちは、ほとんど使わなくなっています。そのせいか、お会計の際に、店名について尋ねられることも多いそうです。県外の方は、その意味を知って安堵し、県内の方は、「そう言えばおばあちゃんが使っていた」と懐かしがられるとか。レジで、もうひと押し、方言を話題に、お客様とのコミュニケーションがはかられています。
さらにさらに足をのばすと、農産物・菓子・パン・雑貨を販売している「SlowCAFE ずくなし」が。